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公開番号
2025005084
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-16
出願番号
2023105095
出願日
2023-06-27
発明の名称
燃料噴射式エンジン
出願人
株式会社クボタ
代理人
個人
主分類
F02M
61/14 20060101AFI20250108BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約
【課題】シリンダヘッドカバー内での部品配置の自由度が高く、かつ、燃料インジェクタ2の燃料噴射精度を高く維持できる、燃料噴射式エンジンを提供する。
【解決手段】燃料インジェクタ2は、その軸長方向の中間に位置する中間胴部2aに受圧部2aaを備え、クランプ5は主クランプ6と副クランプ7を備え、主クランプ6はロッカアームブラケット3の上部に配置されると共にスタッドボルト4に外嵌され、副クランプ7は燃料インジェクタ2の中間胴部2aに外嵌され、スタッドボルト4に締結したナット4aの締付力により、主クランプ6がその下側の副クランプ7を介して燃料インジェクタ2の受圧部2aaを押圧するように構成されている。
【選択図】 図3
特許請求の範囲
【請求項1】
シリンダヘッド(1)のインジェクタ挿入孔(1a)に挿入された燃料インジェクタ(2)と、シリンダヘッドカバー(1b)内に配置されたロッカアームブラケット(3)と、ロッカアームブラケット(3)をシリンダヘッド(1)に固定するスタッドボルト(4)と、ロッカアームブラケット(3)の上部に配置されたクランプ(5)を備え、クランプ(5)の押圧力により燃料インジェクタ(2)がインジェクタ挿入孔(1a)内で押圧固定されるように構成された、燃料噴射式エンジンにおいて、
燃料インジェクタ(2)は、その軸長方向の中間に位置する中間胴部(2a)に受圧部(2aa)を備え、
クランプ(5)は主クランプ(6)と副クランプ(7)を備え、副クランプ(7)は燃料インジェクタ(2)の中間胴部(2a)に外嵌され、主クランプ(6)はロッカアームブラケット(3)の上部に配置されると共にスタッドボルト(4)に外嵌され、
スタッドボルト(4)にネジ嵌合させたナット(4a)の締付力により、主クランプ(6)がその下側の副クランプ(7)を介して燃料インジェクタ(2)の受圧部(2aa)を押圧するように構成されている、ことを特徴とする燃料噴射式エンジン。
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
請求項1に記載された燃料噴射式エンジンにおいて、
燃料インジェクタ(2)は、副クランプ(7)よりも上側に、径方向外側に張り出した大径部(2b)を備え、
主クランプ(6)は二股状に分岐した一対の押圧部(6a)(6a)を備え、一対の押圧部(6a)(6a)の離間寸法(6aD)は、燃料インジェクタ(2)の大径部(2b)の直径寸法(2bD)よりも大きい寸法に形成され、燃料インジェクタ(2)のクランプ時、スタッドボルト(4)に外嵌した主クランプ(6)をスタッドボルト(4)に沿って下降(D)させた場合に、主クランプ(6)の一対の押圧部(6a)(6a)が燃料インジェクタ(2)の大径部(2b)の両脇を通過して、副クランプ(7)の一対の受圧部(7a)(7a)に当接されるように構成されている、ことを特徴とする燃料噴射式エンジン。
【請求項3】
請求項2に記載された燃料噴射式エンジンにおいて、
副クランプ(7)の一対の受圧部(7a)(7a)は、燃料インジェクタ(2)の中間胴部(2a)に外嵌されたコの字形の外嵌部(7b)の両脇から外向きに突出し、燃料インジェクタ(2)の大径部(2b)より径方向外寄りに配置されている、ことを特徴とする燃料噴射式エンジン。
【請求項4】
請求項3に記載された燃料噴射式エンジンにおいて、
燃料インジェクタ(2)の中間胴部(2a)は、その両脇に中心部側に向けて凹入された一対の平坦面(2c)(2c)を備え、この一対の平坦面(2c)(2c)で、中間胴部(2a)に外嵌された副クランプ(7)が廻り止めされ、この一対の平坦面(2c)(2c)の凹入でその下縁部に形成される一対の段差部(2d)(2d)が燃料インジェクタ(2)の一対の受圧部(2aa)(2aa)とされている、ことを特徴とする燃料噴射式エンジン。
【請求項5】
