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公開番号
2024153577
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-29
出願番号
2024065405
出願日
2024-04-15
発明の名称
車両用クランクケース装置
出願人
光陽工業股分有限公司
代理人
弁理士法人一色国際特許事務所
主分類
F02F
7/00 20060101AFI20241022BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約
【課題】循環利用の潤滑油の品質を確保できる車両用クランクケース装置を提供する。
【解決手段】第1のケース部21と第2のケース部22により囲まれて下部にオイル収集部201を有する内部空間20内に、第1のケース部21及び第2のケース部22の底部と接触せずにオイル収集部201内に配置されると共に第1のオイル通路230を内側に囲む第1のオイル循環手段23と、第1のオイル循環手段23に接続すると共に、第2のケース部22内に配置されて第1のオイル通路230に連通するオイル貯蔵空間240を囲むオイル貯蔵タンク24と、を備え、第1のオイル循環手段23は第1のケース部21内においてオイル収集部201に連通すると共に、オイル貯蔵空間240から離れる位置に形成されるオイル進入口231を少なくとも1つ有する。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
第1のケース部と、
前記第1のケース部に取り付けられて前記第1のケース部と共に下部にオイル収集部を有する内部空間を囲む第2のケース部と、
前記第1のケース部及び前記第2のケース部の底部と接触せずに前記オイル収集部内に配置されるように延伸して第1のオイル通路を内側に囲む第1のオイル循環手段と、
前記第1のオイル循環手段に接続すると共に、前記第1のオイル通路に連通するオイル貯蔵空間を囲むオイル貯蔵タンクと、
前記オイル貯蔵タンクに接続すると共に、前記オイル貯蔵空間に連通する第2のオイル通路を囲む第2のオイル循環手段と、
前記第2のオイル通路の前記オイル貯蔵空間から離れた端部に接続されるオイルポンプと、を備える車両用クランクケース装置であって、
前記第1のオイル循環手段は第1のケース部内において前記オイル収集部に連通するオイル進入口を少なくとも1つ有し、
前記オイル貯蔵空間は前記第2のケース部内に配置されると共に前記少なくとも1つのオイル進入口から離れている、車両用クランクケース装置。
続きを表示(約 960 文字)
【請求項2】
前記オイル貯蔵空間の少なくとも一部が上下方向において前記第1のオイル通路より低い位置にある、請求項1に記載の車両用クランクケース装置。
【請求項3】
前記車両用クランクケース装置はクランク軸が挿入設置されるのに適するように構成され、且つ、前記オイル貯蔵空間の少なくとも一部は前記クランク軸の上下方向における投影範囲内にある、請求項1に記載の車両用クランクケース装置。
【請求項4】
前記第2のオイル循環手段の前記第2のオイル通路は前記オイル貯蔵空間に面するオイル吸い上げ口を有し、前記第2のオイル循環手段は前記オイル吸い上げ口に配置されるフィルターを有する、請求項1に記載の車両用クランクケース装置。
【請求項5】
前記車両用クランクケース装置はクランク軸が挿入設置されるのに適するように構成され、且つ、前記内部空間内において前記クランク軸の下方にある位置に配置される仕切り板を更に有する、請求項1に記載の車両用クランクケース装置。
【請求項6】
前記第1のオイル循環手段の前記少なくとも1つのオイル進入口は下方に向かって開口する、請求項1に記載の車両用クランクケース装置。
【請求項7】
前記第1のオイル循環手段は前記第1のケース部及び前記第2のケース部内において横方向に延伸する、請求項1に記載の車両用クランクケース装置。
【請求項8】
前記第2のオイル循環手段は前記第2のケース部内において上下方向に沿って延伸するように配置される、請求項1に記載の車両用クランクケース装置。
【請求項9】
前記第1のケース部と前記第2のケース部との少なくとも1つに前記オイル収集部に連通する第1のオイル排出孔が貫通するように形成される上、前記第1のオイル排出孔を塞ぐ第1の蓋部材が取り外し可能に装着される、請求項1に記載の車両用クランクケース装置。
【請求項10】
前記オイル貯蔵タンクに前記オイル貯蔵空間に連通する第2のオイル排出孔が貫通するように形成される上、前記第2のオイル排出孔を塞ぐ第2の蓋部材が取り外し可能に装着される、請求項1に記載の車両用クランクケース装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は車両の筐体に関し、特に、車両用クランクケース装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
図1に従来のクランクケース装置の一例が示されており、図示のようにこのクランクケース装置1は、内部空間110を囲むケース本体11と、ケース本体11の底部に接続されると共に、内部空間110に連通するオイル収集部120を囲むオイルケース12と、オイル収集部120に延伸し、且つ、オイル収集部120にある潤滑油の吸引に用いられる吸引モジュール13と、を有する。
