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公開番号2025019213
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-06
出願番号2024204338,2023543759
出願日2024-11-25,2022-07-27
発明の名称シール体
出願人NOK株式会社
代理人弁理士法人光陽国際特許事務所
主分類C09K 3/10 20060101AFI20250130BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】優れた装着性を有し、製造コストや加工コストを抑制することが可能であり、設置対象となる筐体に過度な負荷がかかることのない無端状のシール体の提供を課題とする。
【解決手段】シール体8は、ハロゲン基含有モノマーを構成単位として含む化合物を主原料とし、化合物に架橋剤を添加して得られた混合物から形成された帯状体の一方の端部7a及び他方の端部7b同士を圧着した無端状であり、化合物は、アクリルモノマーから誘導されたアクリルモノマー誘導構成単位と、ハロゲン基含有モノマーから誘導されたハロゲン基含有モノマー誘導構成単位とを具備し、架橋剤は、化合物に含まれるハロゲン基含有モノマーのハロゲン基に対する、架橋剤のモル等量が0.2~4.0の範囲で添加される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ハロゲン基含有モノマーを構成単位として含む化合物を主原料とし、前記化合物に架橋剤を添加して得られた混合物から形成された帯状体の一方の端部及び他方の端部同士を圧着した無端状のシール体であって、
前記化合物は、
アクリルモノマーから誘導されたアクリルモノマー誘導構成単位と、
前記ハロゲン基含有モノマーから誘導されたハロゲン基含有モノマー誘導構成単位と
を具備し、
前記架橋剤は、
前記化合物に含まれる前記ハロゲン基含有モノマーのハロゲン基に対する、前記架橋剤のモル等量が0.2~4.0の範囲で添加された、シール体。
続きを表示(約 470 文字)【請求項2】
前記アクリルモノマーは、
アクリル酸エチルであり、
前記ハロゲン基含有モノマーは、
2-クロロエチルビニルモノマーであり、
前記架橋剤は、
イミダゾールである請求項1に記載のシール体。
【請求項3】
自己修復率が50%以上である請求項1に記載のシール体。
【請求項4】
アクリロニトリル・ブタジエンゴムに対する粘着力が0.30N/mm以上、0.70N/mm以下である請求項1に記載のシール体。
【請求項5】
ナイロンに対する粘着力が0.30N/mm以上、0.50N/mm以下である請求項1に記載のシール体。
【請求項6】
アルミニウムに対する粘着力が0.10N/mm以上、0.40N/mm以下である請求項1に記載のシール体。
【請求項7】
40%収縮時の反力が200N以下である請求項1に記載のシール体。
【請求項8】
IPX7相当の耐水性を有する請求項1に記載のシール体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シール体に関する。更に詳しくは、自己修復機能を備え、成形用型を用いた成形工程を不要として製造することが可能な無端状(若しくは環状)を呈するシール体に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、水や油等の液体または気体等の流体の漏出を防ぐため、或いは、塵や埃等の夾雑物の外部からの侵入を防ぐ等のために、例えば、軸及び軸受け等の互いに対向し締結される二つの部材の一方の部材側に設けられた環状の溝(環状溝)にOリング等の無端状のシール体或いは密封装置と呼ばれる部材を装着することが行われている。
【0003】
かかるシール体を装着することで、二つの部材の間に形成された空隙(隙間)を物理的に閉塞することが可能となり、当該空隙への流体や夾雑物の侵入を防ぎ、二つの部材の間での流体等の流通を規制する密封構造を構築することができる。
【0004】
シール体は、主として弾性変形可能な硬質ゴム等のゴム状弾性体によって形成されており、予め所定形状に型彫りされた成形用型のキャビティに流動性を有するゴム状弾性体の原材料を流し込み、当該成形用型内で冷却等により硬化させた後、成形用型のキャビティから型抜きすることによって主に製造されている(例えば、特許文献1参照)。このようにして得られたシール体は、原材料のゴム状弾性体に起因する弾性力及び反発力を備えるものであり、これにより、二つの部材の間を密封することが可能となる。なお、密封構造を構築するために、上述したOリングのように、環状を呈するもの、換言すれば、無端状を呈するシール体が多く製造されている。
【0005】
Oリング等の環状を呈するシール体の製造方法について更に具体的に説明すると、上記特許文献1に、環状のOリングを形成するためのOリング成形用金型が開示されており、パーティングラインに対称な同一形状の一対の金型(上型及び下型)を有し、上型及び下側を互いに位置合わせした状態で重ね、型締めした状態で平面環状のOリング加硫成型空間を構成可能な環状成型凹部が上型及び下型の成形面にそれぞれ設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2002-264004号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記に示したように、一般的なシール体の場合、所定の形状に加工するために成形用型(例えば、成形用金型)を用いるため、当該成形用型等を製作するための製作コストが必要となることがあった。加えて、一般的な環状のシール体の場合、取り付け対象となる筐体側に、シール体を装着するための装着溝を予め形成しておく必要があり、かかる装着溝を設けるための加工工程が必要となり、作業工数の増加や装着溝を設けるための加工コストが更に必要となることがあった。
【0008】
加えて、シール体の反力等を用いて密封構造を構築するため、シール体のサイズや形状によっては、筐体自体に負荷がかかる可能性があり、筐体や筐体に形成された装着溝が変形する等の不具合を生じる可能性があった。
【0009】
ここで、シール体や密封装置として、上記のように固体のシール体を使用するもの主に例示して説明したが、シール体はこれに限定されるものではなく、例えば、「液状ガスケット」と呼ばれる液状のガスケットを用いて密封構造を構築することも行われている。
【0010】
しかしながら、液状ガスケットの場合、密封構造を得る二つの部材が重なり合う加工対象面に液状物質を塗布する必要があり、当該塗布の際に加工対象面からはみ出たり、流れでるなどの液状ガスケットの形成作業に手間がかかることがあった。加えて、液状物質を塗布した後、液状ガスケットを効果するまでに多くの時間が必要となるため作業時間が長時間化するおそれがあり、かつ液状ガスケットの硬化が完了すると容易に取り外せなくなるなどの不具合を生じることがあった。
(【0011】以降は省略されています)

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