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公開番号
2025016016
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-31
出願番号
2023119010
出願日
2023-07-21
発明の名称
作業車両
出願人
株式会社クボタ
代理人
安田岡本弁理士法人
主分類
F16D
48/02 20060101AFI20250124BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】前進と後進とを切り換える複数のクラッチを備えた作業車両において、走行性を向上させる。
【解決手段】作業車両は、車体を走行させる走行装置を前進させるための動力を伝達する接続状態及び伝達しない切断状態に切り換え可能な油圧式の前進クラッチと、走行装置を後進させるための動力を伝達する接続状態及び伝達しない切断状態に切り換え可能な油圧式の後進クラッチと、制御装置とを備え、制御装置は、前進指示を取得すると、前進クラッチを接続状態にし、且つ後進クラッチを切断状態にし、後進指示を取得すると、後進クラッチを接続状態にし、且つ前進クラッチを切断状態にし、中立指示を取得すると、前進クラッチ及び後進クラッチをそれぞれ接続状態にする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
車体を走行させる走行装置と、
前記走行装置を前進させるための動力を前記走行装置に対して伝達する接続状態及び伝達しない切断状態に切り換え可能な油圧式の前進クラッチと、
前記走行装置を後進させるための動力を前記走行装置に対して伝達する接続状態及び伝達しない切断状態に切り換え可能な油圧式の後進クラッチと、
前記走行装置を前進させる前進指示、前記走行装置を後進させる後進指示、及び前記走行装置を前進も後進もさせない中立指示をそれぞれ取得し、当該取得した指示に応じて前記前進クラッチ及び前記後進クラッチを制御する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、
前記前進指示を取得すると、前記前進クラッチを前記接続状態にし、且つ前記後進クラッチを前記切断状態にし、
前記後進指示を取得すると、前記後進クラッチを前記接続状態にし、且つ前記前進クラッチを前記切断状態にし、
前記中立指示を取得すると、前記前進クラッチ及び前記後進クラッチをそれぞれ前記接続状態にする作業車両。
続きを表示(約 1,900 文字)
【請求項2】
前記制御装置は、
前記中立指示を取得すると、前記前進クラッチに作用する油圧である前進クラッチ圧を上昇させることで、前記前進クラッチを前記接続状態にし、且つ前記後進クラッチに作用する油圧である後進クラッチ圧を上昇させることで、前記後進クラッチを前記接続状態にし、
前記前進指示を取得すると、前記前進クラッチ圧の上昇状態を維持して、前記前進クラッチを前記接続状態にしたまま、前記後進クラッチ圧を低下させて、前記後進クラッチを前記切断状態にし、
前記後進指示を取得すると、前記後進クラッチ圧の上昇状態を維持して、前記後進クラッチを前記接続状態にしたまま、前記前進クラッチ圧を低下させて、前記前進クラッチを前記切断状態にする請求項1に記載の作業車両。
【請求項3】
前記車体に搭載された原動機と、
前記原動機の出力を変速する変速装置と、
前記変速装置から前記前進クラッチを介して入力された動力を、前記走行装置を前進させる推進力にして前記走行装置に伝達する前進伝達機構と、
前記変速装置から前記後進クラッチを介して入力された動力を、前記走行装置を後進させる推進力にして前記走行装置に伝達する後進伝達機構と、
前記前進指示、前記後進指示、前記中立指示、及び変速指示を入力可能な入力装置と、を備え、
前記制御装置は、
前記入力装置により前記前進指示、前記後進指示、及び前記中立指示をそれぞれ取得し、当該取得した指示に応じて、前記前進クラッチ、前記後進クラッチ、及び前記変速装置を制御し、
前記走行装置が前進状態及び後進状態のいずれかにあるときに、前記入力装置により前記変速指示を取得すると、当該変速指示に応じて前記変速装置を制御して、前記変速装置の出力及び前記車体の速度である車速を変更する請求項1に記載の作業車両。
