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公開番号
2024170902
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-11
出願番号
2023087662
出願日
2023-05-29
発明の名称
内燃機関
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
F02D
19/02 20060101AFI20241204BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約
【課題】吸気ポートに気体燃料を噴射する内燃機関において吸入空気量が減少することを抑える。
【解決手段】内燃機関1は、気筒内にタンブル流を生成するタンブルポートとして構成された複数の吸気ポート9を気筒に備える。内燃機関1の吸気弁12の閉弁期間を避けた期間において複数の吸気ポート9のうちの一部の吸気ポート9にポート噴射弁36から気体燃料を噴射する。ポート噴射弁36の燃料噴射方向は、ピストン5側から吸気弁12側に流れるタンブル流の流れ方向に対して逆らう方向に設定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
気筒内にタンブル流を生成するタンブルポートとして構成された複数の吸気ポートを気筒に備える内燃機関であって、
当該内燃機関の吸気弁の閉弁期間を避けた期間において前記複数の吸気ポートのうちの一部の吸気ポートに噴射弁から気体燃料を噴射するとともに、
前記噴射弁の燃料噴射方向は、当該内燃機関のピストン側から吸気弁側に流れる前記タンブル流の流れ方向に対して逆らう方向に設定されている
内燃機関。
続きを表示(約 500 文字)
【請求項2】
気体燃料を噴射する噴射弁を前記複数の吸気ポートにそれぞれ備えており、
前記複数の吸気ポートに設けられる各噴射弁のうちの少なくとも一部の噴射弁は、前記吸気弁の閉弁期間を避けた期間において前記一部の吸気ポートに気体燃料を噴射するとともに、その燃料噴射方向が、前記ピストン側から前記吸気弁側に流れる前記タンブル流の流れ方向に対して逆らう方向に設定されており、
機関負荷率が既定の閾値以上である場合には、前記一部の噴射弁のみから前記吸気ポートに前記気体燃料を噴射する
請求項1に記載の内燃機関。
【請求項3】
前記一部の吸気ポートに前記気体燃料を噴射する前記噴射弁は、前記吸気弁の開弁と同時に前記気体燃料の噴射を開始する
請求項1または2に記載の内燃機関。
【請求項4】
前記一部の吸気ポートに前記気体燃料を噴射する前記噴射弁は、前記吸気弁が開弁を開始した後に前記気体燃料の噴射を開始する
請求項1または2に記載の内燃機関。
【請求項5】
前記気体燃料は水素ガスである
請求項1に記載の内燃機関。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関に関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の内燃機関は気筒に複数の吸気ポートを備えている。そして、この内燃機関は、排気弁が閉じてから吸気弁が閉じるまでの間において、一部の吸気ポートに気体燃料を噴射するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-52665号公報
特開2018-131947号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献2に記載されているように、気体燃料を吸気ポートに噴射すると、吸気ポート内において気体燃料により空気の進行が妨げられる。そのため、気体燃料を使用しない場合と比較して、内燃機関の吸入空気量が減少するおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する内燃機関は、気筒内にタンブル流を生成するタンブルポートとして構成された複数の吸気ポートを気筒に備える。この内燃機関は、当該内燃機関の吸気弁の閉弁期間を避けた期間において前記複数の吸気ポートのうちの一部の吸気ポートに設けられた噴射弁から気体燃料を噴射するとともに、前記噴射弁の燃料噴射方向は、当該内燃機関のピストン側から吸気弁側に流れる前記タンブル流の流れ方向に対して逆らう方向に設定されている。
【発明の効果】
【0006】
この内燃機関は、吸気ポートに気体燃料を噴射する内燃機関において吸入空気量が減少することを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、一実施形態における内燃機関の断面を示す模式図である。
図2は、同実施形態の内燃機関が備える噴射弁の配置を示す模式図である。
図3は、同実施形態の内燃機関の断面を示す模式図である。
図4は、同実施形態の変更例における噴射弁の配置を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、内燃機関一実施形態について、図1~図3を参照して説明する。
<内燃機関の構成>
図1に示すように、内燃機関1のシリンダブロック2には、円筒状のシリンダ4が設けられている。シリンダ4内には往復移動するピストン5が設けられている。
【0009】
シリンダブロック2の上部にはシリンダヘッド3が組み付けられている。シリンダ4においてピストン5の頂面とシリンダヘッド3との間には、燃焼室8が形成されている。また、シリンダヘッド3には、燃焼室8の混合気を火花点火する点火プラグ11が、内燃機関1の気筒ごとに設けられている。
【0010】
また、シリンダヘッド3には、燃焼室8に吸気を導入する吸気ポート9や、燃焼室8から排気を排出する排気ポート10が設けられている。
吸気ポート9には、同吸気ポート9を開閉する吸気弁12が設けられている。また、シリンダヘッド3には、気体燃料である水素ガスを吸気ポート9内に噴射するポート噴射弁36が設けられている。
(【0011】以降は省略されています)
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