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公開番号
2024125653
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-19
出願番号
2023033616
出願日
2023-03-06
発明の名称
車両用変速機
出願人
スズキ株式会社
代理人
弁理士法人日誠国際特許事務所
主分類
F16H
57/04 20100101AFI20240911BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】出力ギヤによって掻き上げられた潤滑油を入力軸と中間軸とを避けて複数の分岐油路部に分岐し、複数の分岐油路部から潤滑油を排出でき、車両用変速機の潤滑性の向上を図ることができるとともに、車両用変速機が大型化することを防止できるようにすること。
【解決手段】変速機1は、ファイナルドリブンギヤ12によって掻き上げられた潤滑油を上方に導くオイルガター35を有し、オイルガター35は、ギヤ12によって掻き上げられた潤滑油が導入される導入油路部35Aと、導入油路部35Aから分岐される上側分岐油路部35Bおよび下側分岐油路部35Cとを有する。上側分岐油路部35Bは、モータ出力軸21の軸心21Cよりも上側に開口し、潤滑油を排出する上側排出孔35bを有し、下側分岐油路部35Cは、モータ出力軸21の軸心21Cよりも下側に開口し、潤滑油を排出する下側排出孔35cを有する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
出力ギヤと、
入力ギヤを有する入力軸と、
前記入力ギヤに噛み合う第1の中間ギヤと前記出力ギヤに噛み合う第2の中間ギヤとを有する中間軸と、
前記入力軸と前記中間軸とが前記出力ギヤの上方に位置するように前記入力軸と前記中間軸と前記出力ギヤとを収容する変速機ケースとを備え、
前記出力ギヤによって前記変速機ケースに貯留される潤滑油を掻き上げる車両用変速機であって、
前記出力ギヤによって掻き上げられた潤滑油を上方に導く第1のオイルガターを有し、
前記第1のオイルガターは、
前記出力ギヤによって掻き上げられた潤滑油が導入される導入油路部と、前記導入油路部から分岐される上側分岐油路部および下側分岐油路部とを有し、
前記上側分岐油路部は、前記入力軸の軸心よりも上側に開口し、潤滑油を排出する上側排出孔を有し、
前記下側分岐油路部は、前記入力軸の軸心よりも下側に開口し、潤滑油を排出する下側排出孔を有することを特徴とする車両用変速機。
続きを表示(約 510 文字)
【請求項2】
前記下側分岐油路部は、前記導入油路部に対して前記中間軸の上側にて分岐された後、前記中間軸から離れるに従って前記入力軸の下方に向かって屈曲していることを特徴とする請求項1に記載の車両用変速機。
【請求項3】
前記下側排出孔に対して前記中間軸と反対側に第2のオイルガターが配置されており、
前記第2のオイルガターは、前記下側排出孔から排出された潤滑油を前記入力ギヤと前記第1の中間ギヤの噛み合い部に導くことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用変速機。
【請求項4】
前記第2のオイルガターは、前記上側分岐油路部の下側に配置されており、
前記上側分岐油路部は、前記導入油路部に対して前記中間軸の上側にて分岐された後、前記入力軸の上方を通過して前記上側排出孔から前記第2のオイルガターに潤滑油を排出するように構成されており、
前記上側排出孔に対して前記入力軸と反対側に第3のオイルガターが配置されており、
前記第3のオイルガターは、前記上側排出孔から排出される潤滑油を被潤滑部位に供給することを特徴とする請求項3に記載の車両用変速機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用変速機に関する。
続きを表示(約 1,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、デフリングギヤによって掻き上げられた潤滑油を被潤滑部に供給する潤滑油供給装置として、特許文献1に記載されるものが知られている。
【0003】
特許文献1に記載される潤滑油供給装置は、デフリングギヤの上方に、カウンタドリブンギヤと、カウンタドリブンギヤに噛み合うMG2リダクションギヤとが配置されており、カウンタドリブンギヤとMG2リダクションギヤの上方にオイル受け部が配置されている。
【0004】
潤滑油供給装置は、デフリングギヤからオイル受け部に延びる通路部材を有し、デフリングギヤによって掻き上げられた潤滑油は、通路部材に導入され、通路部材によってオイル受け部に案内される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第5136655号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、カウンタドリブンギヤとMG2リダクションギヤの前方にオイル受け部が配置された場合には、デフリングギヤによって掻き上げられたオイルがカウンタドリブンギヤとMG2リダクションギヤに衝突して下方に落下し、オイル受け部に導入される潤滑油量が低減するおそれがある。
【0007】
従来の潤滑油供給装置は、デフリングギヤの上方に、カウンタドリブンギヤとMG2リダクションギヤが配置されており、カウンタドリブンギヤとMG2リダクションギヤの上方にオイル受け部が配置されている。そして、オイル受け部に達するようにデフリングギヤ周辺から上方に延びる通路部材が配置されている。
【0008】
これにより、デフリングギヤによって掻き上げられた潤滑油がカウンタドリブンギヤとMG2リダクションギヤに邪魔されずに通路部材によってオイル受け部に供給される。
【0009】
しかしながら、従来の潤滑油供給装置は、通路部材が上下に長くなっているので、オイル受け部に容易に潤滑油を供給する構造となっていない。
【0010】
つまり、従来の潤滑油供給装置は、通路部材が上下に長くなっているので、潤滑油に勢いが無いと上端の潤滑油排出孔まで(オイル受け部まで)潤滑油が達することができない。このため、通路部材の内部形状等を工夫しているが、依然としてオイル受け部に容易に潤滑油を供給できない。
(【0011】以降は省略されています)
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