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公開番号2025110699
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-29
出願番号2024004678
出願日2024-01-16
発明の名称エンジン及びエンジンの診断方法
出願人株式会社クボタ
代理人個人
主分類F02D 45/00 20060101AFI20250722BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】NOxセンサの故障診断精度を高めることができるエンジン及びエンジンの診断方法を提供する。
【解決手段】エンジンは、電子制御装置の制御により、DPF再生処理、EGR停止、尿素水噴射停止を伴うNOxセンサ故障診断運転S103を行い、このNOxセンサ故障診断運転で一対のNOxセンサによって検出された一対のNOx濃度J・Kの検出データを、この検出データに基づいて上記一対のNOxセンサの故障診断S108を行うエンジン外のエンジン診断ツールに送信S105するように構成されている。エンジンの診断方法では、エンジンから送信された検出データに基づいて、エンジン診断ツールでNOxセンサの故障診断S108を行わせる。
【選択図】 図4
特許請求の範囲【請求項1】
DPFと、SCRと、SCRの排気上流側と排気下流側の一対のNOxセンサと、電子制御装置と、EGR装置と、尿素水インジェクタを備え、
電子制御装置の制御により、DPF再生処理、EGR停止、尿素水噴射停止を伴うNOxセンサ故障診断運転を行い、このNOxセンサ故障診断運転で上記一対のNOxセンサによって検出された一対のNOx濃度の検出データを、この検出データに基づいて上記一対のNOxセンサの故障診断を行うエンジン外のエンジン診断ツールに送信するように構成されている、ことを特徴とするエンジン。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
請求項1に記載されたエンジンにおいて、
電子制御装置の制御により、DPF再生処理、EGR停止、尿素水噴射を伴うNOxセンサ交換後のNOx浄化機能に対するエンジンの機能回復確認運転を行い、この機能回復確認運転で前記一対のNOxセンサによって検出された一対のNOx濃度の検出データを、この検出データに基づいてNOxセンサ交換後のNOx浄化機能に対するエンジンの機能回復確認診断を行う前記エンジン診断ツールに送信するように構成されている、ことを特徴とするエンジン。
【請求項3】
電子制御装置の制御により、エンジンにDPF再生処理、EGR停止、尿素水噴射停止を伴うNOxセンサ故障診断運転を行わせ、このNOxセンサ故障診断運転で、SCRの排気上流側と排気下流側の一対のNOxセンサによって検出された一対のNOx濃度の検出データをエンジン診断ツールに送信させ、
上記検出データに基づいて、エンジン診断ツールでNOxセンサの故障診断を行わせる、ことを特徴とするエンジンの診断方法。
【請求項4】
請求項3に記載されたエンジンの診断方法において、
エンジン診断ツールでは、上記一対のNOx濃度の差の絶対値が、所定の判定閾値を超える場合には、NOxセンサの故障判定を行わせ、上記差の絶対値が、所定の判定閾値以下である場合には、上記一対のNOxセンサの正常判定を行わせる、ことを特徴とするエンジンの診断方法。
【請求項5】
請求項4に記載されたエンジンの診断方法において、
エンジン診断ツールでは、前記NOxセンサの故障判定または一対のNOxセンサの正常判定に対応じて、エンジン診断ツールのツール表示部にNOxセンサの故障判定表示または一対のNOxセンサの正常判定表示を行わせる、ことを特徴とするエンジンの診断方法。
【請求項6】
請求項4に記載されたエンジンの診断方法において、
前記NOxセンサの故障判定に応じて、NOxセンサの交換がなされた後に、電子制御装置の制御により、DPF再生処理、EGR停止、尿素水噴射停止を伴うNOxセンサ交換後のNOxセンサ故障診断運転を行わせ、このNOxセンサ故障診断運転で、交換済のNOxセンサを含む前記一対のNOxセンサによって検出された一対のNOx濃度の検出データを前記エンジン診断ツールに送信させ、上記検出データに基づいて、エンジン診断ツールでNOxセンサ交換後のNOxセンサの故障診断を行わせる、ことを特徴とするエンジンの診断方法。
【請求項7】
請求項6に記載されたエンジンの診断方法において、
エンジン診断ツールでは、前記一対のNOx濃度の差の絶対値が、所定の判定閾値を超える場合には、未交換のNOxセンサの故障判定を行わせ、上記差の絶対値が、所定の判定閾値以下である場合には、交換済及び未交換の一対のNOxセンサの正常判定を行わせる、ことを特徴とするエンジンの診断方法。
【請求項8】
請求項7に記載されたエンジンの診断方法において、
エンジン診断ツールでは、前記未交換のNOxセンサの故障判定または交換済及び未交換の一対のNOxセンサの正常判定に対応して、エンジン診断ツールのツール表示部に、未交換のNOxセンサの故障判定表示または交換済及び未交換の一対のNOxセンサの正常判定表示を行わせる、ことを特徴とするエンジンの診断方法。
【請求項9】
請求項4または請求項7に記載されたエンジンの診断方法において、
前記NOxセンサの故障判定または未交換のNOxセンサの故障判定に応じて、NOxセンサの交換がなされた後に、電子制御装置の制御により、エンジンにDPF再生処理、EGR停止、尿素水噴射を伴うNOxセンサ交換後のNOx浄化機能に対するエンジンの機能回復確認運転を行わせ、このエンジンの機能回復確認運転で交換済のNOxセンサを含む一対のNOxセンサによって検出された一対のNOx濃度の検出データを、エンジン診断ツールに送信させ、送信されたデータに基づいて、エンジン診断ツールでNOxセンサ交換後のNOx浄化機能に対するエンジンの機能回復確認診断を行わせる、ことを特徴とするエンジンの診断方法。
