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公開番号2025012883
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023116049
出願日2023-07-14
発明の名称ブロワ
出願人株式会社大阪送風機製作所
代理人弁理士法人有我国際特許事務所
主分類F02M 26/34 20160101AFI20250117BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】エンジンの運転中でもブロワ内での燃焼残渣物の付着や堆積および凝縮水による腐食等を有効に抑制できるEGRブロワを提供する。
【解決手段】EGR装置を備えるディーゼルエンジンに装備されるEGRブロワであって、ケーシング50の軸穴に挿通された回転軸61を回転させるモータ80と、インペラ62と、軸穴のシール装置70とを含み、ケーシング50は、吸込口が開口する下壁部51と、軸穴が形成された上壁部52と、下壁部51から上壁部52側に向かって突出する吸込筒部53と、それを取り囲むスクロール状の周壁部55と、下壁部51に開口する排水口部56とを有しており、更に、インペラ62の背面62eに向かって洗浄液を噴射する第1洗浄ノズル101と、周壁部55側からインペラ62の翼面部62cに洗浄液を噴射する第2洗浄ノズル102とを有し、インペラ62を洗浄する洗浄装置100が設けられる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
機関本体から排出される排ガスの一部を燃焼用気体の一部として再循環させるEGR装置と、前記排ガスにより駆動されるターボ過給機とを備えるディーゼルエンジンに、前記EGR装置の一部として装備され、前記再循環させる排ガスの一部を昇圧させるEGRブロワであって、
軸穴と吸込口および吐出口を有するガス通路とが形成されたケーシングと、
前記ケーシングの前記軸穴に挿通された駆動軸を回転させるモータと、
前記駆動軸に支持されて前記ケーシング内に収納されたインペラと、前記駆動軸に摺動可能に接触しつつ前記軸穴をシールするシール装置と、を含んで構成され、
前記ケーシングは、前記吸込口が開口する下壁部と、前記軸穴が形成された上壁部と、前記下壁部から前記上壁部側に向かって円錐台状に突出し上端が前記インペラの入口部に近接する吸込筒部と、前記吸込筒部を取り囲むとともに前記ガス通路を形成するスクロール状の周壁部と、前記下壁部に開口する排水口部と、を有しており、
前記上壁部に対面する前記インペラの背面に向かって該上壁部側から洗浄液を噴射する第1洗浄ノズルと、前記周壁部側から前記インペラの翼面部に向かって洗浄液を噴射する第2洗浄ノズルとを有し、前記インペラを洗浄する洗浄装置が、設けられていることを特徴とするEGRブロワ。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記ディーゼルエンジンが、大型船舶の主機関として構成されるとともに、
前記ターボ過給機のタービンを通過した排ガスの一部を前記ターボ過給機のコンプレッサに還流させる低圧EGRライン中で、該低圧EGRライン中の還流ガスを昇圧させる低圧EGRブロワとして構成されていることを特徴とする請求項1に記載のEGRブロワ。
【請求項3】
前記上壁部と前記モータの間に設けられて前記軸穴および前記駆動軸を取り囲むとともに、前記軸穴から大気側に漏れ出るミスト状の漏出物を捕集するミスト捕集ユニットをさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載のEGRブロワ。
【請求項4】
前記ケーシングの内壁面全域に、ガラスフレーク層を有する耐熱性の防食塗膜が施されていることを特徴とする請求項1または2に記載のEGRブロワ。
【請求項5】
前記シール装置は、
前記ケーシングに前記軸穴を形成するよう設けられ、前記軸穴の内周面上に開口する環状溝を形成する軸封ボックスと、
それぞれ前記環状溝内で前記駆動軸を取り囲むようにガータースプリングにより所定の接触圧で前記駆動軸に付勢された複数の分割シール部材で構成され、少なくとも前記駆動軸との摺動面がカーボン材料で形成されている第1のシールリングおよび第2のシールリングと、
前記環状溝内の前記第1のシールリングおよび前記第2のシールリングの間に前記駆動軸を取り囲むように設けられた円環板状のばね受け板と、
