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公開番号2025105301
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2023223760
出願日2023-12-29
発明の名称エンジン装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人アイテック国際特許事務所
主分類F02D 41/12 20060101AFI20250703BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】高地環境でエンジンの燃料カットを適切に開始できるようにする。
【解決手段】エンジン装置は、エンジンと、エンジンの燃料カットが要求されていて且つエンジンのトルクが閾値未満に至ったときに、エンジンの燃料カットを開始する制御装置とを備え、車両に搭載されている。制御装置は、大気圧が低いほど高くなるように閾値を設定する。これにより、高地環境で、エンジンのトルクが閾値未満に至りやすくなり、エンジンの燃料カットを適切に開始することができる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
エンジンと、
前記エンジンの燃料カットが要求されていて且つ前記エンジンのトルクが閾値未満に至ったときに、前記エンジンの燃料カットを開始する制御装置と、
を備え、車両に搭載されたエンジン装置であって、
前記制御装置は、大気圧が低いほど高くなるように前記閾値を設定する、
エンジン装置。
続きを表示(約 200 文字)【請求項2】
請求項1記載のエンジン装置であって、
前記制御装置は、前記大気圧が低いほど高くなるように補正値を設定し、ベース値と前記補正値との和を前記閾値に設定する、
エンジン装置。
【請求項3】
請求項1または2記載のエンジン装置であって、
前記制御装置は、前記エンジンの吸入空気量および点火時期に基づいて前記トルクを推定する、
エンジン装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、エンジン装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、この種のエンジン装置としては、アイドルオン時にエンジンの燃料カットを行なうものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このエンジン装置では、アイドルオン時に、アクセル操作がされている場合に点火時期を遅角すると共に、アクセル操作が解除された場合に、点火時期を燃料カット用点火時期まで遅角してから燃料カットを開始する。これにより、エンジンの燃料カット時のトルク変動を抑制している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-218968号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
エンジンの燃料カット時のトルク変動を抑制するために、上述の手法を用いるのに代えて、エンジンのトルクが閾値未満に至ったときに燃料カットを開始するものもある。一般に、高地環境すなわち大気圧が比較的低い環境では、平地環境すなわち大気圧が比較的高い環境に比して、空気密度が低くなり、目標トルクに対応するためにスロットル開度が大きくなる。このため、高地環境では、平地環境に比してエンジンのポンピングロスが小さくなり、エンジンのトルクが低下しにくくなる。したがって、閾値として、平地環境に適合するように予め定めた一定値を用いる場合、高地環境で、エンジンのトルクが閾値未満にならなかったりトルクが閾値未満に至るまでの時間が比較的長くなったりし、燃料カットを適切に開始できない場合が生じ得る。
【0005】
本開示のエンジン装置は、高地環境でエンジンの燃料カットを適切に開始できるようにすることを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のエンジン装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
本開示のエンジン装置は、
エンジンと、
前記エンジンの燃料カットが要求されていて且つ前記エンジンのトルクが閾値未満に至ったときに、前記エンジンの燃料カットを開始する制御装置と、
を備え、車両に搭載されたエンジン装置であって、
前記制御装置は、大気圧が低いほど高くなるように前記閾値を設定する、
ことを要旨とする。
【0008】
本開示のエンジン装置では、エンジンの燃料カットが要求されていて且つエンジンのトルクが閾値未満に至ったときに、エンジンの燃料カットを開始する。この場合に、大気圧が低いほど高くなるように閾値を設定する。これにより、閾値として平地環境(大気圧が比較的高い環境)に適合するように予め定めた一定値(比較的低い一定値)を用いる場合に比して、高地環境(大気圧が比較的低い環境)で、エンジンのトルクが閾値未満に至りやすくなり、エンジンの燃料カットを適切に開始することができる。勿論、平地環境でも、エンジンのトルクが閾値未満に至ってエンジンの燃料カットを適切に開始することができる。
【0009】
本開示のエンジン装置において、前記制御装置は、前記大気圧が低いほど高くなるように補正値を設定し、ベース値と前記補正値との和を前記閾値に設定してもよい。この場合、前記制御装置は、前記エンジンの回転数、冷却水温、前記車両のシフトポジション、前記エンジンから駆動輪までの動力伝達経路の変速比、のうちの少なくとも1つに基づいて前記ベース値を設定してもよい。
【0010】
本開示のエンジン装置において、前記制御装置は、前記エンジンの吸入空気量および点火時期に基づいて前記トルクを推定してもよい。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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