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公開番号2024134985
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023045460
出願日2023-03-22
発明の名称ハイブリッド車両の制御装置
出願人スズキ株式会社
代理人弁理士法人日誠国際特許事務所
主分類B60W 20/20 20160101AFI20240927BHJP(車両一般)
要約【課題】モータとクラッチとのサイズを大きくすることなく、モータとクラッチとの過熱を抑制することができるハイブリッド車両の制御装置を提供すること。
【解決手段】発電モータ9の温度、駆動モータ11の温度、クラッチ4の温度、駆動モータ11に対する要求トルク及びバッテリ8の充電状態に基づいて、第1パワーフロー、第2パワーフロー及び第3パワーフローのなかから駆動輪7に動力を伝達するパワーフローを選択し、選択したパワーフローから伝達された動力で車両1を発進又は極低速走行させる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
内燃機関と、
前記内燃機関の動力によって発電する発電モータと、
駆動輪に走行用の駆動力を発生可能な駆動モータと、
前記内燃機関と前記駆動輪との動力伝達経路に設けられて前記内燃機関と前記駆動輪とを接続又は切断するクラッチと、
前記駆動モータに供給する電力を蓄電するバッテリと、
を備えたハイブリッド車両の制御装置であって、
前記ハイブリッド車両は、
前記バッテリに蓄電された電力を前記駆動モータに供給することにより前記駆動モータによって発生された駆動力を前記駆動輪に伝達する第1パワーフローと、
前記内燃機関を駆動して前記発電モータに発電させ、前記発電モータによって発電された電力を前記駆動モータに供給することにより前記駆動モータによって発生された駆動力を前記駆動輪に伝達する第2パワーフローと、
前記内燃機関を駆動して前記クラッチを介して前記内燃機関が発生した動力を前記駆動輪に伝達する第3パワーフローと、
を有し、
前記ハイブリッド車両の制御装置は、前記発電モータの温度、前記駆動モータの温度、前記クラッチの温度、前記駆動モータに対する要求トルク及び前記バッテリの充電状態に基づいて、前記第1パワーフロー、前記第2パワーフロー及び前記第3パワーフローのなかから前記駆動輪に動力を伝達するパワーフローを選択し、選択したパワーフローから伝達された動力で前記ハイブリッド車両を発進又は極低速走行させる制御部を備えることを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記発電モータの温度及び前記駆動モータの温度が通常範囲内で、かつ前記クラッチの温度が高温範囲内で、かつ前記駆動モータに対する要求トルクが許容トルク以下である場合、前記バッテリの充電状態に応じて前記第1パワーフローと前記第2パワーフローとの何れか一方を選択することを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両の制御装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記発電モータの温度及び前記駆動モータの温度が通常範囲内で、かつ前記クラッチの温度が高温範囲内で、かつ前記駆動モータに対する要求トルクが前記許容トルク以下である場合、前記バッテリの充電状態が高充電状態である場合には前記第1パワーフローを選択し、前記バッテリの充電状態が高充電状態でない場合には前記第2パワーフローを選択することを特徴とする請求項2に記載のハイブリッド車両の制御装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記発電モータの温度及び前記駆動モータの温度が通常範囲内で、かつ前記クラッチの温度が高温範囲内で、かつ前記駆動モータに対する要求トルクが許容トルクを超える場合、前記第2パワーフローと前記第3パワーフローとを選択することを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両の制御装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記発電モータの温度及び前記駆動モータの温度が通常範囲内で、かつ前記クラッチの温度が高温範囲内で、かつ前記駆動モータに対する要求トルクが許容トルクを超える場合、前記駆動モータに前記許容トルクを出力させることによって発生する駆動力を前記第2パワーフローに伝達させ、前記要求トルクから前記許容トルクを減じた不足トルクに応じた駆動力を前記第3パワーフローに伝達させることを特徴とする請求項4に記載のハイブリッド車両の制御装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記発電モータの温度及び前記駆動モータの温度が通常範囲内で、かつ前記クラッチの温度が過熱範囲内で、かつ前記駆動モータに対する要求トルクが許容トルクを超える場合、前記バッテリの充電状態に応じて前記第1パワーフローと前記第2パワーフローとの何れか一方を選択することを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両の制御装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記発電モータの温度又は前記駆動モータの温度が過熱範囲内で、かつ前記クラッチの温度が通常範囲内又は高温範囲内である場合、前記第3パワーフローを選択することを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両の制御装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記発電モータの温度及び前記駆動モータの温度が通常範囲内で、かつ前記クラッチの温度が通常範囲内で、かつ前記駆動モータに対する要求トルクが許容トルク以下で、かつ前記バッテリの充電状態が中間充電状態である場合、前記第2パワーフローの総合ロスと前記第3パワーフローの総合ロスとを算出し、前記第2パワーフロー及び前記第3パワーフローのうち総合ロスが小さい方のパワーフローを選択することを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両の制御装置。
