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公開番号
2025016955
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-05
出願番号
2023119783
出願日
2023-07-24
発明の名称
車両の制御装置
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
F02D
29/02 20060101AFI20250129BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約
【課題】エンジンの回転数変動の原因の推定やその対策などを容易に行うことを可能にする。
【解決手段】内燃機関の回転数の変動幅を監視するコントローラは、内燃機関の回転数の変動幅が基準範囲を超えたことを検出する回転変動検出部(ステップS3)と、内燃機関の燃料の供給と、内燃機関もしくは伝動機構の潤滑油の供給とのいずれかを含む保守措置が行われたことおよびその保守措置の実行時期情報を検出する保守措置検出部(ステップS5,S7)と、内燃機関の回転数の変動幅が基準範囲を超えたことが回転変動検出部によって検出された場合に、その検出の直前に行われた保守措置の内容と、保守措置の実行時期情報を記憶するとともにその記憶内容を外部に出力できる記憶部(ステップS6,S8)とを備えている
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
内燃機関と、前記内燃機関が出力した動力を伝達する歯車式の伝動機構とを搭載し、前記内燃機関の回転数の変動幅が予め定めた基準範囲を超えた場合に、前記内燃機関の運転点を変更する車両の制御装置であって、
前記内燃機関の回転数の変動幅を監視するコントローラを備え、
前記コントローラは、
前記内燃機関の回転数の変動幅が前記基準範囲を超えたことを検出する回転変動検出部と、
前記内燃機関の燃料の供給と、前記内燃機関もしくは前記伝動機構の潤滑油の供給とのいずれかを含む保守措置が行われたことおよびその保守措置の実行時期情報を検出する保守措置検出部と、
前記内燃機関の回転数の変動幅が前記基準範囲を超えたことが前記回転変動検出部によって検出された場合に、その検出の直前に行われた前記保守措置の内容と、前記保守措置の実行時期情報を記憶するとともにその記憶内容を外部に出力できる記憶部とを備えている
ことを特徴とする車両の制御装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、駆動力源として車両に搭載されている内燃機関(以下、エンジンと記す。)の回転数の変動を検出するとともに、検出した回転数の変動に対する対策を採る装置に関するものである。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
エンジンは、燃料と空気との混合気を間欠的に燃焼させて動力を出力するから、その出力トルクや回転数は不可避的に間欠的に変化する。そのため、エンジンの出力側にダンパを設けて出力トルクや回転数の変動を抑制している。一方、ばねダンパを設ければ、エンジンとばねダンパとで振動系を構成するから、ばね特性が不適切であれば、エンジン回転数の変動が共振によって却って増大してしまう可能性がある。このような不都合を解消する装置として、特許文献1には、エンジンの動力が伝達される回転要素にスプリングを介してモータを連結することによりダイナミックダンパを構成し、エンジンの回転変動に起因する歯打ち音を抑制する歯打ち音抑制制御の実施態様を、そのダイナミックダンパのばね特性に基づいて、切り替えるように構成した装置が記載されている。
【0003】
歯打ち音抑制制御は、エンジンの出力側に連結されている変速機などの歯車式伝動機構における歯面の離隔・接触による異音(歯打ち音あるいはガラ音)を低減させるための制御であり、エンジンの回転数と出力トルクとで決まる運転点を、回転数変動に起因する歯打ち音が許容範囲内となるように、変更する制御である。特許文献1に記載されている装置では、ダイナミックダンパの温度や出力側部材の回転挙動あるいはダイナミックダンパの経時変化などに基づいて、ばね特性の変化やばね特性を取得し、そのばね特性に基づいて歯打ち音抑制制御の実施形態を決定している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-51708号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載された装置は、歯打ち音抑制制御の実施形態を、ダイナミックダンパのばね特性に適合させるように構成された装置と言うことができる。このような構成の装置であれば、ばね特性の変化が検出された場合には有効であるが、そのような変化を生じさせる原因もしくは要因を知ることができない。そのため、特許文献1に記載された装置では、エンジンの回転数変動を生じさせている原因を抜本的に取り除くことができない場合があり、その点で未だ改善の余地がある。
【0006】
本発明は、上記の技術的課題に着目してなされたものであって、エンジンの回転数変動の原因の推定やその対策などを容易に行うことを可能にする車両の制御装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記の目的を達成するために、内燃機関と、前記内燃機関が出力した動力を伝達する歯車式の伝動機構とを搭載し、前記内燃機関の回転数の変動幅が予め定めた基準範囲を超えた場合に、前記内燃機関の運転点を変更する車両の制御装置であって、前記内燃機関の回転数の変動幅を監視するコントローラを備え、前記コントローラは、前記内燃機関の回転数の変動幅が前記基準範囲を超えたことを検出する回転変動検出部と、前記内燃機関の燃料の供給と、前記内燃機関もしくは前記伝動機構の潤滑油の供給とのいずれかを含む保守措置が行われたことおよびその保守措置の実行時期情報を検出する保守措置検出部と、前記内燃機関の回転数の変動幅が前記基準範囲を超えたことが前記回転変動検出部によって検出された場合に、その検出の直前に行われた前記保守措置の内容と、前記保守措置の実行時期情報を記憶するとともにその記憶内容を外部に出力できる記憶部とを備えていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、内燃機関の回転数の変動幅が予め定めた基準範囲を超えた場合に、その直前に実行された保守措置の内容と実行時期情報とが記憶される。その内燃機関の回転数の変動幅の検出は、暖機が完了した後のアイドリング運転時など、所定の安定運転条件が成立している場合に行われる。また、回転数の変動幅は、予め定めた所定の時間幅の間における内燃機関の回転数の最大値(極大値)と最小値(極小値)との差として求めることができる。内燃機関の回転数の変動幅が所定の基準範囲を超えたことが検出されると、その検出の直前に行われた保守措置の内容およびその実行時期情報が記憶されるので、その記憶されている保守措置が、内燃機関の回転数の変動幅を増大させた原因と考えられる。そして、記憶されている保守措置の内容と、その実行時期情報が外部に出力できるので、前記原因を取り除くなど、内燃機関の回転数の変動幅を増大させた原因に対する対策を採ることが可能になる。ひいては、内燃機関の回転数の変動幅の再度の増大や、内燃機関あるいは伝動機構の故障もしくは耐久性の低下を回避あるいは抑制することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の実施形態におけるエンジンと伝動機構としての変速機とを示す模式図である。
等パワー線および最適燃費線ならびに歯打ち音抑制動作線を示す線図である。
本発明の実施形態におけるコントローラの機能的構成を示すブロック図である。
本発明の実施形態で実行される制御を説明するためのフローチャートである。
暖機時間についての判断基準として定めてある所定範囲を模式的に示す線図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
つぎに、本発明を図に示す実施形態に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施形態は本発明を具体化した場合の一例に過ぎないのであって、本発明を限定するものではない。
(【0011】以降は省略されています)
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