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公開番号2025099135
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023215560
出願日2023-12-21
発明の名称スロットル装置の製造方法及び角度調整用治具
出願人Astemo株式会社
代理人弁理士法人志賀国際特許事務所
主分類F02D 9/02 20060101AFI20250626BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】スロットル装置において流路開度の誤差が生じることを抑制可能とする。
【解決手段】バルブギア6とデフォルトレバー7とを一体的に回動させて、デフォルトレバー7の閉弁方向への回動を規制する位置を調整するデフォルト角度設定工程と、デフォルト角度にてデフォルトレバー7の閉弁方向への回動を規制した状態で、スロットル装置の外部から外力を付与してバルブギア6を閉弁方向に回動させ、バルブギア6の閉弁方向への回動を規制する位置を調整する閉弁角度設定工程とを有する。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
スロットル装置の製造方法であって、
前記スロットル装置が、
閉弁方向と開弁方向とに回動可能であると共に、回動角度に応じてスロットルボアの開度を調整するスロットルバルブと、
前記スロットルバルブが取り付けられたスロットルシャフトと、
前記スロットルシャフトに固定されたバルブギアと、
前記バルブギアに対して回転可能に接続されると共に、閉弁方向への回動がデフォルト角度で規制されるデフォルトレバーと、
前記バルブギア及び前記デフォルトレバーを前記閉弁方向に付勢するリターンスプリングと、
前記バルブギアと前記デフォルトレバーとを回動可能に接続するデフォルトスプリングと
を備え、
前記バルブギアと前記デフォルトレバーとを一体的に回動させて、前記デフォルトレバーの閉弁方向への回動を規制する位置を調整するデフォルト角度設定工程と、
前記デフォルト角度にて前記デフォルトレバーの閉弁方向への回動を規制した状態で、前記スロットル装置の外部から外力を付与して前記バルブギアを閉弁方向に回動させ、前記バルブギアの閉弁方向への回動を規制する位置を調整する閉弁角度設定工程と
を有することを特徴とするスロットル装置の製造方法。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記閉弁角度設定工程にて、前記バルブギアに角度調整用治具を用いて前記外力を付与することを特徴とする請求項1記載のスロットル装置の製造方法。
【請求項3】
前記角度調整用治具は、
回転動力を生成するモータと、
前記モータに接続されると共に前記バルブギアに当接される可動子と
を備えることを特徴とする請求項2記載のスロットル装置の製造方法。
【請求項4】
前記可動子は、前記バルブギアに当接可能な複数の突出部を有することを特徴とする請求項3記載のスロットル装置の製造方法。
【請求項5】
前記可動子は、前記バルブギアの歯に噛合される治具用ギアを有することを特徴とする請求項3記載のスロットル装置の製造方法。
【請求項6】
前記デフォルト角度設定工程にて、前記角度調整用治具を用いて前記バルブギアと前記デフォルトレバーとを一体的に回動させることを特徴とする請求項2~5のいずれか一項に記載のスロットル装置の製造方法。
【請求項7】
前記デフォルト角度設定工程及び閉弁角度設定工程の少なくともいずれかにて、前記スロットルシャフトの一端にエンコーダを接続することを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載のスロットル装置の製造方法。
【請求項8】
前記モータは、サーボモータであることを特徴とする請求項3~5のいずれか一項に記載のスロットル装置の製造方法。
【請求項9】
スロットル装置が、
閉弁方向と開弁方向とに回動可能であると共に、回動角度に応じてスロットルボアの開度を調整するスロットルバルブと、
前記スロットルバルブが取り付けられたスロットルシャフトと、
前記スロットルシャフトに固定されたバルブギアと、
前記バルブギアに対して回転可能に接続されると共に、閉弁方向への回動がデフォルト角度で規制されるデフォルトレバーと、
前記バルブギア及び前記デフォルトレバーを前記閉弁方向に付勢するリターンスプリングと、
前記バルブギアと前記デフォルトレバーとを回動可能に接続するデフォルトスプリングと
を備え、
前記スロットル装置の外部から外力を付与して前記バルブギアを閉弁方向に回動させることを特徴とする角度調整用治具。
【請求項10】
回転動力を生成するモータと、
前記モータに接続されると共に前記バルブギアに当接される可動子と
