TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024171741
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023088919
出願日2023-05-30
発明の名称シリンダライナ
出願人株式会社SUBARU
代理人個人
主分類F02F 1/16 20060101AFI20241205BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】トップリングの浮きや、トップリングの合口隙間が拡がることを抑制でき、燃焼ガス抜け、及び、ブローアップ(オイル上がり)を抑制することが可能なシリンダライナを提供する。
【解決手段】シリンダライナ12は、その内周面に、かつ、少なくとも、ピストン10が上死点に位置しているときにピストン10のトップリング1041と対向し得る範囲に、下死点側から上死点側にかけてシリンダライナ12の内径を徐々に縮径するように形成されたテーパ部121を備える。
【選択図】 図3
特許請求の範囲【請求項1】
エンジンのシリンダブロックに設けられ、ピストンを往復動自在に収容する略円筒状のシリンダライナにおいて、
内周面に、かつ、少なくとも、前記ピストンが上死点に位置しているときに該ピストンのトップリングと対向し得る範囲に、下死点側から上死点側にかけて前記シリンダライナの内径を徐々に縮径するように形成されたテーパ部を備えることを特徴とするシリンダライナ。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
前記テーパ部は、前記シリンダライナの内周面に径方向に積層された複数の層から構成され、
前記複数の層を構成する各層のうち、前記シリンダライナから遠い層は、前記シリンダライナに近い層、及び、前記トップリングよりも柔らかい素材から形成されることを特徴とする請求項1に記載のシリンダライナ。
【請求項3】
前記テーパ部の径方向の厚みは、前記トップリングの合口隙間の寸法に基づいて設定されることを特徴とする請求項2に記載のシリンダライナ。
【請求項4】
前記テーパ部は、燃焼終了時期に前記ピストンのトップリングと対向し得る範囲から、前記ピストンが上死点に位置しているときに該ピストンのトップリングと対向し得る範囲にかけて形成されることを特徴とする請求項3に記載のシリンダライナ。
【請求項5】
前記テーパ部は、前記シリンダライナの上端まで延びるように形成されることを特徴とする請求項4に記載のシリンダライナ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジンのシリンダブロックに設けられ、ピストンを往復動自在に収容するシリンダライナに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
エンジンでは、混合気の燃焼圧によりピストンが押し下げられると、ピストンの往復直線運動がコネクティングロッドを介して回転運動に変換され、クランクシャフトがメインジャーナルの中心軸を回転中心として回転する。
【0003】
ところで、従来から、シリンダとピストンとの気密性を保ちつつ、ピストンを滑らかに往復動させるため、エンジンのシリンダブロックには、ピストンを往復動自在に収容する円筒状のシリンダライナが用いられる(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
一方、ピストンには、シリンダライナとピストンとの間の気密を保ち、燃焼室で発生する高圧の燃焼ガスをシールするピストンリング(トップリング)が装着されている。特に、トップリングは、高温高圧の燃焼ガスをシールする機能や、オイル上がりを抑制する機能等を担っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2010-190200号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、混合気の燃焼時にトップリング(シール面)がシリンダライナから浮いたり、トップリングの合口隙間が拡がったりすると、燃焼室からクランクケース側へ高温高圧の燃焼ガスが抜け、ブローバイガスが増加するおそれがある。また、モータリング時など燃焼室が負圧になっているときにトップリング(シール面)が浮いたり、合口隙間が拡がったりすると、クランクケースから燃焼室側へブローアップ(オイル上がり)を生じるおそれがある。
【0007】
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、トップリングの浮きや、トップリングの合口隙間が拡がることを抑制でき、燃焼ガス抜け、及び、ブローアップ(オイル上がり)を抑制することが可能なシリンダライナを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様に係るシリンダライナは、エンジンのシリンダブロックに設けられ、ピストンを往復動自在に収容する略円筒状のシリンダライナにおいて、内周面に、かつ、少なくとも、ピストンが上死点に位置しているときに該ピストンのトップリングと対向し得る範囲に、下死点側から上死点側にかけてシリンダライナの内径を徐々に縮径するように形成されたテーパ部を備えることを特徴とする。
【0009】
本発明の一態様に係るシリンダライナによれば、内周面に、かつ、少なくとも、ピストンが上死点に位置しているときに該ピストンのトップリングと対向し得る範囲(すなわち、トップリング溝と対向する範囲)に、下死点側から上死点側にかけてシリンダライナの内径を徐々に縮径するように形成されたテーパ部を備えている。そのため、ピストン(トップリング)が上死点(TDC)に位置するときに、トップリングがテーパ部に乗り上げることにより、トップリングをテーパ部によって縮径し、トップリングの合口隙間を縮小する(詰める)こと、及び、トップリングの浮きを防止し、シリンダライナとトップリングとの接触面積を拡大することができる。それ故、シリンダライナとトップリングとの間のシール性をより高めることができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、トップリングの浮きや、トップリングの合口隙間が拡がることを抑制でき、燃焼ガス抜け、及び、ブローアップ(オイル上がり)を抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
燃焼状態診断システム
3日前
マツダ株式会社
ピストン
3日前
株式会社SUBARU
シリンダライナ
2日前
スズキ株式会社
エンジン制御システム
16日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関
3日前
株式会社SUBARU
蒸発燃料処理装置
16日前
トヨタ自動車株式会社
燃料供給装置
16日前
トヨタ自動車株式会社
異音解析装置
16日前
株式会社豊田自動織機
過給システム
8日前
トヨタ自動車株式会社
車両の制御装置
16日前
株式会社日本ビデオセンター
エンジン
17日前
マツダ株式会社
エンジンの燃焼室構造
9日前
ダイヤゼブラ電機株式会社
内燃機関用点火装置
1か月前
トヨタ自動車株式会社
気体燃料供給装置
23日前
個人
可変吸気長ノンスロットルエンジン。
23日前
株式会社Willbe
ガバナ装置
3日前
スズキ株式会社
内燃機関の気体燃料供給システム
16日前
ダイハツ工業株式会社
発電システム及び発電方法
16日前
トヨタ自動車株式会社
車両の駆動力制御装置
9日前
株式会社日立製作所
混焼用電子制御装置
9日前
株式会社豊田自動織機
船外機
9日前
フタバ産業株式会社
燃料改質システム
8日前
愛三工業株式会社
燃料供給装置
17日前
株式会社SUBARU
制御装置
17日前
株式会社豊田自動織機
アンモニアエンジンシステム
2日前
株式会社SUBARU
制御装置
17日前
株式会社デンソー
点火コイル
16日前
株式会社豊田自動織機
排気システム
23日前
株式会社豊田自動織機
エンジンシステム
16日前
トヨタ自動車株式会社
車両
3日前
株式会社豊田自動織機
エンジンシステム
16日前
株式会社豊田自動織機
EGRシステム
2日前
日産自動車株式会社
車両の捩り振動制振方法および装置
2日前
トヨタ自動車株式会社
自動車
22日前
ライズピットカンパニー株式会社
発電用ガスエンジンシステム
9日前
株式会社豊田自動織機
タービンホイール
16日前
続きを見る