【請求項9】
前記制御部は、前記発電モータの温度及び前記駆動モータの温度が通常範囲内で、かつ前記クラッチの温度が過熱範囲内で、かつ前記駆動モータに対する要求トルクが許容トルクを超える場合、前記クラッチを締結状態にし、前記クラッチが前記締結状態を維持できる駆動力を前記第3パワーフローに伝達させ、前記要求トルクから不足するトルクに応じた駆動力を前記第1パワーフローに伝達させることを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両の制御装置。
【請求項10】
前記制御部は、前記クラッチの温度が高温範囲内である場合、前記バッテリの充電状態が高充電状態になるまで前記発電モータに発電させることを特徴とする請求項9に記載のハイブリッド車両の制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ハイブリッド車両の制御装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、内燃機関と、電動機として機能するM/G(Motor/Generator)と、発電手段である発電機と、変速機と、内燃機関と変速機との間に介在するクラッチとを備えた車両が特許文献1に提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-324730号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1で提案されたような従来の車両の発進方法としては、M/G(以下、「モータ」という)を駆動して発進する方法と、内燃機関(以下、単に「エンジン」という)を始動しクラッチを係合して発進する方法とがある。
【0005】
例えば、従来の車両は、バッテリの充電量が十分であり、要求パワーまたは要求トルクが閾値以下であれば、モータを駆動して発進し、それ以外であれば、エンジンを始動しクラッチを係合して発進する。
【0006】
また、従来の車両は、エンジンの駆動力で極低速走行を行う場合には、クラッチを完全係合させることができないため、クラッチを半クラッチ状態(クラッチを滑らせた状態)で走行する。
【0007】
モータは、最大トルク付近で連続して使用されると過熱(オーバーヒート)しやすい。クラッチは、半クラッチ状態で大きいパワーを伝達し続けると過熱しやすい。このため、従来の車両は、要求パワーに対して十分な熱容量を持ったモータと、要求パワーに対して十分な熱容量を持ったクラッチとを設けることによって、モータとクラッチとの過熱を抑制していた。
【0008】
しかしながら、要求パワーに対して十分な熱容量を持ったモータは、コストをかけてサイズを大きくする必要がある。同様に、要求パワーに対して十分な熱容量を持ったクラッチは、コストをかけてサイズを大きくする必要がある。このように、従来の車両は、モータとクラッチとの過熱を抑制するために、モータとクラッチとのサイズを大きくする必要があるといった課題があった。
【0009】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、モータとクラッチとのサイズを大きくすることなく、モータとクラッチとの過熱を抑制することができるハイブリッド車両の制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係るハイブリッド車両の制御装置は、内燃機関と、前記内燃機関の動力によって発電する発電モータと、駆動輪に走行用の駆動力を発生可能な駆動モータと、前記内燃機関と前記駆動輪との動力伝達経路に設けられて前記内燃機関と前記駆動輪とを接続又は切断するクラッチと、前記駆動モータに供給する電力を蓄電するバッテリと、を備えたハイブリッド車両の制御装置であって、前記ハイブリッド車両は、前記バッテリに蓄電された電力を前記駆動モータに供給することにより前記駆動モータによって発生された駆動力を前記駆動輪に伝達する第1パワーフローと、前記内燃機関を駆動して前記発電モータに発電させ、前記発電モータによって発電された電力を前記駆動モータに供給することにより前記駆動モータによって発生された駆動力を前記駆動輪に伝達する第2パワーフローと、前記内燃機関を駆動して前記クラッチを介して前記内燃機関が発生した動力を前記駆動輪に伝達する第3パワーフローと、を有し、前記ハイブリッド車両の制御装置は、前記発電モータの温度、前記駆動モータの温度、前記クラッチの温度、前記駆動モータに対する要求トルク及び前記バッテリの充電状態に基づいて、前記第1パワーフロー、前記第2パワーフロー及び前記第3パワーフローのなかから前記駆動輪に動力を伝達するパワーフローを選択し、選択したパワーフローから伝達された動力で前記ハイブリッド車両を発進又は極低速走行させる制御部を備えた構成を有する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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