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公開番号2024158906
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023074530
出願日2023-04-28
発明の名称ギヤダンパ、及びこれを組み込んだバランサ装置
出願人NOK株式会社
代理人個人,個人
主分類F02B 77/00 20060101AFI20241031BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】ドリブンギヤを弾性体でフローティング支持するようにしたギヤダンパが有する各種の課題、例えばドライブギヤとドリブンギヤとの間の同軸性の確保、振動制御の困難性解消などを実現する。
【解決手段】バランサ装置は、ピストンに連結されるクランクシャフトの動力をバランスシャフトの回転駆動力として利用するために、クランクシャフトに固定したドライブギヤと、バランスシャフトに固定したドリブンギヤ33とを噛み合わせ、バランスシャフトをクランクシャフトと逆方向に回転させる。バランスシャフトにはハブ32を固定し、ハブ32とドリブンギヤ33とを弾性体34によって結合する。ハブ32とドリブンギヤ33との間の隙間G1には、ばね性を有する金属製の規制部材51を介在させる。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
エンジンのクランクシャフトから動力を伝達されて回転するバランスシャフトに設けられるハブと、
前記ハブの外周面に隙間を空けて対面し、前記クランクシャフトに固定されたドライブギヤから動力伝達を受けるドリブンギヤと、
前記隙間に圧入され、前記ハブと前記ドリブンギヤとを結合する弾性体と、
前記ハブと前記ドリブンギヤとに接触するように前記隙間に介在するばね性を有する金属製の規制部材と、
を備えるギヤダンパ。
続きを表示(約 960 文字)【請求項2】
前記規制部材は、互いにラジアル方向に対面する前記ハブと前記ドリブンギヤとの対向面にそれぞれ面接触する一対のフランジをウエブでつないだ環状形状を有している、
請求項1に記載のギヤダンパ。
【請求項3】
前記規制部材は、溝形鋼の断面形状を有している、
請求項2に記載のギヤダンパ。
【請求項4】
前記規制部材は、前記弾性体の端面に固定され、互いにラジアル方向に対面する前記ハブと前記ドリブンギヤとの対向面にそれぞれ内周端と外周端とを接触させる平板状の環状形状を有している、
請求項1に記載のギヤダンパ。
【請求項5】
前記規制部材は、前記弾性体の端面を覆うように前記ドリブンギヤから延びて前記ハブに接触する環状の延長フランジである、
請求項1に記載のギヤダンパ。
【請求項6】
前記ハブは、前記延長フランジを軸方向に位置規制する環状の規制片を有している、
請求項5に記載のギヤダンパ。
【請求項7】
前記延長フランジは、前記ハブとスプライン嵌合している、
請求項5に記載のギヤダンパ。
【請求項8】
エンジンのクランクシャフトから動力を伝達されて回転するバランスシャフトと、
前記バランスシャフトに設けられたハブと、
前記ハブの外周面に隙間を空けて対面し、前記クランクシャフトに固定されたドライブギヤから動力伝達を受けるドリブンギヤと、
前記隙間に圧入され、前記ハブと前記ドリブンギヤとを結合する弾性体と、
前記ハブと前記ドリブンギヤとに接触するように前記隙間に介在するばね性を有する金属製の規制部材と、
を備えるバランサ装置。
【請求項9】
前記規制部材は、互いにラジアル方向に対面する前記ハブと前記ドリブンギヤとの対向面にそれぞれ面接触する一対のフランジをウエブでつないだ環状形状を有している、
請求項8に記載のバランサ装置。
【請求項10】
前記規制部材は、溝形鋼の断面形状を有している、
請求項9に記載のバランサ装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ギヤダンパ、及びこれを組み込んだバランサ装置に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
動力伝達系の振動を減衰するための手法として、動力伝達系にギヤダンパを介在させることがある。ギヤダンパは、回転軸側と歯車側との間に弾性体を介在させた動力伝達体であり、例えばエンジンの振動を減衰するバランサ装置に適用することができる。
【0003】
レシプロエンジンでは、ピストンの上下動に伴う重心位置の変動によって振動が発生する。バランサ装置は、クランクシャフトと平行に配置したバランスシャフトにクランクシャフトの回転を伝達し、クランクシャフトとバランスシャフトとを互いに逆回転させ、ピストンの慣性力を打ち消すように振動を抑制する。
【0004】
ところがクランクシャフトの回転速度は、燃焼室内での爆発によって変動するため、バランサ装置では、クランクシャフト側のドライブギヤとバランスシャフト側のドリブンギヤとの間で歯打ち音が発生する。この問題を解決するのがギヤダンパである。
【0005】
特許文献1には、バランサ装置に適用されるギヤダンパの一例が開示されている。このギヤダンパは、ドリブンギヤを有するギヤ部をゴムブッシュからなる弾性体でフローティングするようにした構造を採用している(文献1の段落[0017]、図2参照)。
【0006】
より詳しくは、バランスシャフト(10)の軸本体部(11)に一体に設けた鍔部(12)に対し、内環部(27)を介して、従動ギヤ(19)の内側にユニット(20)を組み合せたギヤ部(18)をフローティング支持するようにしている。
【0007】
特許文献1の段落[0021]に記載されているように、内環部(27)は、ダンパ機能を有する弾性体であり、クランクシャフト(60)とバランスシャフト(10)との間に生じ得るトルク変動を吸収(抑制)する役割を担っている。駆動ギヤ(61)と従動ギヤ(19)との間の歯打ち音は、内環部(27)によって低減される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2022-026420号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1のギヤダンパ(軸構造)によれば、ユニット(20)の竪壁部(22)は円筒状の筒部(23)に連絡し、筒部(23)は、軸本体部(11)の外周を覆うように配置され、筒部(23)と軸本体部(11)との間は潤滑油を介して潤滑される、とされている(文献1の段落[0017]、図1参照)。したがって従動ギヤ(19)は、弾性体である内環部(27)のみによって支持され、完全にフローティングした状態を維持しているものと考えられる。
【0010】
特許文献1に記載されたギヤダンパのように、ドリブンギヤを弾性体でフローティングするようにした構造のギヤダンパには、つぎに示すような留意事項がある。
(【0011】以降は省略されています)

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