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公開番号
2025005087
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-16
出願番号
2023105100
出願日
2023-06-27
発明の名称
内燃機関用の点火装置
出願人
ダイヤゼブラ電機株式会社
代理人
個人
主分類
F02P
15/00 20060101AFI20250108BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約
【課題】1次コイルやイグナイタに発生した熱を放熱可能な点火装を提供する。
【解決手段】内燃機関用の点火装置1は、点火コイル103と、イグナイタと、ケース105と、樹脂部106とを有する。点火コイルは、1次コイルL1と、2次コイルL2と、鉄心60とを有する。ケース105は、点火コイルおよびイグナイタを収容し、鉄心の一部を露出させる。樹脂部は、ケースの内部の隙間を埋める。鉄心のうちの樹脂部から露出する露出部604は、表面に凹凸形状を有する。鉄心は、複数の鋼板90が積層されて形成される。露出部の凹凸形状は、鋼板の延伸方向の長さが長い長鋼板901と、短い短鋼板902とが、鋼板の厚み方向に交互に積層されることにより形成される。これにより、1次コイルやイグナイタに発生した熱を、凹凸形状から外部空間へ、効率良く放熱することができる。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
内燃機関用の点火装置であって、
1次コイルと、2次コイルと、前記1次コイルと前記2次コイルとを電磁結合させる鉄心と、を有し、点火プラグへ高電圧を供給する、点火コイルと、
前記1次コイルに流れる電流を制御する、イグナイタと、
前記点火コイルおよび前記イグナイタを収容しつつ、前記鉄心の一部を露出させる、ケースと、
前記ケースの内部の隙間を埋める樹脂部と、
を有し、
前記鉄心のうちの前記樹脂部から露出する部位である露出部は、表面に凹凸形状を有し、
前記鉄心は、複数の鋼板が積層されることによって形成され、
前記露出部において、前記鋼板の厚み方向に直交する延伸方向の長さが長い前記鋼板と、前記延伸方向の長さが短い前記鋼板とが、前記厚み方向に交互に積層されることにより、前記凹凸形状が形成される、点火装置。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の点火装置であって、
前記鉄心は、
前記1次コイルおよび前記2次コイルよりも径方向内側に位置し、軸方向に延びる、中心鉄心と、
前記2次コイルよりも径方向外側に位置し、前記中心鉄心の軸方向の両端部を繋ぐ、外周鉄心と、
を有し、
前記露出部は、前記外周鉄心の一部である、点火装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の点火装置であって、
前記露出部を覆う、カバー
をさらに有し、
前記カバーは、アルミニウム製であり、滑らかな外表面を有し、内表面において前記露出部に接触し、前記露出部と外部空間との間に介在する、点火装置。
【請求項4】
請求項1または請求項2に記載の点火装置であって、
前記1次コイルは、
前記鉄心の周囲に第1の1次導線が巻回されることにより形成された第1の1次コイルと、
前記鉄心の周囲の、前記第1の1次コイルとは異なる位置に、第2の1次導線が巻回されることにより形成された第2の1次コイルと、
を含み、
前記点火装置は、
前記第1の1次コイルの一端と、前記第2の1次コイルの一端とに、それぞれ直流電圧を印加する電源装置と、
前記2次コイルに誘起される高電圧に基づいてギャップにおいて放電することによって燃料に点火する、前記点火プラグと、
をさらに有し、
前記イグナイタは、
前記第1の1次コイルの他端と接地点とを接続する第1の1次側接地線に介挿され、前記電源装置から前記第1の1次コイルへ流れる1次電流の通電または遮断を切り替え可能な第1のスイッチング素子と、
前記第2の1次コイルの他端と接地点とを接続する第2の1次側接地線に介挿され、前記電源装置から前記第2の1次コイルへ流れる1次電流の通電または遮断を切り替え可能な第2のスイッチング素子と、
前記第1のスイッチング素子の開閉と、前記第2のスイッチング素子の開閉と、のそれぞれを制御する制御部と、
を有し、
前記制御部は、
a-1)前記第1のスイッチング素子を閉状態にすることによって、前記第1の1次コイルに1次電流を流して充電する第1の充電制御と、
a-2)前記第2のスイッチング素子を閉状態にすることによって、前記第2の1次コイルに1次電流を流して充電する第2の充電制御と、
のいずれか一方を選択して実行した後、
b)前記第1の充電制御または前記第2の充電制御にて閉状態とした前記第1のスイッチング素子または前記第2のスイッチング素子を開状態に切り替えて、前記2次コイルの一端に高電圧を誘起させることによって、前記点火プラグを放電させる放電制御
を実行し、