請求項3または請求項4に記載された燃料噴射式エンジンにおいて、
副クランプ(7)の外嵌部(7b)から下向きに突出した位置決め突起(7c)が燃料インジェクタ(2)の外周面とロッカアームブラケット(3)の端面に挟み込まれて、副クランプ(7)が位置決めされている、ことを特徴とする燃料噴射式エンジン。
【請求項6】
請求項1に記載された燃料噴射式エンジンにおいて、
主クランプ(6)は、支点部(6b)と力点部(6c)と作用点部(6d)を備え、
支点部(6b)は、燃料インジェクタ(2)から遠ざかる主クランプ(6)の第一端部側に設けられ、力点部(6c)は、スタッドボルト(4)を内嵌させた主クランプ(6)の途中部に設けられ、作用点部(6d)は、燃料インジェクタ(2)寄りの主クランプ(6)の第二端部側に設けられている、ことを特徴とする燃料噴射式エンジン。
【請求項7】
請求項6に記載された燃料噴射式エンジンにおいて、
支点部(6b)は第一部分球面部(6ba)とこの第一部分球面部(6ba)と嵌合する球面受穴(6bb)を備え、第一部分球面部(6ba)はロッカアームブラケット(3)に固定され、球面受穴(6bb)は主クランプ(6)の底面から上向きに凹入され、
力点部(6c)は、第二部分球面部(6ca)とこの第二部分球面部(6ca)と嵌合する球面受孔(6cb)を備え、第二部分球面部(6ca)はスタッドボルト(4)に外嵌されたワッシャ(4b)の下面に形成され、球面受孔(6cb)はスタッドボルト(4)に外嵌された主クランプ(6)の上面に形成され、スタッドボルト(4)にネジ嵌合させたナット(4a)の締付力で、ワッシャ(4b)の第二部分球面部(6ca)が主クランプ(6)の球面受孔(6cb)に押圧嵌合され、
副クランプ(7)の受圧部(7a)の平坦な受圧面(7aa)に圧接される主クランプ(6)の力点部(6c)にある押圧部(6a)の押圧面(6aa)は、下凸の凸曲面で構成されている、ことを特徴とする燃料噴射式エンジン。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、燃料噴射式エンジンに関し、詳しくは、狭いシリンダヘッドカバー内での部品配置の自由度が高く、かつ、燃料インジェクタの燃料噴射精度を高く維持できる、燃料噴射式エンジンに関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
本発明の発明者は、本発明に先立ち、図1と図2の燃料噴射式エンジンを提案した。
図1または図2に示すように、この先提案例1,2の燃料噴射式エンジンは、シリンダヘッド(1)のインジェクタ挿入孔(1a)に挿入された燃料インジェクタ(2)と、図示しないシリンダヘッドカバー内に配置されたロッカアームブラケット(3)と、ロッカアームブラケット(3)をシリンダヘッド(1)に固定するスタッドボルト(4)と、ロッカアームブラケット(3)の上側に配置されたクランプ(5)を備え、クランプ(5)の押圧力により燃料インジェクタ(2)がインジェクタ挿入孔(1a)内で押圧固定されるように構成されている。
この種のエンジンの従来技術としては、特許文献1のものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-110231号公報(図1参照)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
《問題点1》 狭いシリンダヘッドカバー内での部品配置の自由度が低くなる。
図1に示す先提案例1では、燃料インジェクタ(2)をインジェクタ挿入孔(1a)に挿入し、燃料インジェクタ(2)の上部にある大径部(2b)よりも下側の小径の中間胴部(2a)に、その径方向に沿う横スライド(S)で二股構造のクランプ(5)を嵌合させた後、クランプ(5)を頭付きボルト(20)の締付力で押圧し、中間胴部(2a)の受圧部(2aa)を押圧している。
このため、この頭付きボルト(20)のボルト取付部(20a)がロッカアームブラケット(3)から燃料インジェクタ(2)側に膨出し、このボルト取付部(20a)が邪魔になり、図示しない狭いシリンダヘッドカバー内での燃料インジェクタ(2)やその周辺の図示しない吸排気バルブ、バルブスプリング、バルブリテーナ等の部品配置の自由度が低くなる。
特許文献1の発明にも、同じ問題がある。
【0005】
《問題点2》 燃料インジェクタ(2)の燃料噴射精度が低下することがある。