【請求項4】
前記制御装置は、前記中立指示を取得すると、前記変速装置から前記前進クラッチ及び前記後進クラッチへの出力を停止させた状態で、前記前進クラッチ及び前記後進クラッチをそれぞれ前記接続状態にする請求項3に記載の作業車両。
【請求項5】
前記制御装置は、
前記走行装置が前進状態にあるときに、前記前進クラッチを前記接続状態にし、且つ前記後進クラッチを前記切断状態にし、
前記変速指示を取得すると、当該変速指示に応じて前記変速装置の出力を増減させ、
前記中立指示を取得すると、前記変速装置から前記前進クラッチ及び前記後進クラッチへの出力を停止させてから、前記前進クラッチの前記接続状態を維持し、且つ前記後進クラッチを前記接続状態にする請求項3に記載の作業車両。
【請求項6】
前記制御装置は、
前記走行装置が後進状態にあるときに、前記後進クラッチを前記接続状態にし、且つ前記前進クラッチを前記切断状態にし、
前記変速指示を取得すると、当該変速指示に応じて前記変速装置の出力を増減させ、
前記中立指示を取得すると、前記変速装置から前記前進クラッチ及び前記後進クラッチへの出力を停止させてから、前記後進クラッチの前記接続状態を維持し、且つ前記前進クラッチを前記接続状態にする請求項3に記載の作業車両。
【請求項7】
前記制御装置は、前記中立指示に応じて前記前進クラッチ及び前記後進クラッチをそれぞれ前記接続状態にしているときに、前記前進指示を取得すると、前記前進クラッチの前記接続状態を維持し、且つ前記後進クラッチを前記切断状態にする請求項3に記載の作業車両。
【請求項8】
前記制御装置は、前記前進指示に応じて前記後進クラッチを前記切断状態にしてから、前記変速装置の出力を増大させる請求項7に記載の作業車両。
【請求項9】
前記後進クラッチに作用する後進クラッチ圧を検出する後進圧力センサを備え、
前記制御装置は、前記前進指示に応じて前記後進クラッチ圧を低下させ、前記後進圧力センサにより検出された前記後進クラッチ圧の検出値が、前記後進クラッチの前記切断状態に対応する所定値以下に低下してから、前記変速装置の出力を前記変速指示に応じて増大させる請求項8に記載の作業車両。
【請求項10】
前記制御装置は、前記中立指示に応じて前記前進クラッチ及び前記後進クラッチをそれぞれ前記接続状態にしているときに、前記後進指示を取得すると、前記後進クラッチの前記接続状態を維持し、且つ前記前進クラッチを前記切断状態にする請求項3に記載の作業車両。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、前進と後進を切り換える複数の油圧クラッチを備えた作業車両に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
たとえば特許文献1に開示された作業車両は、エンジンの動力(出力)を油圧機械式無段変速装置に伝達し、油圧機械式無段変速装置による変速後の動力を、油圧式の前進クラッチ又は後進クラッチなど介して車輪などの走行装置に伝達する。そして、ECUに備わる制御手段が、FRレバーの後進位置から前進位置への切り換わりに応じて、前進クラッチ及び後進クラッチに作用する油圧であるクラッチ圧を制御して、後進クラッチを切断状態にし、且つ前進クラッチを接続状態にすることで、前進するための動力が走行装置に伝達される。また、制御手段が、FRレバーの前進位置から後進位置への切り換わりに応じて、クラッチ圧を制御して、前進クラッチを切断状態にし、且つ後進クラッチを接続状態にすることで、後進するための動力が走行装置に伝達される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-2578号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
走行装置を前進も後進もさせない中立状態(即ち停止状態)にする場合、前進用クラッチ及び後進用クラッチに作用するクラッチ油圧を低下させて、前進用クラッチ及び後進用クラッチを切断状態にすることが一般的である。しかしそうすると、前進用クラッチ及び後進用クラッチから油が抜けるため、次に走行装置を前進又は後進させるときに、前進用クラッチ及び後進用クラッチのうち、対応するクラッチに油を充填し、当該クラッチを油圧によって接続状態にするまでに時間がかかり、走行装置の発進が遅れて、作業車両の走行性が低下してしまう。