前記工程a-1)と前記工程a-2)とを、交互に選択する、点火装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関用の点火装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、内燃機関用の点火装置には、電源装置から供給される低電圧を数千ボルトにまで昇圧する、点火コイルが使用される。点火コイルには、1次コイルと、2次コイルと、1次コイルと2次コイルとを電磁結合させるための鉄心と、が含まれる。また、1次コイル、2次コイル、および鉄心は、ケース内に収容され、ケース内の所定の位置に固定される。従来の点火コイルについては、例えば、特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6170279号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の点火コイル(100)は、1次コイル、2次コイル、およびI字型の中心鉄芯(30)とロの字型の外周鉄芯(40)とを日の字型に組み合わせた鉄芯を有する(段落0026)。また、点火コイル(100)は、ケース(60)内に収容され、ケース(60)内には、電気的絶縁および各部材の物理的固定を実現するモールド樹脂(90)が、ケース開口面(62)付近まで充填される。また、1次コイル、2次コイル、および鉄芯は、ケース開口面(62)付近に形成される樹脂面(92)よりも低い位置に配置される(段落0036)。また、ケース(60)内には、1次コイルへ点火信号を供給するスイッチング素子およびリードフレームを絶縁樹脂モールドしたものからなるイグナイタ(80)が備えられている(段落0033)。
【0005】
一方、近年普及している高出力のレシプロエンジンに用いられるような、放電エネルギーの大きな点火コイルにおいては、1次コイルの充電時に、1次側に大きな電流が流れる。このため、1次コイルやイグナイタが大きく発熱し、これにより各部の溶損や不具合に繋がる虞がある。そこで、1次コイルやイグナイタに発生した熱を、効率良く放熱可能にするために、点火コイルの構造を工夫する余地がある。
【0006】
本発明の目的は、1次コイルやイグナイタが大きく発熱した場合でも、点火コイルの構造を工夫することによって、発生した熱を効率良く放熱可能にする技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本願の第1発明は、内燃機関用の点火装置であって、点火コイルと、イグナイタと、ケースと、樹脂部と、を有する。前記点火コイルは、1次コイルと、2次コイルと、前記1次コイルと前記2次コイルとを電磁結合させる鉄心と、を有し、点火プラグへ高電圧を供給する。前記イグナイタは、前記1次コイルに流れる電流を制御する。前記ケースは、前記点火コイルおよび前記イグナイタを収容しつつ、前記鉄心の一部を露出させる。前記樹脂部は、前記ケースの内部の隙間を埋める。前記鉄心のうちの前記樹脂部から露出する部位である露出部は、表面に凹凸形状を有する。前記鉄心は、複数の鋼板が積層されることによって形成される。前記露出部において、前記鋼板の厚み方向に直交する延伸方向の長さが長い前記鋼板と、前記延伸方向の長さが短い前記鋼板とが、前記厚み方向に交互に積層されることにより、前記凹凸形状が形成される。
【0008】
本願の第2発明は、第1発明の点火装置であって、前記鉄心は、中心鉄心と外周鉄心とを有する。前記中心鉄心は、前記1次コイルおよび前記2次コイルよりも径方向内側に位置し、軸方向に延びる。前記外周鉄心は、前記2次コイルよりも径方向外側に位置し、前記中心鉄心の軸方向の両端部を繋ぐ。前記露出部は、前記外周鉄心の一部である。
【0009】
本願の第3発明は、第1発明または第2発明の点火装置であって、前記露出部を覆う、カバーをさらに有する。前記カバーは、アルミニウム製であり、滑らかな外表面を有し、内表面において前記露出部に接触し、前記露出部と外部空間との間に介在する。
【0010】
本願の第4発明は、第1発明から第3発明までのいずれか1発明の点火装置であって、前記1次コイルは、第1の1次コイルと、第2の1次コイルと、を含む。前記第1の1次コイルは、前記鉄心の周囲に第1の1次導線が巻回されることにより形成される。前記第2の1次コイルは、前記鉄心の周囲の、前記第1の1次コイルとは異なる位置に、第2の1次導線が巻回されることにより形成される。前記点火装置は、電源装置と、前記点火プラグと、をさらに有する。前記電源装置は、前記第1の1次コイルの一端と、前記第2の1次コイルの一端とに、それぞれ直流電圧を印加する。前記点火プラグは、前記2次コイルに誘起される高電圧に基づいて、ギャップにおいて放電することによって、燃料に点火する。前記イグナイタは、第1のスイッチング素子と、第2のスイッチング素子と、制御部と、を有する。前記第1のスイッチング素子は、前記第1の1次コイルの他端と接地点とを接続する第1の1次側接地線に介挿され、前記電源装置から前記第1の1次コイルへ流れる1次電流の通電または遮断を切り替え可能である。前記第2のスイッチング素子は、前記第2の1次コイルの他端と接地点とを接続する第2の1次側接地線に介挿され、前記電源装置から前記第2の1次コイルへ流れる1次電流の通電または遮断を切り替え可能である。前記制御部は、前記第1のスイッチング素子の開閉と、前記第2のスイッチング素子の開閉と、のそれぞれを制御する。前記制御部は、a-1)前記第1のスイッチング素子を閉状態にすることによって、前記第1の1次コイルに1次電流を流して充電する第1の充電制御と、a-2)前記第2のスイッチング素子を閉状態にすることによって、前記第2の1次コイルに1次電流を流して充電する第2の充電制御と、のいずれか一方を選択して実行した後、b)前記第1の充電制御または前記第2の充電制御にて閉状態とした前記第1のスイッチング素子または前記第2のスイッチング素子を開状態に切り替えて、前記2次コイルの一端に高電圧を誘起させることによって、前記点火プラグを放電させる放電制御を実行する。前記制御部は、前記工程a-1)と前記工程a-2)とを、交互に選択する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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