前記ばね受け板の両面と前記第1のシールリングおよび前記第2のシールリングとの間に縮設され、前記第1のシールリングおよび前記第2のシールリングを所定のばね圧で前記軸封ボックスの前記環状溝の両内側壁面に付勢する一対の歯付き皿ばね状の線ばねと、を有していることを特徴とする請求項1または2に記載のEGRブロワ。
【請求項6】
請求項2に記載のEGRブロワを備えるとともに、
前記低圧EGRライン中で前記低圧EGRブロワによる昇圧前の前記還流ガスを水噴射により浄化する湿式のスクラバと、
浄化後の還流ガスを前記低圧EGRブロワ側に通過させるとともに該還流ガスから浄化後の排水を分離させるデミスタと、
前記排水から微粒子成分を除去しpH調整して前記スクラバに再供給するポンプ付きの水処理装置と、を備えることを特徴とするディーゼルエンジンの低圧EGR装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ブロワに関し、特に大型または中型のディーゼルエンジンにおいてEGR(排気再循環)装置の一部を構成するEGRブロワに好適なブロワに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
送風対象のガスを吸入して昇圧させるブロワとして、従来、動力や電力を出力するシステムからの排ガスを昇圧して同システムに再循環させる再循環ブロワや、同システムへの供給ガス(低圧再循環ガスを含む)を昇圧する補助ブロワ等が知られている。
【0003】
例えば、船舶用のディーゼルエンジンの排気エミッション低減技術の一つとして、エンジンの排ガスの一部をそのエンジンの掃気側(給気側)に還流させて再循環させ、排気中のNOx(窒素酸化物)を低減させるEGRシステムが知られているが、そのEGRシステムには、排ガスの一部を再循環可能な圧力に昇圧するEGRブロワが設けられている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、大型船舶の主機関となる2サイクルディーゼルエンジンにおいて、そのエンジンから排出され排気ターボ過給機のタービンを通過した低圧の排ガスの一部をEGRガスとして、EGRブロワによりその過給機のコンプレッサの空気吸込入口側に戻すようにした低圧EGRシステムが特許文献2や特許文献3に記載されている。
【0005】
この種の低圧EGRシステムにおいては、過給機あるいは排ガスエコノマイザより下流側で排ガスの一部がEGRガスとして分岐され、排ガス洗浄装置であるスクラバによって排ガス中の煤煙等のPM(粒子状物質)および燃焼プロセスで形成されたSOx(硫黄酸化物)等が除去されるようになっている。そして、洗浄後のEGRガスがEGRブロワによって過給機の吸込側、典型的には排気ターボ過給機のコンプレッサの吸込口に比較的低圧・低温で送風され、新気と混合されて、エンジンに再循環される(非特許文献1参照)。
【0006】
また、排気ターボ過給機においては、使用燃料が低品質になると、過給機のタービンに排ガス中の燃焼残渣物が汚れとして被着し、その汚れが落ち難いことに着目し、その排気入口の外方側に盲板を、排気入口の上方に注水コックをそれぞれ配置して、タービンケーシング内にインペラの特定回転区間の羽根部分を浸漬可能な洗浄液溜まりを形成するとともに、インペラ駆動用のエアモータに船舶の雑用空気を供給してインペラを低速回転させ、タービン翼の汚れを除去するようにしたものが特許文献4に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2011-157959号公報
特開2018-127706号公報
特開2013-170520号公報
特開昭61-123720号公報
【非特許文献】
【0008】
日本マリンエンジニアリング学会誌第52巻第6号(2017)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、前述の特許文献1~3に記載のような従来のブロワおよびそれを備えたEGRシステムにあっては、スクラバで洗浄し切れなかった排ガス中の燃焼残渣物がEGRブロワのインペラやその近傍に付着して堆積し易いという問題や、EGRブロワ付近のEGR経路中に酸性の凝縮水が付着して腐食を招き易いという問題があった。
【0010】
また、EGRブロワを全体的に耐食性に優れた素材で形成する程度では、コスト高を招くにもかかわらず、酸性の凝縮水等に対して耐食性が十分でないという問題があった。
(【0011】以降は省略されています)

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