【0005】
本発明は上記問題点に鑑み、前進と後進とを切り換える複数のクラッチを備えた作業車両において、走行性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。
本発明の作業車両は、車体を走行させる走行装置と、前記走行装置を前進させるための動力を前記走行装置に対して伝達する接続状態及び伝達しない切断状態に切り換え可能な油圧式の前進クラッチと、前記走行装置を後進させるための動力を前記走行装置に対して伝達する接続状態及び伝達しない切断状態に切り換え可能な油圧式の後進クラッチと、前記走行装置を前進させる前進指示、前記走行装置を後進させる後進指示、及び前記走行装置を前進も後進もさせない中立指示をそれぞれ取得し、当該取得した指示に応じて前記前進クラッチ及び前記後進クラッチを制御する制御装置と、を備える。そして、前記制御装置は、前記前進指示を取得すると、前記前進クラッチを前記接続状態にし、且つ前記後進クラッチを前記切断状態にし、前記後進指示を取得すると、前記後進クラッチを前記接続状態にし、且つ前記前進クラッチを前記切断状態にし、前記中立指示を取得すると、前記前進クラッチ及び前記後進クラッチをそれぞれ前記接続状態にする。
【0007】
上記構成を第1態様とした場合、本発明の第2態様では、前記第1態様を引用した上で、前記制御装置は、前記中立指示を取得すると、前記前進クラッチに作用する油圧である前進クラッチ圧を上昇させることで、前記前進クラッチを前記接続状態にし、且つ前記後進クラッチに作用する油圧である後進クラッチ圧を上昇させることで、前記後進クラッチを前記接続状態にし、前記前進指示を取得すると、前記前進クラッチ圧の上昇状態を維持して、前記前進クラッチを前記接続状態にしたまま、前記後進クラッチ圧を低下させて、前記後進クラッチを前記切断状態にし、前記後進指示を取得すると、前記後進クラッチ圧の上昇状態を維持して、前記後進クラッチを前記接続状態にしたまま、前記前進クラッチ圧を低下させて、前記前進クラッチを前記切断状態にしてもよい。
【0008】
本発明の第3態様では、前記第1態様及び前記第2態様の少なくともいずれかを引用した上で、前記作業車両は、前記車体に搭載された原動機と、前記原動機の出力を変速する変速装置と、前記変速装置から前記前進クラッチを介して入力された動力を、前記走行装置を前進させる推進力にして前記走行装置に伝達する前進伝達機構と、前記変速装置から前記後進クラッチを介して入力された動力を、前記走行装置を後進させる推進力にして前記走行装置に伝達する後進伝達機構と、前記前進指示、前記後進指示、前記中立指示、及び変速指示を入力可能な入力装置と、を備え、前記制御装置は、前記入力装置により前記前進指示、前記後進指示、及び前記中立指示をそれぞれ取得し、当該取得した指示に応じて、前記前進クラッチ、前記後進クラッチ、及び前記変速装置を制御し、前記走行装置が前進状態及び後進状態のいずれかにあるときに、前記入力装置により前記変速指示を取得すると、当該変速指示に応じて前記変速装置を制御して、前記変速装置の出力及び前記車体の速度である車速を変更してもよい。
【0009】
本発明の第4態様では、前記第3態様を引用した上で、前記制御装置は、前記中立指示を取得すると、前記変速装置から前記前進クラッチ及び前記後進クラッチへの出力を停止させた状態で、前記前進クラッチ及び前記後進クラッチをそれぞれ前記接続状態にしてもよい。
【0010】
本発明の第5態様では、前記第3態様又は前記第4態様を引用した上で、前記制御装置は、前記走行装置が前進状態にあるときに、前記前進クラッチを前記接続状態にし、且つ前記後進クラッチを前記切断状態にし、前記変速指示を取得すると、当該変速指示に応じて前記変速装置の出力を増減させ、前記中立指示を取得すると、前記変速装置から前記前進クラッチ及び前記後進クラッチへの出力を停止させてから、前記前進クラッチの前記接続状態を維持し、且つ前記後進クラッチを前記接続状態にしてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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