図2に示す先提案例2では、燃料インジェクタ(2)をインジェクタ挿入孔(1a)に挿入し、スタッドボルト(4)に外嵌させたクランプ(5)をスタッドボルト(4)に沿って下降(D)させ、スタッドボルト(4)にネジ嵌合させたナット(4a)の締付力で、クランプ(5)に押圧力を付与するが、二股構造のクランプ(5)の下降(D)時に、クランプ(5)が中間胴部(2a)の上側にある燃料インジェクタ(2)の大径部(2b)に当たり、下降(D)が制限されるため、大径部(2b)に受圧部(2aa)を形成し、これをクランプ(5)で押圧している。
このため、燃料インジェクタ(2)が高い位置で押圧され、座屈により燃料インジェクタ(2)内の精密部品が変形し、燃料インジェクタ(2)の燃料噴射精度が低下することがある。
【0006】
本発明の課題は、狭いシリンダヘッドカバー内での部品配置の自由度が高く、かつ、燃料インジェクタの燃料噴射精度を高いまま維持できる、燃料噴射式エンジンを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願発明の主要な構成は、次の通りである。
図3に例示するように、シリンダヘッド(1)のインジェクタ挿入孔(1a)に挿入された燃料インジェクタ(2)と、図4(B)に例示するシリンダヘッドカバー(1b)内に配置されたロッカアームブラケット(3)と、図3に例示するように、ロッカアームブラケット(3)をシリンダヘッド(1)に固定するスタッドボルト(4)と、ロッカアームブラケット(3)の上側に配置されたクランプ(5)を備え、クランプ(5)の押圧力により燃料インジェクタ(2)がインジェクタ挿入孔(1a)内で押圧固定されるように構成された、燃料噴射式エンジンにおいて、
図3に例示するように、燃料インジェクタ(2)は、その軸長方向の中間に位置する中間胴部(2a)に受圧部(2aa)を備え、
図3に例示するように、クランプ(5)は主クランプ(6)と副クランプ(7)を備え、副クランプ(7)は燃料インジェクタ(2)の中間胴部(2a)に外嵌され、主クランプ(6)はロッカアームブラケット(3)の上部に配置されると共にスタッドボルト(4)に外嵌され、
図3に例示するように、スタッドボルト(4)にネジ嵌合させたナット(4a)の締付力により、主クランプ(6)がその下側の副クランプ(7)を介して燃料インジェクタ(2)の中間胴部(2a)の受圧部(2aa)を押圧するように構成されている、ことを特徴とする燃料噴射式エンジン。
【発明の効果】
【0008】
本願発明は、次の効果を奏する。
《効果1》 狭いシリンダヘッドカバー(1b)内での部品配置の自由度が高くなる。
図3に例示するように、この発明では、ロッカアームブラケット(3)を固定するスタッドボルト(4)を主クランプ(6)の取付ボルトとして兼用しているため、先提案例1や特許文献1の発明とは異なり、図1に例示する頭付きボルト(20)のボルト取付部(20a)をロッカアームブラケット(3)から燃料インジェクタ(2)側に膨出させる必要がなくなり、図4(B)に例示する狭いシリンダヘッドカバー(1b)内での燃料インジェクタ(2)やその周辺の吸排気バルブ、バルブスプリング、バルブリテーナ等の部品配置の自由度が高くなる。
【0009】
《効果2》 燃料インジェクタ(2)の燃料噴射精度を高いまま維持できる。
図3に例示するように、この発明では、副クランプ(7)は燃料インジェクタ(2)の中間胴部(2a)に外嵌され、スタッドボルト(4)にネジ嵌合させたナット(4a)の締付力により、主クランプ(6)がその下側の副クランプ(7)を介して燃料インジェクタ(2)の中間胴部(2a)の受圧部(2aa)を押圧するため、図2に例示する先提案例2とは異なり、燃料インジェクタ(2)は低い位置で押圧され、座屈による燃料インジェクタ(2)内の精密部品の変形が起こり難く、燃料インジェクタ(2)の燃料噴射精度を高いまま維持できる。
【0010】
《効果3》 クランプ(5)を安価に修復できる。
図3に例示するように、この発明では、クランプ(5)が主クランプ(6)と副クランプ(7)で構成されているため、副クランプ(7)が早期に摩耗した場合には、副クランプ(7)のみを交換し、クランプ(5)を安価に修復できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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