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公開番号
2025012041
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-24
出願番号
2023114570
出願日
2023-07-12
発明の名称
内燃機関の制御装置
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
F02D
41/14 20060101AFI20250117BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約
【課題】三元触媒の劣化度合いにかかわらず、三元触媒に高い排気浄化能を発揮させる。
【解決手段】制御装置80は、第1触媒32に対して下流側の排気の空燃比及び理論空燃比を一致させるためのフィードバック値を算出する処理と、吸入空気量が多くなるほど気筒12内の目標空燃比がリッチ側に補正されるように触媒補正値を算出する処理と、フィードバック値及び触媒補正値に基づいて目標空燃比を算出する処理と、第1触媒32に対して上流側の排気の空燃比が目標空燃比に一致するようにインジェクタ22の燃料噴射量を制御する処理と、第1触媒32の劣化度合いを算出する処理とを実行可能であり、吸入空気量が同一であると仮定したときに、触媒補正値を算出する処理では、第1触媒32の劣化度合いが第1劣化度である場合、第1触媒32が第1劣化度よりも低い第2劣化度の場合に比べて、リッチ側への補正量が多くなるように触媒補正値を算出する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
排気通路に配置されている三元触媒と、前記排気通路における前記三元触媒に対して上流側の排気の空燃比である上流空燃比を検出する上流センサと、前記排気通路における前記三元触媒に対して下流側の排気の空燃比である下流空燃比を検出する下流センサと、吸入空気量を検出するエアフロメータと、気筒内に供給するための燃料を噴射するインジェクタと、を備えた内燃機関に適用され、
前記下流空燃比と理論空燃比との差に基づいて、前記下流空燃比及び理論空燃比を一致させるためのフィードバック値を算出する処理と、
吸入空気量が多くなるほど前記気筒内の目標空燃比がリッチ側に補正されるように触媒補正値を算出する処理と、
前記フィードバック値及び前記触媒補正値に基づいて前記目標空燃比を算出する処理と、
前記上流空燃比が前記目標空燃比に一致するように前記インジェクタの燃料噴射量を制御する処理と、
前記三元触媒の劣化度合いを算出する処理と、を実行可能であり、
吸入空気量が同一であると仮定したときに、前記触媒補正値を算出する処理では、前記三元触媒の劣化度合いが第1劣化度である場合、前記三元触媒が前記第1劣化度よりも低い第2劣化度の場合に比べて、リッチ側への補正量が多くなるように前記触媒補正値を算出する
内燃機関の制御装置。
続きを表示(約 320 文字)
【請求項2】
予め定められた学習条件が成立したときに、前記フィードバック値をゼロに近づけるための学習値を、前記フィードバック値に応じて更新する処理、をさらに実行可能であり、
前記目標空燃比を算出する処理では、前記フィードバック値及び前記触媒補正値に加えて前記学習値に基づいて前記目標空燃比を算出する
請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
【請求項3】
前記学習条件は、吸入空気量が予め定められた判定値以下であることを含み、
前記三元触媒の劣化度合いが前記第1劣化度である場合、前記第2劣化度である場合に比べて、前記判定値を小さい値に設定する
請求項2に記載の内燃機関の制御装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、内燃機関の制御装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示されている内燃機関は、排気通路に配置された三元触媒と、排気通路における三元触媒に対して上流側に位置する上流空燃比センサと、排気通路における三元触媒に対して下流側に位置する下流空燃比センサと、インジェクタと、を備えている。この内燃機関の制御装置は、インジェクタの燃料噴射量を制御する。その際、制御装置は、上流空燃比センサの検出値に基づくフィードバック制御と、下流空燃比センサの検出値に基づくフィードバック制御とを通じて、三元触媒に流入する排気の空燃比が理論空燃比近傍になるようにする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平7-197837号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
