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公開番号
2024180147
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-26
出願番号
2023099623
出願日
2023-06-16
発明の名称
キャニスタ
出願人
三菱自動車工業株式会社
代理人
個人
主分類
F02M
25/08 20060101AFI20241219BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約
【課題】吸着材に吸着した蒸発燃料の脱離を促進するとともに、吸着材から脱離した蒸発燃料を効率的にパージポートに導くことによって、蒸発燃料を効率的にパージできるキャニスタを提供する。
【解決手段】燃料タンクから蒸発する蒸発燃料を吸着する吸着材が収容されたケース体を有し、蒸発燃料を燃料タンクとエンジンとの間に配置されるキャニスタであって、ケース体は、燃料タンクに繋がるタンクポートが設けられる第1の空間と、外気側に繋がる大気ポートが設けられる第2の空間と、第1の空間と、第2の空間と、の間に配置される第3の空間と、を有し、第1の空間及び第2の空間に、吸着材を収容し、第3の空間に、吸着材に吸着された蒸発燃料をエンジン側に排出するパージポートと、ケース体の内部の温度を調節する温度調節装置と、を設けた。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
燃料タンクから蒸発する蒸発燃料を吸着する吸着材が収容されたケース体を有し、前記燃料タンクとエンジンとの間に配置されるキャニスタであって、
前記ケース体は、
前記燃料タンクに繋がるタンクポートが設けられる第1の空間と、
外気側に繋がる大気ポートが設けられる第2の空間と、
前記第1の空間と、前記第2の空間と、の間に配置される第3の空間と、
を有し、
前記第1の空間及び前記第2の空間に、前記吸着材を収容し、
前記第3の空間に、前記吸着材に吸着された前記蒸発燃料を前記エンジン側に排出するパージポートと、前記ケース体の内部の温度を調節する温度調節装置と、を設けた、
キャニスタ。
続きを表示(約 340 文字)
【請求項2】
前記ケース体は、前記第1の空間と、前記第3の空間と、前記第2の空間と、が幅方向に並べて配置され、
前記温度調節装置の幅方向を、前記第3の空間の幅方向と、略同一にする、
請求項1に記載のキャニスタ。
【請求項3】
前記第3の空間と前記第1の空間との間を仕切る第1仕切部と、
前記第3の空間と前記第2の空間との間を仕切る第2仕切部と、を設け、
前記第1仕切部及び前記第2仕切部を、伝熱性のある部材にする、
請求項1に記載のキャニスタ。
【請求項4】
前記温度調節装置に接続されるケーブル接続部を、前記ケース体の外面側に設けた、
請求項1~3の何れか1項に記載のキャニスタ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の燃料タンク内で蒸発した蒸発燃料を処理するキャニスタに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、燃料タンク内で蒸発した蒸発燃料の燃料成分が車外への漏出することを防止する蒸発燃料処理装置が知られている。蒸発燃料処理装置は、吸着材を内蔵したキャニスタによって燃料タンクから蒸発した蒸発燃料を一時的に回収し、キャニスタから脱離した蒸発燃料を含むパージガスをエンジンの筒内に導くことで、蒸発燃料を処理する。しかし、近年の自動車のハイブリッド化等により、吸着材に吸着した蒸発燃料の脱離が困難になる傾向にある。
【0003】
特許文献1には、キャニスタのケース本体を上層部と下層部との2層に区画し、上層部には大気取入口を設け、下層部には蒸散燃料導入用の流入口と蒸散燃料流出用の流出口とを設けた、キャニスタが開示されている。
特許文献2には、吸着材である活性炭が充填されている吸着材室内に電気ヒーターを配置し、活性炭を直接加熱するとともに、パージエアによる熱伝達によりキャニスタ内全体の活性炭を加熱するキャニスタが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
日本国特開2010-186634号公報
日本国特開2010-144590号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1では、燃料タンク内で発生した蒸散燃料が、流入口から大気取入口までの経路を長くし、吸着材を有効に活用して脱離性能の向上を図ったものであるが、流出口に作用する強い負圧により、上層部の吸着材に吸着された蒸散燃料が再び下層部に再吸着されるため、蒸散燃料のパージ効率に問題がある。
上記特許文献2では、吸着材を電気ヒーターで直接加熱することによりキャニスタのパージ効率の向上を図ったものであるが、活性体の熱伝導率が低く、温度上昇に長い時間がかかるという問題がある。
【0006】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、吸着材に吸着した蒸発燃料の脱離を促進するとともに、吸着材から脱離した蒸発燃料を効率的にパージポートに導くことによって、蒸発燃料を効率的にパージできるキャニスタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
[1] 燃料タンクから蒸発する蒸発燃料を吸着する吸着材が収容されたケース体を有し、前記燃料タンクとエンジンとの間に配置されるキャニスタであって、
前記ケース体は、
前記燃料タンクに繋がるタンクポートが設けられる第1の空間と、
外気側に繋がる大気ポートが設けられる第2の空間と、
前記第1の空間と、前記第2の空間と、の間に配置される第3の空間と、
を有し、
前記第1の空間及び前記第2の空間に、前記吸着材を収容し、
前記第3の空間に、前記吸着材に吸着された前記蒸発燃料を前記エンジン側に排出するパージポートと、前記ケース体の内部の温度を調節する温度調節装置と、を設けた、
キャニスタ。
[2] 前記ケース体は、前記第1の空間と、前記第3の空間と、前記第2の空間と、が幅方向に並べて配置され、
前記温度調節装置の幅方向を、前記第3の空間の幅方向と、略同一にする、
[1]に記載のキャニスタ。
[3] 前記第3の空間と前記第1の空間との間を仕切る第1仕切部と、
前記第3の空間と前記第2の空間との間を仕切る第2仕切部と、を設け、
前記第1仕切部及び前記第2仕切部を、伝熱性のある部材にする、
[1]に記載のキャニスタ。
[4] 前記温度調節装置に接続されるケーブル接続部を、前記ケース体の外面側に設けた、
[1]~[3]の何れか1つに記載のキャニスタ。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、第1の空間内の前記吸着材から脱離した前記蒸発燃料と、前記第2の空間内の前記吸着材から脱離した前記蒸発燃料と、を同時にパージポートから排出できるため、蒸発燃料を効率的にパージできる。また、前記第3の空間に設けた前記温度調節装置で前記ケース体の内部を効率的に加熱することで、前記吸着材に吸着された前記蒸発燃料の脱離を促進できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、蒸発燃料処理装置を示したモデル図である。
図2は、キャニスタの内部を示した平断面図である。
図3は、第3の空間を示した図2のA-A断面図である。
図4は、パージ弁が閉じた状態の蒸発燃料の流れを示した図である。
図5は、パージ弁から負圧が導入された状態の蒸発燃料の流れを示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態に係るキャニスタについて、図面を参照して説明する。また、本実施形態は本発明の一例を示したものであって、本発明は本実施形態に限定されるものではない。また、本実施形態には種々の変更又は改良を加えることが可能であり、その様な変更又は改良を加えた形態も本発明に含まれ得る。
(【0011】以降は省略されています)
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