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公開番号
2025012083
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-24
出願番号
2023114647
出願日
2023-07-12
発明の名称
湿式ブレーキ装置
出願人
株式会社豊田自動織機
代理人
個人
,
個人
主分類
F16D
55/40 20060101AFI20250117BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】ディスクのメンテナンスに際してケースから複数の部材を別々に取り外す場合と比較して、ディスクのメンテナンスに係る工数を低減する。
【解決手段】湿式ブレーキ装置10は、回転軸11と、回転軸11と一体に回転するディスク15と、ディスクを押圧可能なピストン20と、ピストン20を付勢するスプリング30と、油圧が供給されることにより、軸方向Xにおいてディスク15から離れるようにピストン20を付勢する油圧室40と、回転軸11、ディスク15、ピストン20、及びスプリング30を収容する収容空間Sに連通する開口部12eを有するケース12と、開口部12eを閉塞するカバー50と、を備える。軸方向Xにおいて、回転軸11の先端はカバー50に対向している。第2軸方向X2において、カバー50、ディスク15、ピストン20、及びスプリング30の順で位置している。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
回転軸と、
前記回転軸の軸線に直交する直交方向に前記回転軸から延びるとともに前記回転軸と一体に回転するディスクと、
前記回転軸の軸方向に変位可能であるとともに前記ディスクを押圧可能なピストンと、
前記回転軸の軸方向において前記ディスクに近づくように前記ピストンを付勢するスプリングと、
油圧が供給されることにより、前記回転軸の軸方向において前記ディスクから離れるように前記ピストンを付勢する油圧室と、
前記回転軸、前記ディスク、前記ピストン、及び前記スプリングを収容する収容空間を内部に有するとともに、前記収容空間に連通する開口部を有するケースと、
前記ケースに取り付けられることにより、前記開口部を閉塞するカバーと、を備え、
前記回転軸の軸方向において、前記回転軸の先端は前記カバーに対向し、
前記回転軸の軸方向のうち、前記回転軸の先端に向かう方向を第1軸方向とし、前記第1軸方向とは反対方向を第2軸方向とすると、
前記第2軸方向において、前記カバー、前記ディスク、前記ピストン、及び前記スプリングの順で位置している、ことを特徴とする湿式ブレーキ装置。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記ピストンは、前記回転軸の軸方向において前記ディスクに対向する対向部と、前記回転軸の軸方向において前記ディスクに対向しない非対向部と、を有し、
前記ケースは、前記非対向部よりも前記第1軸方向に位置するとともに前記ピストンの前記第1軸方向への変位を係止可能な係止部を有する、請求項1に記載の湿式ブレーキ装置。
【請求項3】
前記非対向部は、前記第1軸方向に延びる凸部を有し、
前記係止部は、前記凸部を収容する凹部を有する、請求項2に記載の湿式ブレーキ装置。
【請求項4】
前記ケースは、前記直交方向における前記係止部の端部から前記第2軸方向に延びるケース端部を有し、
前記油圧室は、前記ケース端部、前記係止部、及び前記非対向部によって区画され、
前記油圧室よりも前記第1軸方向において前記係止部と前記非対向部との間がシールされ、前記油圧室よりも前記第2軸方向において前記ケース端部と前記非対向部との間がシールされている、請求項2又は請求項3に記載の湿式ブレーキ装置。
【請求項5】
回転軸と、
前記回転軸の軸線に直交する直交方向に前記回転軸から延びるとともに前記回転軸と一体に回転するディスクと、
前記回転軸の軸方向に変位可能であるとともに前記ディスクを押圧可能なピストンと、
前記回転軸の軸方向において前記ディスクに近づくように前記ピストンを付勢するスプリングと、
油圧が供給されることにより、前記回転軸の軸方向において前記ディスクから離れるように前記ピストンを付勢する油圧室と、
前記回転軸、前記ディスク、前記ピストン、及び前記スプリングを収容する収容空間を内部に有するとともに、前記収容空間に連通する開口部を有するケースと、
前記開口部を閉塞するカバーと、を備え、
前記回転軸の軸方向において、前記回転軸の先端は前記ピストンに対向し、
前記回転軸の軸方向のうち、前記回転軸の先端に向かう方向を第1軸方向とし、前記第1軸方向とは反対方向を第2軸方向とすると、
前記第2軸方向において、前記カバー、前記スプリング、前記ピストン、及び前記ディスクの順で位置しており、
前記ケースは、第1ケース部と、前記第1ケース部に取り付けられるとともに前記開口部を有する第2ケース部と、を有し、
前記カバーは、前記第2軸方向に向けて開口するカバー凹部と、前記直交方向において前記カバー凹部に隣接するカバー隣接部と、を有し、
前記スプリングは、前記回転軸の軸方向における前記カバー隣接部と前記ピストンとの間に位置し、
前記第2ケース部は、前記回転軸の軸方向に延びるケース筒部と、前記第2軸方向における前記ケース筒部の端部から前記回転軸に向けて延びるケース凸部と、を有し、
前記ピストンは、前記カバー凹部に挿入されるピストン凸部を有し、前記ケース筒部の内部に位置し、前記回転軸の軸方向において前記カバーと前記ケース凸部との間に位置し、