三元触媒で高い排気浄化能が得られるように空燃比を制御する特許文献1のような技術において、三元触媒が劣化することがある。三元触媒が劣化すると、三元触媒に流入する排気の空燃比が理論空燃比に近くても三元触媒が高い排気浄化能を発揮できないことがある。特許文献1では、三元触媒が劣化したときに如何にして三元触媒に高い排気浄化能を発揮させるかについて検討されていない。そのため、この点について検討の余地がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための内燃機関の制御装置は、排気通路に配置されている三元触媒と、前記排気通路における前記三元触媒に対して上流側の排気の空燃比である上流空燃比を検出する上流センサと、前記排気通路における前記三元触媒に対して下流側の排気の空燃比である下流空燃比を検出する下流センサと、吸入空気量を検出するエアフロメータと、気筒内に供給するための燃料を噴射するインジェクタと、を備えた内燃機関に適用され、前記下流空燃比と理論空燃比との差に基づいて、前記下流空燃比及び理論空燃比を一致させるためのフィードバック値を算出する処理と、吸入空気量が多くなるほど前記気筒内の目標空燃比がリッチ側に補正されるように触媒補正値を算出する処理と、前記フィードバック値及び前記触媒補正値に基づいて前記目標空燃比を算出する処理と、前記上流空燃比が前記目標空燃比に一致するように前記インジェクタの燃料噴射量を制御する処理と、前記三元触媒の劣化度合いを算出する処理と、を実行可能であり、吸入空気量が同一であると仮定したときに、前記触媒補正値を算出する処理では、前記三元触媒の劣化度合いが第1劣化度である場合、前記三元触媒が前記第1劣化度よりも低い第2劣化度の場合に比べて、リッチ側への補正量が多くなるように前記触媒補正値を算出する。
【発明の効果】
【0006】
上記の技術思想では、三元触媒の劣化度合いにかかわらず、三元触媒に高い排気浄化能を発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、内燃機関の概略構成図である。
図2は、インジェクタの制御に係る各処理を表したブロック図である。
図3は、第1マップを表したグラフである。
図4は、第2マップを表したグラフである。
図5は、第1触媒における酸素の吸脱の様子を模式的に表した図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<内燃機関の全体構成>
以下、内燃機関の制御装置の一実施形態を、図面を参照して説明する。図1に示すように、車両100は、内燃機関10を備えている。内燃機関10は、複数の気筒12を備えている。気筒12は、機関本体10Aに区画された、燃料と吸入空気との混合気を燃焼させるための空間である。気筒12内での混合気の燃焼に応じて図示しないクランクシャフトが回転する。
【0009】
内燃機関10は、複数の点火プラグ19を有する。点火プラグ19は、気筒12毎に設けられている。点火プラグ19は、気筒12内の混合気に点火を行う。
内燃機関10は、吸気通路20と、スロットルバルブ21と、複数のインジェクタ22と、を備えている。吸気通路20は、各気筒12に吸入空気を導入するための通路である。吸気通路20は、各気筒12に接続している。スロットルバルブ21は、吸気通路20の途中に位置している。スロットルバルブ21は、吸入空気量GAを調節する。インジェクタ22は、気筒12毎に設けられている。インジェクタ22は、吸気通路20における、スロットルバルブ21に対して下流側に位置している。インジェクタ22は、燃料を噴射する。インジェクタ22が噴射した燃料は、吸気通路20を介して気筒12内に至る。すなわち、インジェクタ22は、気筒12内に供給するための燃料を噴射する。
【0010】
内燃機関10は、排気通路30と、第1触媒32と、第2触媒34と、を備えている。排気通路30は、各気筒12から排気を排出するための通路である。排気通路30は、各気筒12に接続している。第1触媒32は、排気通路30の途中に位置している。第1触媒32は、三元触媒である。すなわち、第1触媒32は、排気の空燃比が理論空燃比近傍である状態において、排気中のHC及びCOを酸化するとともに排気中のNOxを還元することで排気を浄化する。また、第1触媒32は、当該第1触媒32を通過する排気の空燃比が理論空燃比よりもリーンの時には排気中の酸素を吸蔵し、当該空燃比が理論空燃比よりもリッチのときには吸蔵した酸素を放出するといった酸素ストレージ作用を有する。第2触媒34は、排気通路30における、第1触媒32に対して下流側に位置している。第2触媒34は、第1触媒32と同様、三元触媒である。
(【0011】以降は省略されています)
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