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公開番号2025006944
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023108001
出願日2023-06-30
発明の名称車両の制御装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類F02D 29/02 20060101AFI20250109BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】燃費の悪化を抑制しつつ適切に暖機運転を実行することが可能な車両の制御装置を提供する。
【解決手段】駆動力源の暖機運転を行うように構成された車両の制御装置であって、暖機運転を実行するコントローラを備え、コントローラは、車両の現在位置を取得する位置情報取得部と、車両の現在位置から目的地までの走行経路を設定する経路設定部と、車両が暖機運転を実行して走行経路を走行した場合の燃料の消費量に基づいた値である第1燃料消費量、および、車両が暖機運転を禁止して走行経路を走行した場合の燃料の消費量に基づいた値である第2燃料消費量を算出する燃料消費量算出部と、第1燃料消費量から第2燃料消費量を引いた値が所定量以下である場合に、暖機運転を実行する暖機運転実行部と、を備えている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
駆動力源の暖機運転を行うように構成された車両の制御装置であって、
前記暖機運転を実行するコントローラを備え、
前記コントローラは、
前記車両の現在位置を取得する位置情報取得部と、
前記車両の前記現在位置から目的地までの走行経路を設定する経路設定部と、
前記車両が前記暖機運転を実行して前記走行経路を走行した場合の燃料の消費量に基づいた値である第1燃料消費量、および、前記車両が前記暖機運転を禁止して前記走行経路を走行した場合の燃料の消費量に基づいた値である第2燃料消費量を算出する燃料消費量算出部と、
前記第1燃料消費量から前記第2燃料消費量を引いた値が所定量以下である場合に、前記暖機運転を実行する暖機運転実行部と、を備えている
ことを特徴とする車両の制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、冷間始動時などに駆動力源の暖機運転を行う車両の制御装置に関するものである。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、効率的に駆動力源の暖機の促進を行うことを目的とした車両の制御装置が開示されている。特許文献1の装置では、エンジンが冷間始動されたときには、歯車変速機における最高変速段の設定を禁止することにより、エンジンの回転速度を高めて暖機を促進する、暖機促進制御を実行する。また、特許文献1の装置では、エンジンの冷間始動時に、エンジンの始動時の日時や車両位置などの状況に関する情報を取得する。その情報に基づき、始動時の状況の一致する類型的な走行パターンが記憶されている場合に、走行経路を予測する。そして、予測された走行経路における走行距離または走行時間が、暖機促進制御による暖機の完了に要する走行距離または走行時間よりも、十分に長くない場合には、暖機促進制御の実行を禁止する。すなわち、特許文献1の装置では、エンジンの冷間始動時であっても、走行距離もしくは走行時間が比較的短いことが予測された場合には、暖機促進制御を禁止するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003ー90420号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の装置では、上述した構成により、暖機が完了せずに走行が終了することや、暖機が完了した直後に走行が終了することなどを抑制することができるので、暖機促進制御を実行することでかえって燃費が悪化することを抑制することができる、としている。しかしながら、特許文献1の装置では、走行距離もしくは走行時間の長さに基づいて暖機促進制御を実行するか否かを判定するものの、その判定のための走行距離もしくは走行時間の長さの基準が記載されていない。また、その走行距離や走行時間と燃費との関係性が記載されていない。したがって、特許文献1の装置では、燃費が悪化するか否かに基づいてその暖機促進制御を実行するか否かを精度良く判定することができない可能性があった。
【0005】
本発明は、上記の技術的課題に着目してなされたものであって、燃費の悪化を抑制しつつ適切に暖機運転を実行することが可能な車両の制御装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記の目的を達成するために、駆動力源の暖機運転を行うように構成された車両の制御装置であって、前記暖機運転を実行するコントローラを備え、前記コントローラは、前記車両の現在位置を取得する位置情報取得部と、前記車両の前記現在位置から目的地までの走行経路を設定する経路設定部と、前記車両が前記暖機運転を実行して前記走行経路を走行した場合の燃料の消費量に基づいた値である第1燃料消費量、および、前記車両が前記暖機運転を禁止して前記走行経路を走行した場合の燃料の消費量に基づいた値である第2燃料消費量を算出する燃料消費量算出部と、前記第1燃料消費量から前記第2燃料消費量を引いた値が所定量以下である場合に、前記暖機運転を実行する暖機運転実行部と、を備えていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明の車両の制御装置によれば、駆動力源の暖機運転を行うように構成された車両において、現在位置から目的地までの走行経路に基づいて燃料消費量を求める。その求める燃料消費量には、暖機運転を実行してその走行経路を車両が走行した場合の第1燃料消費量と、暖機運転を禁止してその経路を車両が走行した場合の第2燃料消費量と、が含まれる。そして、第1燃料消費量から第2燃料消費量を引いた値が、所定量以下である場合に、暖機運転を実行するように構成されている。そのため、設定された走行経路を、暖機運転を実行して走行することによって、燃料の消費量が増大してしまうことを抑制することができる。また、設定された走行経路に基づいて第1燃料消費量および第2燃料消費量を求めるので、精度良く第1燃料消費量および第2燃料消費量を求めることができる。そして、第1燃料消費量の方が、第2燃料消費量に対して所定量より大きいか否かに基づいて、暖機運転を実行するか否かの判定を行うので、想定される燃料消費量に応じて暖機運転を適切に実行もしくは禁止することができ、その結果、燃料消費量の増大をさらに抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施形態における制御装置を搭載した車両の一例を示す図である。
本発明の実施形態における制御装置の機能構成を説明するためのブロック図である。
本発明の実施形態における制御装置によって実行される制御の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を図に示す実施形態に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施形態は本発明を具体化した場合の一例に過ぎないのであって、本発明を限定するものではない。
【0010】
図1に、本発明の実施形態における制御対象である車両Veの駆動系統および制御系統の一例を示してある。図1に示す車両Veは、走行のための駆動力を出力する駆動力源として、エンジン1を有している。また、車両Veは、エンジン1の出力トルクを、トランスアクスル2やデファレンシャルギヤ(図示せず)等を介して、駆動輪3へ伝達する構成となっている。さらに、車両Veは、検出部4、および、コントローラ5(ECU)を備えている。
(【0011】以降は省略されています)

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