【請求項10】
請求項9に記載されたエンジンの診断方法において、
エンジン診断ツールでは、前記一対のNOx濃度の検出データに基づいて演算されたSCRの理論NOx浄化率と実NOx浄化率の差の絶対値が所定の判定閾値以下である場合には、NOx浄化機能に対するエンジンの機能回復確認判定を行わせ、上記差の絶対値が上記判定閾値を越える場合には、NOx浄化機能に対するエンジンの機能回復未確認判定を行わせる、ことを特徴とするエンジンの診断方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジン及びエンジンの診断方法に関し、詳しくは、NOxセンサの故障診断精度を高めることができるエンジン及びエンジンの診断方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、エンジン排気中のNOx濃度の検出に基づいて、NOxセンサの故障診断を行うエンジンがある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開 2011-241737号公報(図4参照)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
《問題点》 NOxセンサの故障診断精度が低くなるおそれがある。
特許文献1のエンジンでは、排気温度が低い場合には、排気流量が安定しないうえ、排気通路内に尿素結晶が残留し、しかも、EGRを継続したままでは、NOx濃度が低くなるため、NOxセンサで検出したNOx濃度の検出データの精度が低くなる。また、尿素水を噴射したままでは、SCRのNOx浄化機能により、NOx濃度の検出データが大きく変化する。このため、NOxセンサの故障診断精度が低くなるおそれがある。
【0005】
本発明の課題は、NOxセンサの故障診断精度を高めることができるエンジン及びエンジンの診断方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願発明の主要な構成は、次の通りである。
(請求項1に係る発明)
電子制御装置の制御により、DPF再生処理、EGR停止、尿素水噴射停止を伴うNOxセンサ故障診断運転を行い、このNOxセンサ故障診断運転で上記一対のNOxセンサによって検出された一対のNOx濃度の検出データを、この検出データに基づいて上記一対のNOxセンサの故障診断を行うエンジン外のエンジン診断ツールに送信するように構成されている、ことを特徴とするエンジン。
【0007】
(請求項3に係る発明)
電子制御装置の制御により、エンジンにDPF再生処理、EGR停止、尿素水噴射停止を伴うNOxセンサ故障診断運転を行わせ、このNOxセンサ故障診断運転で、SCRの排気上流側と排気下流側の一対のNOxセンサによって検出された一対のNOx濃度の検出データをエンジン診断ツールに送信させ、上記検出データに基づいて、エンジン診断ツールでNOxセンサの故障診断を行わせる、ことを特徴とするエンジンの診断方法。
【発明の効果】
【0008】
請求項1または請求項3に係る発明は、次の効果を奏する。
《効果1》 一対のNOxセンサの故障診断の精度を高めることができる。
NOxセンサ故障診断運転中、DPF再生処理で排気を昇温させ、排気流量を安定化させると共に、排気通路中に付着した尿素結晶を焼失させ、更に、EGR停止でNOx濃度を上昇させるため、一対のNOxセンサによるNOx濃度の検出データの精度が高まる。しかも、この検出データは、尿素水噴射停止により、SCRのNOx浄化機能による影響を受けず、変化し難い。このように、高精度で変化し難い一対のNOx濃度の検出データを、エンジン診断ツールに送信することにより、エンジン診断ツールでは、一対のNOx濃度の検出データに基づいて、上記一対のNOxセンサの故障診断を行うことができ、一対のNOxセンサの故障診断の精度を高めることができる。
【0009】
《効果2》 排気装置をエンジンに搭載したままで一対のNOxセンサの故障診断を行うことができる。
NOxセンサ故障診断運転で上記一対のNOxセンサによって検出された一対のNOx濃度の検出データを、この検出データに基づいて上記一対のNOxセンサの故障診断を行うエンジン外のエンジン診断ツールに送信するため、排気装置をエンジンに搭載したままでNOxセンサの故障診断を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の実施形態に係るエンジンとこのエンジンの診断に用いるエンジン診断ツールの模式図である。
図1のエンジンの電子制御装置と、この電子制御装置に接続されたセンサやアクチュエータ等の周辺部品を示すブロック図である。
図1のエンジンの通常運転中のエンジン故障診断でのエンジンの電子制御装置による制御のフローチャートである。
図1のエンジン診断ツールを用いたNOxセンサ故障診断(第1回目)での制御のフローチャートで、図4(A)はエンジン診断ツールによる制御のフローチャート、図4(B)はエンジンの電子制御装置による制御のフローチャートである。
図1のエンジン診断ツールを用いたエンジンのNOxセンサ故障診断(第2回目)での制御のフローチャートで、図5(A)はエンジン診断ツールによる制御のフローチャート、図5(B)はエンジンの電子制御装置による制御のフローチャートである。
図1のエンジン診断ツールを用いたNOxセンサ交換後のNOx浄化機能に対するエンジンの機能回復確認診断での制御のフローチャートで、図6(A)はエンジン診断ツールによる制御のフローチャート、図6(B)はエンジンの電子制御装置による制御のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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