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公開番号2025020705
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-13
出願番号2023124233
出願日2023-07-31
発明の名称燃料供給装置
出願人株式会社ミツバ
代理人個人,個人,個人
主分類F02M 37/10 20060101AFI20250205BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】燃料タンクの設置壁の開口の形状やサイズによる制約を受け難く、設計自由度の高い燃料供給装置を提供する。
【解決手段】燃料供給装置は、燃料ポンプ、ベースブロック、ポンプ保持ブロックを備える。ベースブロックは、燃料タンクの開口内に挿入配置されるベース部と、開口の外側の外周縁部に固定される固定フランジ部と、ベース部の端部から突出するベース側連結部と、を有する。ポンプ保持ブロックは、燃料ポンプを軸方向の一端が設置壁と略平行に突出するように保持するポンプ保持部と、ベース側連結部と連結される保持ブロック側連結部と、を有する。ベース側連結部は、ベース部の端部のうちの、燃料ポンプの突出する側と逆側に偏った位置に配置される。ベース側連結部、及び、保持ブロック側連結部の燃料ポンプの突出する側には、ベース部の端部とポンプ保持部が対向する離間スペースが確保される。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
燃料タンクの内部に配置される燃料ポンプと、
前記燃料ポンプを、当該燃料ポンプの軸方向が前記燃料タンクの設置壁と略平行になるように横向きに保持し、その状態で前記燃料タンクの前記設置壁の開口の周縁に取り付けられるポンプ保持部材と、を備え、
前記ポンプ保持部材は、
前記開口を閉塞するように前記設置壁に取り付けられるベースブロックと、
前記燃料ポンプを保持するポンプ保持ブロックと、を備え、
前記ベースブロックは、
前記開口内に挿入配置されるベース部と、
前記ベース部に連設されて前記開口の前記燃料タンクの外側の外周縁部に固定される固定フランジ部と、
前記ベース部の前記固定フランジ部と逆側の端部から前記燃料タンクの内側に突出するベース側連結部と、を有し、
前記ポンプ保持ブロックは、
前記燃料ポンプを軸方向の一端が前記設置壁と略平行に突出するように保持するポンプ保持部と、
前記ポンプ保持部の前記燃料ポンプの突出する側と逆側部位に配置され、前記ベース側連結部と連結される保持ブロック側連結部と、を有し、
前記ベース側連結部は、前記ベース部の前記端部のうちの、前記燃料ポンプの突出する側と逆側に偏った位置に配置され、
前記ベース側連結部、及び、前記保持ブロック側連結部の前記燃料ポンプの突出する側には、前記ベース部の前記端部と前記ポンプ保持部が対向する離間スペースが確保されていることを特徴とする燃料供給装置。
続きを表示(約 910 文字)【請求項2】
前記ベース側連結部と保持ブロック側連結部は、前記軸方向と略直交する第1方向から係合されるスナップフィット係合部を有することを特徴とする請求項1に記載の燃料供給装置。
【請求項3】
前記保持ブロック側連結部は、前記ポンプ保持部から前記第1方向の前記ベース部側に突出して前記ベース部の前記端部に当接する支柱壁を有し、
前記ベース側連結部は、前記ベース部から前記第1方向の前記ポンプ保持部側に突出し、かつ、前記軸方向及び前記第1方向と略直交する第2方向を向く前記支柱壁の両側の支持面に当接する矩形板状の一対の係合片を有し、
前記支柱壁の両側の前記支持面には、側方に突出する係合突起が夫々突設され、
各前記係合片には、対応する前記係合突起を係止する係止孔が夫々設けられ、
前記支柱壁の両側の前記係合突起と一対の前記係合片の前記係止孔が前記スナップフィット係合部を構成していることを特徴とする請求項2に記載の燃料供給装置。
【請求項4】
前記スナップフィット係合部は、前記軸方向に沿って複数配置されていることを特徴とする請求項3に記載の燃料供給装置。
【請求項5】
前記支柱壁の両側の側面の前記支持面に隣接する位置には、前記係合片の前記軸方向の端面に当接し、かつ、前記ベース部の前記端部に当接する位置まで延出する第1位置規制リブが設けられていることを特徴とする請求項3に記載の燃料供給装置。
【請求項6】
前記支柱壁の両側の側面の前記支持面に隣接する別の位置には、前記係合片の延出方向の端面に当接する第2位置規制リブが設けられていることを特徴とする請求項5に記載の燃料供給装置。
【請求項7】
前記ベース部には、前記支柱壁の前記燃料ポンプの突出する側と逆側の端面に当接する係止ブロックが突設されていることを特徴とする請求項3に記載の燃料供給装置。
【請求項8】
前記係止ブロックは、給電用のターミナル端子を保持する保持ブロックであることを特徴とする請求項7に記載の燃料供給装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、燃料ポンプが燃料タンクの内部に配置される燃料供給装置に関するものである。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
