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公開番号2025003002
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-09
出願番号2023103427
出願日2023-06-23
発明の名称内燃機関
出願人ダイハツディーゼル株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類F02F 11/00 20060101AFI20241226BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】ガスケットに加わる面圧を高めてシール性を向上させると共に、ガスケットとシリンダライナとを精度よく位置決めする。
【解決手段】ガスケット10は、本体部11と、本体部11から内径側に突出した突出部12とを有する。本体部11は、シリンダヘッド1とシリンダライナ2とで厚さ方向両側から挟持される。突出部12は、本体部11よりも厚さ方向寸法が小さく、内径端がシリンダライナ2の外周面2dと嵌合する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
シリンダヘッドと、シリンダライナと、これらの間に配された平板リング状のガスケットとを有する内燃機関であって、
前記ガスケットが、
前記シリンダヘッドと前記シリンダライナとで厚さ方向両側から挟持される本体部と、
前記本体部から内径側に突出し、前記本体部よりも厚さ方向寸法が小さく、内径端が前記シリンダライナの外周面と嵌合する突出部と、
を有する内燃機関。
続きを表示(約 210 文字)【請求項2】
前記突出部の内径端が、前記シリンダライナの前記外周面の上端よりも下方に設けられた請求項1に記載の内燃機関。
【請求項3】
前記突出部が、前記本体部の上端から下方に離間した領域に設けられた請求項1に記載の内燃機関。
【請求項4】
前記シリンダヘッド又は前記シリンダライナに環状溝を設けると共に、前記ガスケットに、前記環状溝に入り込んだ凸部を設けた請求項1に記載の内燃機関。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関に関し、特に、シリンダヘッドとシリンダライナとの間のシール構造に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
例えば下記の特許文献1には、ディーゼル機関のシール構造が示されている。具体的には、図4に示すように、シリンダヘッド101とシリンダライナ103とでガスケット102を厚さ方向(図中上下方向)両側から挟持することにより、シリンダヘッド101とシリンダライナ103との間の隙間からの燃焼ガスの漏れ出しを防止している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平6-159517号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のディーゼル機関では、シリンダライナ103の上面の外周部103aを内周部103bよりも一段下げ、この外周部103aにガスケット102を配している。そして、シリンダライナ103の上面の外周部103aと内周部103bとの間の段差(外周面103c)に、平板リング状のガスケット102の内周面を嵌合させることで、ガスケット102がシリンダライナ103に対して位置決めされる。
【0005】
上記のようなディーゼル機関において、燃焼ガスのシール性を高めるためには、ガスケット102とシリンダヘッド101及びシリンダライナ103との面圧を高めることが有効である。例えば、図5に示すようにガスケット102の内径を図4よりも拡大すると、ガスケット102とシリンダヘッド101及びシリンダライナ103との接触面積が減少するため、ガスケット102に加わる面圧が上昇してシール性が高められる。しかし、この場合、ガスケット102の内周面102aとシリンダライナ103の外周面103cとの間の半径方向隙間δ1が大きくなるため、ガスケット102の位置決め精度が低下してシール性が悪化する恐れがある。
【0006】
また、図6に示すように、ガスケット102の外径を図4よりも縮小した場合も、上記と同様に、ガスケット102に加わる面圧が上昇してシール性が高められるが、以下のような不具合が生じる。シリンダヘッド101は、シリンダライナ103やその外周に設けられたエンジンフレーム104と上下方向で当接しておらず、シリンダヘッド101とエンジンフレーム104とをボルトで締め付けることにより、シリンダヘッド101とシリンダライナ103との間に配したガスケット102を挟持している(図6では、ボルトの図示を省略し、ボルトの締め付けで生じる軸力Fのみを示している。)。この場合、ガスケット102の外径を縮小すると、シリンダヘッド101のうち、ガスケット102と接触する領域(ガスケット102の外周面102b)と、ボルトによる軸力Fが加わる領域との半径方向距離δ2が広がるため、シリンダヘッド101に点線で示すような撓みが生じやすくなる。
【0007】
そこで、本発明は、ガスケットに加わる面圧を高めてシール性を向上させると共に、ガスケットとシリンダライナとを精度良く位置決めすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するために、本発明は、シリンダヘッドと、シリンダライナと、これらの間に配された平板リング状のガスケットとを有する内燃機関であって、
前記ガスケットが、前記シリンダヘッドと前記シリンダライナとで厚さ方向両側から挟持される本体部と、前記本体部から内径側に突出し、前記本体部よりも厚さ方向寸法が小さく、内径端が前記シリンダライナの外周面と嵌合する突出部とを有する内燃機関を提供する。
【0009】
上記のガスケットのうち、本体部はシリンダヘッドとガスケットとで挟持されるが、突出部は本体部よりも厚さ方向寸法が小さいため、シリンダヘッドとガスケットとで挟持されない。この場合、ガスケットの半径方向全域をシリンダヘッドとシリンダライナとで挟持する場合と比べて、突出部を設けた分だけガスケットとシリンダヘッド及びシリンダライナとの接触面積が減じられるため、ガスケットに加わる面圧が上昇する。また、ガスケットの突出部の内径端をシリンダライナの外周面と嵌合させることで、ガスケットをシリンダライナに対して精度良く位置決めすることができる。
【0010】
ガスケットの突出部の内径端は、シリンダライナの外周面の上端よりも下方に設けることが好ましい。これにより、突出部の内径端をシリンダライナの外周面と確実に嵌合させて、ガスケットをシリンダライナに対して確実に位置決めすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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