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公開番号
2025021037
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-13
出願番号
2023124731
出願日
2023-07-31
発明の名称
キャニスタ
出願人
フタバ産業株式会社
代理人
名古屋国際弁理士法人
主分類
F02M
25/08 20060101AFI20250205BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約
【課題】幅広い濃度の蒸発燃料に対し吸着効果を奏するキャニスタを提供する。
【解決手段】本開示の一態様は、車両の燃料タンクで発生した蒸発燃料を吸着及び脱離するキャニスタである。キャニスタは、チャージポートと、パージポートと、大気ポートと、チャージポート及びパージポートと直接又は他の部屋を介して接続された第1吸着室及び第2吸着室と、第1吸着室に収納された第1吸着部材と、第2吸着室に収納された第2吸着部材とを備える。第1吸着部材は、蒸発燃料の吸着性を有する繊維で形成された吸着シートと、吸着シートの表面又は内部に分散して配置された蒸発燃料の吸着性を有する粒体とを有する。吸着シートは、複数の層を構成するように巻回されるか、又は折り畳まれる。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
車両の燃料タンクで発生した蒸発燃料を吸着及び脱離するキャニスタであって、
前記蒸発燃料を取り込むチャージポートと、
前記蒸発燃料を排出するパージポートと、
大気に開放された大気ポートと、
前記チャージポート及び前記パージポートと直接又は他の部屋を介して接続された第1吸着室及び第2吸着室と、
前記第1吸着室に収納された第1吸着部材と、
前記第2吸着室に収納された第2吸着部材と、
を備え、
前記第1吸着部材は、
前記蒸発燃料の吸着性を有する繊維で形成された吸着シートと、
前記吸着シートの表面又は内部に分散して配置された前記蒸発燃料の吸着性を有する粒体と、
を有し、
前記吸着シートは、複数の層を構成するように巻回されるか、又は折り畳まれる、キャニスタ。
続きを表示(約 510 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のキャニスタであって、
前記第1吸着部材は、前記粒体として、互いに異なる第1粒体及び第2粒体を有し、
前記吸着シートは、
前記第1粒体が配置された第1領域と、
前記第2粒体が配置された第2領域と、
を有する、キャニスタ。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のキャニスタであって、
前記吸着シートは、
前記粒体が配置された第3領域と、
前記粒体が配置されていない第4領域と、
を有する、キャニスタ。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載のキャニスタであって、
前記吸着シートは、複数の層を構成するように巻回される、キャニスタ。
【請求項5】
請求項4に記載のキャニスタであって、
前記第1吸着部材は、芯材をさらに有し、
前記吸着シートは、前記芯材に巻回される、キャニスタ。
【請求項6】
請求項1又は請求項2に記載のキャニスタであって、
前記第1吸着室は、前記大気ポートに直接接続される、キャニスタ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、キャニスタに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
車両の燃料タンクには、蒸発した燃料の大気放出を防ぐキャニスタが装着される。キャニスタは、蒸発燃料を吸着部材に吸着させると共に、吸引した空気により吸着材から燃料を脱離してパージを行い、エンジンに供給する。
【0003】
このようなキャニスタの吸着部材として、吸着シートを積層したものが知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第7250145号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述のように吸着シートを積層した吸着部材では、吸着シートの細孔の大きさが一定であるため、蒸発燃料の吸着脱離性能が一定の濃度の蒸発燃料に対してのみ効果的に発揮される。そのため、蒸発燃料の濃度の変化幅が大きい場合に、十分な吸着が行われない可能性がある。
【0006】
本開示の一局面は、幅広い濃度の蒸発燃料に対し吸着効果を奏するキャニスタを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様は、車両の燃料タンクで発生した蒸発燃料を吸着及び脱離するキャニスタである。キャニスタは、蒸発燃料を取り込むチャージポートと、蒸発燃料を排出するパージポートと、大気に開放された大気ポートと、チャージポート及びパージポートと直接又は他の部屋を介して接続された第1吸着室及び第2吸着室と、第1吸着室に収納された第1吸着部材と、第2吸着室に収納された第2吸着部材と、を備える。第1吸着部材は、蒸発燃料の吸着性を有する繊維で形成された吸着シートと、吸着シートの表面又は内部に分散して配置された蒸発燃料の吸着性を有する粒体と、を有する。吸着シートは、複数の層を構成するように巻回されるか、又は折り畳まれる。
【0008】
このような構成によれば、吸着シートの吸着能力と粒体の吸着能力との組み合わせによって、第1吸着部材が幅広い濃度の蒸発燃料に対し吸着効果を奏することができる。つまり、粒体の選択によって、第1吸着部材の吸着性能を調整することができる。また、吸着シートに粒体を絡めた状態で巻回又は折り畳みを行うことによって第1吸着部材が形成できるので、粒体の保持及び層間の接着のためにバインダーを用いる必要がなくなる。
【0009】
本開示の一態様では、第1吸着部材は、粒体として、互いに異なる第1粒体及び第2粒体を有してもよい。吸着シートは、第1粒体が配置された第1領域と、第2粒体が配置された第2領域と、を有してもよい。このような構成によれば、第1吸着部材が吸着効果を奏する蒸発燃料の範囲を広げることができる。
【0010】
本開示の一態様では、吸着シートは、粒体が配置された第3領域と、粒体が配置されていない第4領域と、を有してもよい。このような構成によっても、第1吸着部材が吸着効果を奏する蒸発燃料の範囲を広げることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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