自動二輪車等に用いられる燃料供給装置として、燃料ポンプが燃料タンクの内部に配置されるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に記載の燃料供給装置は、燃料タンクの内部に配置される燃料ポンプと、燃料ポンプを保持した状態で燃料タンクの設置壁に取り付けられるポンプ保持部材と、を備えている。燃料ポンプは、駆動用の電動モータを内蔵し、全体が軸方向に長尺な略円柱状に形成されている。ポンプ保持部材は、燃料タンクの設置壁の開口の内側に挿入配置されるベース部と、ベース部に連設されて設置壁の開口の外側(燃料タンクの外側)の外周縁部に固定される固定フランジ部と、ベース部の燃料タンクの内側に向く端部に連設されたポンプ保持部と、を備えている。また、ポンプ保持部材には、燃料供給配管を接続するための燃料供給口や、燃料ポンプの電動モータに電力を供給するためのターミナル端子等が備えられている。
【0004】
ポンプ保持部材のポンプ保持部は、燃料ポンプの軸方向が設置壁と略平行になるように燃料ポンプを横向きに保持する。燃料タンクの設置壁の開口は長円形状に形成され、その開口内に挿入配置されるポンプ保持部材のベース部も長円状の平面視形状に形成されている。ポンプ保持部材のポンプ保持部は、燃料ポンプを横向きで安定して保持し得るように、ベース部の長円形状の長軸方向に沿って延在している。
【0005】
上記の燃料供給装置を燃料タンクに設置する場合には、ポンプ保持部材に燃料ポンプやその他の付属機器を取り付けた状態で、燃料タンクの設置壁の開口を通して、燃料ポンプやその他の付属機器を燃料タンクの内部に挿入する。この後、ポンプ保持部材のベース部を開口内に挿入配置し、ポンプ保持部材の固定フランジ部を燃料タンクの外部から開口の外周縁部に固定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2006-83718号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載の燃料供給装置は、軸方向に長尺な燃料ポンプが横向き状態でポンプ保持部に保持され、そのポンプ保持部がベース部の長軸方向に沿うようにベース部上に設置されている。このため、燃料ポンプを付属機器とともに燃料タンク内に挿入する場合には、燃料ポンプの軸方向の一端側を傾斜状態して燃料タンクの開口内に先に挿入する。そして、この後にベース部の長軸方向の一端側の外周端部を開口の内周面に当接させ、その当接部を支点として装置全体を回転させ、燃料ポンプとポンプ保持部の一部を燃料タンク内に収容する。このため、ベース部の外周端部を支点として装置全体を回転させるときに、ポンプ保持部等が開口の内周面と干渉しないようにする必要がある。
したがって、特許文献1に記載の燃料供給装置では、各部の寸法が設置壁の開口の形状やサイズによって大きく制約を受けることになる。
【0008】
そこで本発明は、燃料タンクの設置壁の開口の形状やサイズによる制約を受け難く、設計自由度の高い燃料供給装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明に係る燃料供給装置は、以下の構成を採用した。
即ち、本発明に係る燃料供給装置は、燃料タンクの内部に配置される燃料ポンプと、前記燃料ポンプを、当該燃料ポンプの軸方向が前記燃料タンクの設置壁と略平行になるように横向きに保持し、その状態で前記燃料タンクの前記設置壁の開口の周縁に取り付けられるポンプ保持部材と、を備え、前記ポンプ保持部材は、前記開口を閉塞するように前記設置壁に取り付けられるベースブロックと、前記燃料ポンプを保持するポンプ保持ブロックと、を備え、前記ベースブロックは、前記開口内に挿入配置されるベース部と、前記ベース部に連設されて前記開口の前記燃料タンクの外側の外周縁部に固定される固定フランジ部と、前記ベース部の前記固定フランジ部と逆側の端部から前記燃料タンクの内側に突出するベース側連結部と、を有し、前記ポンプ保持ブロックは、前記燃料ポンプを軸方向の一端が前記設置壁と略平行に突出するように保持するポンプ保持部と、前記ポンプ保持部の前記燃料ポンプの突出する側と逆側部位に配置され、前記ベース側連結部と連結される保持ブロック側連結部と、を有し、前記ベース側連結部は、前記ベース部の前記端部のうちの、前記燃料ポンプの突出する側と逆側に偏った位置に配置され、前記ベース側連結部、及び、前記保持ブロック側連結部の前記燃料ポンプの突出する側には、前記ベース部の前記端部と前記ポンプ保持部が対向する離間スペースが確保されていることを特徴とする。
【0010】
上記燃料供給装置は、以下のようにして燃料タンクに設置することができる。
ホンプ保持ブロックのポンプ保持部には、燃料ポンプを軸方向の一側が設置壁と略平行に突出するように取り付ける。ポンプ保持ブロックは、保持ブロック側連結部をベースブロックのベース側連結部に連結する。このとき、ベース側連結部は、ベース部に対して燃料ポンプの突出する側と逆側に偏って配置され、ベース側連結部、及び、保持ブロック側連結部の燃料タンクの突出する側には、ベース部の端部とポンプ保持部が対向する離間スペースが確保される。
この状態において、燃料供給装置全体を傾斜させて燃料ポンプの突出側を先に燃料タンクの開口に挿入し、その傾斜姿勢のまま開口の縁部をベース部の端部とポンプ保持部の間の離間スペースの内側に位置させる。この状態において、燃料供給装置全体を回転させることにより、ポンプ保持ブロックとベースブロックの一部を燃料タンク内に挿入する。このとき、燃料供給装置全体は、ベース側連結部、及び、保持ブロック側連結部の離間スペースに臨む位置を中心として回転するため、ベース部の外周面の一部を回転中心として回転する場合に比較して、開口内を通過するポンプ保持部材の最大回転半径が小さくなる。
したがって、燃料供給装置は、設置壁の開口を通してポンプ保持部材の一部を燃料タンク内に挿入する際に設置壁の開口と干渉し難くなり、その結果、各部の設計に当たり設置壁の開口の形状やサイズによる制約を受け難くなる。
(【0011】以降は省略されています)

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