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公開番号2025012753
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023115828
出願日2023-07-14
発明の名称転がり軸受装置
出願人株式会社ジェイテクト
代理人弁理士法人サンクレスト国際特許事務所
主分類F16C 33/78 20060101AFI20250117BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】転がり軸受の内部空間に水が入り込むことを抑制できる転がり軸受装置を提供する。
【解決手段】転がり軸受装置は、ハウジングと、外輪と、内軸と、複数の転動体と、外輪と内軸との間の環状空間を軸方向第1側からシールするシール装置と、外輪の軸方向第1側への移動を制限する規制部材とを備える。外輪は、外側軌道と、外側軌道から軸方向第1側に延びる第1肩と、第1肩から径方向外側に凹む環状溝と、環状溝よりも軸方向第1側に配置された第1側面とを有する。内軸は、内側軌道と、内側軌道から軸方向第1側に延びる第2肩と、第2肩から径方向内方に延び第1側面よりも軸方向第2側に配置された第2側面と、第2側面から軸方向第1側に延びる第2外周面とを有する。シール装置は、環状溝に取り付けられアキシアルリップを有するシール部材と、内軸の第2外周面に取り付けられアキシアルリップが接触するスリンガと、を含み、スリンガが、規制部材と径方向に重複する位置に配置されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
内周面を有するハウジングと、
前記内周面に取り付けられる第1外周面を有する外輪と、
前記外輪の径方向内側に配置される内軸と、
前記外輪及び前記内軸の径方向の間に配設された複数の転動体と、
前記外輪と前記内軸との間の環状空間を軸方向第1側からシールするシール装置と、
前記外輪の軸方向第1側において前記ハウジングの前記内周面よりも径方向内方へ突出し、前記外輪の軸方向第1側への移動を制限する規制部材と、を備えており、
前記外輪は、前記転動体が転動する外側軌道と、前記外側軌道から軸方向第1側に延びる第1肩と、前記第1肩から径方向外側に凹む環状溝と、前記環状溝よりも軸方向第1側に配置された第1側面と、を有しており、
前記内軸は、前記転動体が転動する内側軌道と、前記内側軌道から軸方向第1側に延びる第2肩と、前記第2肩から径方向内方に延び前記第1側面よりも軸方向第2側に配置された第2側面と、前記第2側面から軸方向第1側に延びる第2外周面とを有しており、
前記シール装置は、前記環状溝に取り付けられアキシアルリップを有するシール部材と、前記シール部材よりも軸方向第1側において前記第2外周面に取り付けられ、前記アキシアルリップが接触するスリンガと、を含み、
前記スリンガが、前記規制部材と径方向に重複する位置に配置されている、転がり軸受装置。
続きを表示(約 310 文字)【請求項2】
前記規制部材は、径方向に収縮可能である止め輪であり、
前記ハウジングに、前記止め輪が装着される第2環状溝が備えられ、
前記第2環状溝に装着された前記止め輪の最小内径が前記スリンガの外径よりも大きく、
前記第2環状溝に装着するために収縮させたときの前記止め輪の最小内径が、前記スリンガの外径よりも小さい、請求項1に記載の転がり軸受装置。
【請求項3】
前記内軸が、前記第2外周面を有する軸本体と、前記軸本体とは別体であり、前記第2外周面に固定され、前記内側軌道、前記第2肩、及び前記第2側面を有する内輪と、を有する、請求項1又は2に記載の転がり軸受装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、転がり軸受装置に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、電動パワーステアリング装置を開示している。この電動パワーステアリング装置は、転舵輪に舵角を付与するラックシャフトと、ラックシャフトのラック歯に噛み合うピニオン歯を有しラックシャフトを軸方向に移動させるピニオンシャフトと、ピニオンシャフトに減速機を介して回転動力を付与する電動モータと、ピニオンシャフト及び減速機を収容するハウジングと、を備えている。ピニオンシャフトは、転がり軸受を介してハウジングに回転自在に支持される。
【0003】