前記カバー、前記スプリング、前記ピストン、及び前記第2ケース部は、一体化された状態で前記第1ケース部から取り外し可能である、ことを特徴とする湿式ブレーキ装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、湿式ブレーキ装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の湿式ブレーキ装置は、回転軸と、回転軸と一体に回転するディスクと、ピストンと、スプリングと、ケースと、カバーと、を備えている。ケースは、回転軸、ディスク、ピストン、及びスプリングを収容する収容空間を内部に有するとともに、収容空間に連通する開口部を有する。カバーは、開口部を閉塞する。スプリングは、ディスクに近づくようにピストンを付勢する。スプリングによる付勢を受けてピストンが変位することにより、ピストンはディスクを押圧する。ピストンがディスクを押圧すると、回転軸と共に回転するディスクとピストンとの間に摩擦が生じることにより、回転軸の回転が制動される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-43824号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ディスクとピストンとの摩擦が繰り返されることでディスクは摩耗するため、ディスクの点検やディスクの交換といったディスクのメンテナンスを定期的に行う必要がある。ディスクのメンテナンスに際しては、カバーをケースから取り外した後、作業者がディスクにアクセス可能となるまで、湿式ブレーキ装置を構成する部材をケースから取り外す必要がある。ケースの内部における部材の配置態様によっては、ディスクのメンテナンスに際してケースから複数の部材を別々に取り外す必要がある。この点で、ディスクのメンテナンスに係る工数を低減するために改善が望まれていた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する湿式ブレーキ装置は、回転軸と、前記回転軸の軸線に直交する直交方向に前記回転軸から延びるとともに前記回転軸と一体に回転するディスクと、前記回転軸の軸方向に変位可能であるとともに前記ディスクを押圧可能なピストンと、前記回転軸の軸方向において前記ディスクに近づくように前記ピストンを付勢するスプリングと、油圧が供給されることにより、前記回転軸の軸方向において前記ディスクから離れるように前記ピストンを付勢する油圧室と、前記回転軸、前記ディスク、前記ピストン、及び前記スプリングを収容する収容空間を内部に有するとともに、前記収容空間に連通する開口部を有するケースと、前記ケースに取り付けられることにより、前記開口部を閉塞するカバーと、を備え、前記回転軸の軸方向において、前記回転軸の先端は前記カバーに対向し、前記回転軸の軸方向のうち、前記回転軸の先端に向かう方向を第1軸方向とし、前記第1軸方向とは反対方向を第2軸方向とすると、前記第2軸方向において、前記カバー、前記ディスク、前記ピストン、及び前記スプリングの順で位置している、ことを特徴とする。
【0006】
上記構成によれば、ケースは、回転軸、ディスク、ピストン、及びスプリングを収容する収容空間を内部に有するとともに、収容空間に連通する開口部を有する。カバーは、ケースに取り付けられることにより、開口部を閉塞する。第2軸方向において、カバー、ディスク、ピストン、及びスプリングの順で位置している。そのため、ケースからカバーを取り外すことにより、開口部を介してディスクに作業者はアクセス可能となる。したがって、ディスクのメンテナンスに際してケースから複数の部材を別々に取り外す場合と比較して、ディスクのメンテナンスに係る工数を低減できる。
【0007】
湿式ブレーキ装置において、前記ピストンは、前記回転軸の軸方向において前記ディスクに対向する対向部と、前記回転軸の軸方向において前記ディスクに対向しない非対向部と、を有し、前記ケースは、前記非対向部よりも前記第1軸方向に位置するとともに前記ピストンの前記第1軸方向への変位を係止可能な係止部を有してもよい。
【0008】
上記構成によれば、ケースからカバーが取り外されたときに、スプリングからの付勢を受けてピストンが第1軸方向へと変位しても、係止部に非対向部が当接することによってピストンの第1軸方向への変位が係止される。これにより、開口部を介してピストン及びスプリングがケースの外部にまで変位することが抑制される。したがって、ピストン及びスプリングがケースの外部に変位することが抑制された状態でディスクのメンテナンスが可能であるため、ディスクのメンテナンスの作業性を向上させることができる。
【0009】
湿式ブレーキ装置において、非対向部は、前記第1軸方向に延びる凸部を有し、前記係止部は、前記凸部を収容する凹部を有してもよい。
上記構成によれば、ケースからカバーが取り外されたときに、スプリングからの付勢を受けてピストンが第1軸方向へと変位する際、係止部によるピストンの係止と共に凹部に凸部が収容される。したがって、ディスクのメンテナンスを行う際のピストンの変位をさらに抑制できるため、ディスクのメンテナンスの作業性を向上させることができる。
【0010】
湿式ブレーキ装置において、前記ケースは、前記直交方向における前記係止部の端部から前記第2軸方向に延びるケース端部を有し、前記油圧室は、前記ケース端部、前記係止部、及び前記非対向部によって区画され、前記油圧室よりも前記第1軸方向において前記係止部と前記非対向部との間がシールされ、前記油圧室よりも前記第2軸方向において前記ケース端部と前記非対向部との間がシールされていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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