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公開番号2024153380
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-29
出願番号2023067244
出願日2023-04-17
発明の名称排ガス再循環装置
出願人株式会社SUBARU
代理人個人
主分類F02M 26/50 20160101AFI20241022BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】エンジンの排気系と吸気系とを連通するEGR配管を通してエンジンの吸気系に再循環される排ガスの圧力を検出する圧力センサの腐食を防止することが可能な排ガス再循環装置を提供する。
【解決手段】排ガス再循環装置40は、EGR配管41とEGR圧力センサ44とを連通し、再循環される排ガスをEGR圧力センサ44に導き、かつ、少なくとも一部が、EGR圧力センサ44よりも熱伝導率が高い素材からなる導入管43と、エンジン10本体に取り付けられた電磁石45と、一端が導入管43に揺動自在に接続され、他端が電磁石45に吸着可能に構成されたアーム46とを備える。ECU50は、エンジン10の始動前に、電磁石45を駆動してエンジン10本体と導入管43とを連結し、エンジン10が始動された後に、電磁石45の駆動を停止してエンジン10本体と導入管43との連結を解除する。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
エンジンの排気系と吸気系とを連通するEGR配管を有し、該エンジンから排出される排ガスの一部を該エンジンの吸気系に再循環させる排ガス再循環装置において、
前記EGR配管を通して前記エンジンの吸気系に再循環される排ガスの圧力を検出する圧力センサと、
前記EGR配管と前記圧力センサとを連通し、再循環される排ガスを前記圧力センサに導き、かつ、少なくとも一部が、前記圧力センサよりも熱伝導率が高い素材からなる導入管と、
前記エンジン本体と前記導入管とを連結し又は連結を解除する断接手段と、
前記圧力センサにより検出された排ガスの圧力に基づいて、前記エンジンの吸気系に再循環させる排ガスの量を調節するとともに、前記断接手段の駆動を制御するコントロールユニットと、を備え、
前記圧力センサは、前記EGR配管と前記導入管との接続部よりも上方に配置され、
前記コントロールユニットは、
前記エンジンの始動前に、前記断接手段を駆動して前記エンジン本体と前記導入管とを連結し、
前記エンジンが始動された後に、前記断接手段の駆動を停止して前記エンジン本体と前記導入管との連結を解除する
ことを特徴とする排ガス再循環装置。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
前記断接手段は、
前記エンジン本体に取り付けられた電磁石と、
一端が前記導入管に揺動自在に接続され、他端が前記電磁石に吸着可能に構成されているアームと、を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の排ガス再循環装置。
【請求項3】
前記導入管において前記圧力センサよりも熱伝導率が高い素材からなる高熱伝導率部は、金属から形成されていることを特徴とする請求項2に記載の排ガス再循環装置。
【請求項4】
前記導入管において前記圧力センサよりも熱伝導率が高い素材からなる高熱伝導率部は、蛇腹状に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の排ガス再循環装置。
【請求項5】
前記コントロールユニットは、
イグニッションがオンされたときに、前記電磁石を駆動して前記エンジン本体と前記導入管とを連結し、
前記エンジンの始動後、前記エンジンの振動が所定値未満になった場合に、前記電磁石の駆動を停止して前記エンジン本体と前記導入管との連結を解除する
ことを特徴とする請求項4に記載の排ガス再循環装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジンから排出された排ガスの一部を吸気系に再循環させる排ガス再循環装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、エンジンから排出されるNOx(窒素酸化物)の低減を図るために、エンジンから排出された排ガスの一部を吸気通路(吸気系)に再循環させる排ガス再循環装置(EGR(Exhaust Gas Recirculation)装置)を備えたエンジンが広く実用化されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、排気系と吸気系とを接続するEGR配管と、該EGR配管に設けられ排出ガスの供給量を制御するEGRバルブと、EGR配管の排気系とEGRバルブとの間に設けられEGRガスの圧力を検出するEGR圧力センサとを備え、吸気マニホールド内の圧力およびEGR圧力センサにより検出されたEGRガスの圧力に基づいてEGRバルブの前後の圧力差を算出し、該EGRバルブ前後の圧力差に基づき、目標とするEGRガス量が流れるように、EGRバルブの開度を制御するガス還流装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-67177号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、エンジンの排ガス中には、ガソリン等の燃焼により生じた水分(水蒸気)が多く含まれており、排ガス中の水分(水蒸気)が凝縮して凝縮水が生成される。そして、その凝縮水がEGR圧力センサに付着し、加えて、EGR圧力センサに付着した凝縮水に排ガス中のNOx(NO2等)が溶解することで硝酸等の酸性の凝縮水が生成され、その酸性の凝縮水によりEGR圧力センサ(特に配線等の金属部分)が腐食する(すなわち故障する)ことがある。
【0006】
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、エンジンの排気系と吸気系とを連通するEGR配管を通してエンジンの吸気系に再循環される排ガスの圧力を検出する圧力センサの腐食を防止することが可能な排ガス再循環装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係る排ガス再循環装置は、エンジンの排気系と吸気系とを連通するEGR配管を有し、該エンジンから排出される排ガスの一部を該エンジンの吸気系に再循環させる排ガス再循環装置において、EGR配管を通してエンジンの吸気系に再循環される排ガスの圧力を検出する圧力センサと、EGR配管と圧力センサとを連通し、再循環される排ガスを圧力センサに導き、かつ、少なくとも一部が、圧力センサよりも熱伝導率が高い素材からなる導入管と、エンジン本体と導入管とを連結し又は連結を解除する断接手段と、圧力センサにより検出された排ガスの圧力に基づいて、エンジンの吸気系に再循環させる排ガスの量を調節するとともに、断接手段の駆動を制御するコントロールユニットと、を備え、圧力センサが、EGR配管と導入管との接続部よりも上方に配置され、コントロールユニットが、エンジンの始動前に、断接手段を駆動してエンジン本体と導入管とを連結し、エンジンが始動された後に、断接手段の駆動を停止してエンジン本体と導入管との連結を解除することを特徴とする。
【0008】
本発明の一態様に係る排ガス再循環装置によれば、まず、再循環される排ガスを圧力センサに導く導入管の少なくとも一部が圧力センサよりも熱伝導率が高い素材からなるため、例えばエンジン停止後に、その熱伝導率が高い素材からなる部位に圧力センサよりも先に(早く)凝縮水が生成されて付着する。そのため、圧力センサに凝縮水が付着することを抑制すること、すなわち、圧力センサに付着する凝縮水の量を低減することができる。次に、エンジン始動前にエンジン本体と導入管とが連結されるため、その後エンジンが始動された時に、エンジンの振動により、熱伝導率が高い素材からなる部位に付着した凝縮水を振るい落とすことができる。また、圧力センサに凝縮水が付着したとしても、同様に、付着した凝縮水を振るい落とすことができる。よって、圧力センサに凝縮水が付着することを防止でき、該圧力センサにおいて硝酸等の酸性の凝縮水が生成されることを防止できる。
【発明の効果】
【0009】
その結果、本発明によれば、エンジンの排気系と吸気系とを連通するEGR配管を通してエンジンの吸気系に再循環される排ガスの圧力を検出する圧力センサの腐食を防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施形態に係る排ガス再循環装置が適用されたエンジンの構成を示す図である。
実施形態に係る排ガス再循環装置の要部を模式的に示した図である(エンジン始動前の状態)。
実施形態に係る排ガス再循環装置の要部を模式的に示した図である(エンジン始動後の状態)。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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