この転がり軸受は、外輪と、内輪と、外輪及び内輪の径方向の間に配置された複数の転動体と、複数の転動体の周方向の間隔を保持する保持器とを備えている。外輪の軸方向の両端部と、内輪の軸方向両端部との間に、それぞれ密封部材である1対のシールド板が備えられている。このシールド板により、転がり軸受の内部空間に塵芥等の異物は、侵入することを防止され、かつ、グリース等の潤滑剤は、外部に飛散することを抑制されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2005-289298号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載された電動パワーステアリング装置の電動モータや減速機がラックシャフトの近傍に配置される場合、ハウジング内への水の浸入が懸念される。仮にラックシャフトに噛み合うピニオンシャフト側から減速機に水が入り込み、気温が低下すると、凍結等によって減速機のギヤがロックしてしまい、減速機のギヤの動作が阻害される可能性がある。特許文献1に記載された転がり軸受は、シールド板を備えるが、このシールド板によって転がり軸受の内部空間に水が入り込むことを抑制することは困難である。
【0006】
本発明は、上記の実情に鑑みてなされたものであり、転がり軸受の内部空間に水が入り込むことを抑制できる転がり軸受装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の転がり軸受装置は、
内周面を有するハウジングと、
前記内周面に取り付けられる第1外周面を有する外輪と、
前記外輪の径方向内側に配置される内軸と、
前記外輪及び前記内軸の径方向の間に配設された複数の転動体と、
前記外輪と前記内軸との間の環状空間を軸方向第1側からシールするシール装置と、
前記外輪の軸方向第1側において前記ハウジングの前記内周面よりも径方向内方へ突出し、前記外輪の軸方向第1側への移動を制限する規制部材と、を備えており、
前記外輪は、前記転動体が転動する外側軌道と、前記外側軌道から軸方向第1側に延びる第1肩と、前記第1肩から径方向外側に凹む環状溝と、前記環状溝よりも軸方向第1側に配置された第1側面と、を有しており、
前記内軸は、前記転動体が転動する内側軌道と、前記内側軌道から軸方向第1側に延びる第2肩と、前記第2肩から径方向内方に延び前記第1側面よりも軸方向第2側に配置された第2側面と、前記第2側面から軸方向第1側に延びる第2外周面とを有しており、
前記シール装置は、前記環状溝に取り付けられアキシアルリップを有するシール部材と、前記シール部材よりも軸方向第1側において前記第2外周面に取り付けられ前記アキシアルリップが接触するスリンガと、を含み、
前記スリンガが、前記規制部材と径方向に重複する位置に配置されている。
【発明の効果】
【0008】
本開示の転がり軸受装置は、転がり軸受の内部空間に水が入り込むことを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
第1の実施形態に係る転がり軸受装置を備えた電動パワーステアリング装置の全体構成図である。
操舵補助装置の断面図である。
転がり軸受装置を拡大して示す断面図である。
転がり軸受の一部及びシール装置を拡大して示す断面図である。
スリンガ及び止め輪を拡大して示す側面図である。
第2の実施形態に係る転がり軸受装置を拡大して示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<本開示の実施形態の概要>
以下、本開示の実施形態の概要を列記して説明する。
(1)本開示の実施形態における転がり軸受装置は、
内周面を有するハウジングと、
前記内周面に取り付けられる第1外周面を有する外輪と、
前記外輪の径方向内側に配置される内軸と、
前記外輪及び前記内軸の径方向の間に配設された複数の転動体と、
前記外輪と前記内軸との間の環状空間を軸方向第1側からシールするシール装置と、
前記外輪の軸方向第1側において前記ハウジングの前記内周面よりも径方向内方へ突出し、前記外輪の軸方向第1側への移動を制限する規制部材と、を備えており、
前記外輪は、前記転動体が転動する外側軌道と、前記外側軌道から軸方向第1側に延びる第1肩と、前記第1肩から径方向外側に凹む環状溝と、前記環状溝よりも軸方向第1側に配置された第1側面と、を有しており、
前記内軸は、前記転動体が転動する内側軌道と、前記内側軌道から軸方向第1側に延びる第2肩と、前記第2肩から径方向内方に延び前記第1側面よりも軸方向第2側に配置された第2側面と、前記第2側面から軸方向第1側に延びる第2外周面とを有しており、
前記シール装置は、前記環状溝に取り付けられアキシアルリップを有するシール部材と、前記シール部材よりも軸方向第1側において前記第2外周面に取り付けられ前記アキシアルリップが接触するスリンガと、を含み、
前記スリンガが、前記規制部材と径方向に重複する位置に配置されている。
(【0011】以降は省略されています)

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