を備えることを特徴とする請求項9記載の角度調整用治具。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、スロットル装置の製造方法及び角度調整用治具に関するものである。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、電子制御式スロットル制御装置が開示されている。特許文献1に開示された電子制御式スロットル制御装置は、スロットルシャフトに取り付けられたスロットルバルブを有している。スロットルバルブは、スロットルシャフトを介して回転動力が伝達されることで回動し、空気量を制御している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-144039号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示された電子制御式スロットル制御装置のようなスロットル装置は、何らかの原因によってモータ等からスロットルバルブへの動力の伝達が途切れた場合であっても、スロットルバルブが僅かに流路を開いた状態に保持されるように構成されている。具体的には、スロットル装置は、デフォルトスプリングを介して接続されたデフォルトレバーとバルブギアとを備えている。バルブギアは、スロットルシャフトに固定されている。これらのデフォルトレバーとバルブギアとは、リターンスプリングによって閉弁方向に付勢されている。一方で、デフォルトレバーは、スロットルバルブが僅かに流路を開く角度(デフォルト角度)となった場合に、ストッパに当接することで回動が規制される。この結果、デフォルトレバー及びバルブギアの閉弁方向への回動が停止され、スロットルバルブがデフォルト開度に保持される。スロットルバルブを閉弁角度とするためには、モータによってスロットバルブをデフォルトスプリングの付勢力に抗うようにさらに回動させる。
【0005】
このようなスロットル装置を製造する場合には、まず閉弁角度の設定を行う。具体的には、リターンスプリングでバルブギアを閉弁方向に付勢した状態で、スロットルバルブを閉弁角度とし、この状態でバルブギアの閉弁方向への移動が規制されるようにストップスクリュー(バルブギアの回動を規制するストッパ)の位置を調整する。その後、デフォルト角度の設定を行う。具体的には、バルブギアとデフォルトレバーとを、スロットルバルブをデフォルト角度とし、この状態でデフォルトレバーの閉弁方向への移動が規制されるようにデフォルトスクリュー(デフォルトレバーの回動を規制するストッパ)の位置を調整する。しかしながら、このような製造方法では、閉弁角度を設定する場合に、バルブギアに対してモータのトルクが付与されていない。このため、スロットル装置を車両に搭載した場合に、モータによって閉弁角度となるように角度調整をした状態でのスロットルバルブの回動角度が、バックラッシュ等に起因して、製造時に設定した回動角度に一致せず、流路の開度に誤差が生じる場合がある。
【0006】
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、スロットル装置において流路開度の誤差が生じることを抑制可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記課題を解決するための手段として、以下の構成を採用する。
【0008】
第1の発明は、スロットル装置の製造方法であって、上記スロットル装置が、閉弁方向と開弁方向とに回動可能であると共に、回動角度に応じてスロットルボアの開度を調整するスロットルバルブと、上記スロットルバルブが取り付けられたスロットルシャフトと、上記スロットルシャフトに固定されたバルブギアと、上記バルブギアに対して回転可能に接続されると共に、閉弁方向への回動がデフォルト角度で規制されるデフォルトレバーと、上記バルブギア及び上記デフォルトレバーを上記閉弁方向に付勢するリターンスプリングと、上記バルブギアと上記デフォルトレバーとを回動可能に接続するデフォルトスプリングとを備え、上記バルブギアと上記デフォルトレバーとを一体的に回動させて、上記デフォルトレバーの閉弁方向への回動を規制する位置を調整する上記デフォルト角度設定工程と、上記デフォルト角度にて上記デフォルトレバーの閉弁方向への回動を規制した状態で、上記スロットル装置の外部から外力を付与して上記バルブギアを閉弁方向に回動させ、上記バルブギアの閉弁方向への回動を規制する位置を調整する閉弁角度設定工程とを有するという構成を採用する。
【0009】
第2の発明は、角度調整用治具であって、スロットル装置が、閉弁方向と開弁方向とに回動可能であると共に、回動角度に応じてスロットルボアの開度を調整するスロットルバルブと、上記スロットルバルブが取り付けられたスロットルシャフトと、上記スロットルシャフトに固定されたバルブギアと、上記バルブギアに対して回転可能に接続されると共に、閉弁方向への回動がデフォルト角度で規制されるデフォルトレバーと、上記バルブギア及び上記デフォルトレバーを上記閉弁方向に付勢するリターンスプリングと、上記バルブギアと上記デフォルトレバーとを回動可能に接続するデフォルトスプリングとを備え、上記スロットル装置の外部から外力を付与して上記バルブギアを閉弁方向に回動させるという構成を採用する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、デフォルト角度が設定された後に、リターンスプリングの付勢力に加えて、スロットル装置の外部から外力がバルブギアに付与した状態で閉弁角度を設定できる。このため、本発明は、リターンスプリングの付勢力のみがバルブギアに作用した状態で閉弁角度を設定する場合と比較して、より実車搭載に近い状態で開弁角度を設定できる。したがって、本発明によれば、スロットル装置において流路開度の誤差が生じることを抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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