【0003】
ケース本体11は左右にそれぞれある左ケース部111と右ケース部112とにより構成されており、吸引モジュール13は右ケース部112内に配置されると共に、オイル収集部120のオイル吸い上げ口139に連通するオイル吸引管131と、オイル吸引管131に取り付けられるオイルポンプ132と、を有する。内部空間110における潤滑油は重力によりオイル収集部120に溜まるので、吸引モジュール13のオイルポンプ132を利用してオイル収集部120にある潤滑油をオイル吸引管131から吸い上げてまた上方から潤滑油が必要な箇所に注入し直す構成になっている。
【0004】
しかし、潤滑油を必要とする部品は左ケース部111と右ケース部112に関係なくあらゆる箇所にあり、そしてこのあらゆる箇所にある部材から重力により残渣などの不純物と共に下方へ流れる潤滑油は結果的にオイル収集部120に流れ込むが、オイル収集部120においてオイル吸い上げ口139に近い位置に流れ込んだ潤滑油は近いため比較的に早いタイミングでオイル吸い上げ口139から吸い上げられ、そしてオイル吸い上げ口139から離れた箇所に流れ込んだ潤滑油は比較的に遅いタイミングでオイル吸い上げ口139に吸い上げられる。このように、オイル収集部120に流れ込む潤滑油がオイル吸い上げ口139に吸い上げられるタイミングはオイル収集部120に流れ込む位置によって異なり、比較的に早いタイミングでオイル吸い上げ口139から吸い上げられる場合、潤滑油に含まれる残渣などの不純物が沈殿する時間はなく、比較的に遅いタイミングでオイル吸い上げ口139に吸い上げられる潤滑油と比べて必然的に品質が劣ることになる。したがって、オイル吸い上げ口139から吸い上げて循環利用する潤滑油の品質は吸い上げるタイミングによって変化し、しかも品質の確認や調整はできないため、潤滑油を取り替える適切なタイミングもわかりにくい欠点もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
台湾実用新案登録第M613380号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記問題点に鑑みて、本発明は循環利用の潤滑油の品質を確保できる車両用クランクケース装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成すべく、本発明の車両用クランクケース装置は、
第1のケース部と、
前記第1のケース部に取り付けられて前記第1のケース部と共に下部にオイル収集部を有する内部空間を囲む第2のケース部と、
前記第1のケース部及び前記第2のケース部の底部と接触せずに前記オイル収集部内に配置されるように延伸して第1のオイル通路を内側に囲む第1のオイル循環手段と、
前記第1のオイル循環手段に接続すると共に、前記第1のオイル通路に連通するオイル貯蔵空間を囲むオイル貯蔵タンクと、
前記オイル貯蔵タンクに接続すると共に、前記オイル貯蔵空間に連通する第2のオイル通路を囲む第2のオイル循環手段と、
前記第2のオイル通路の前記オイル貯蔵空間から離れた端部に接続されるオイルポンプと、を備える車両用クランクケース装置であって、
前記第1のオイル循環手段は第1のケース部内において前記オイル収集部に連通するオイル進入口を少なくとも1つ有し、
前記オイル貯蔵空間は前記第2のケース部内に配置されると共に前記少なくとも1つのオイル進入口から離れている、車両用クランクケース装置を提供する。
【発明の効果】
【0008】
上記構成により、本発明の車両用クランクケース装置における潤滑油は、重力により内部空間(20)の下部にあるオイル収集部(201)にまとめて収集されてから、その上澄みだけオイル進入口から第1のオイル通路を経由してオイル貯蔵空間内に貯蔵され、そしてオイルポンプ(26)は第2のオイル循環手段(25)を経由してオイル貯蔵空間から不純物が少ない潤滑油を吸い上げて再注入するので、不純物が少ない潤滑油だけがシステムの中で循環するようになり、循環利用の潤滑油の品質を確保できる車両用クランクケース装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
従来のクランクケース装置の構成例が示される断面図である。
本発明の車両用クランクケース装置の実施例が車輛に取り付けられる位置が例示される側面図である。
同実施例における第1のケース部及び第2のケース部が示される分解斜視図である。
第1のケース部及び第2のケース部と、同実施例における第1のオイル循環手段とオイル貯蔵タンクと第2のオイル循環手段との構成が示される断面図である。
図4に類似するが異なる断面で第1のケース部及び第2のケース部に取り付けられる様子が示される断面図である。
図5に類似するがオイル貯蔵空間とクランク軸との相対位置が示される断面図である。
同実施例において潤滑油が循環する経路が示される説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下は図面を参照して本発明の車両用クランクケース装置について詳しく説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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