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公開番号2025011951
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-24
出願番号2023114420
出願日2023-07-12
発明の名称直動案内ユニット
出願人日本トムソン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類F16C 29/06 20060101AFI20250117BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】直動案内ユニットの設置の向きや周囲の構成に関わらず給脂が容易でメンテナンス性に優れ、潤滑剤供給部品をスライダに対して適切な締結力で固定可能な直動案内ユニットを提供すること。
【解決手段】レールと、スライダと、スライダのエンドキャップに固定された潤滑剤供給部品4と、を備える直動案内ユニットである。潤滑剤供給部品は、スライダの給脂孔40に羅合可能なおねじ41が形成され、先端側に第1フランジ部を有する第1部品40と、基端側に第2フランジ部を有する第2部品50と、円筒状の第3部品60と、を含む。第1フランジ部および第2フランジ部の少なくとも一方の外周におねじが形成されており、第3部品の内周壁面の少なくとも一部にめねじ61が形成されている第1部品と第2部品とは、第1フランジ部の端面と第2フランジ部の端面が互いに面接触した状態で、第1部品の軸回りに相対的に回転可能である。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
レールと、
前記レールの長手方向に沿って移動可能なスライダと、
前記スライダのエンドキャップに固定された潤滑剤供給部品と、
を備え、
前記潤滑剤供給部品は
中心軸に沿って第1貫通孔が形成され、基端側の外周に前記スライダの給脂孔に羅合可能なおねじが形成され、先端側に第1フランジ部を有する第1部品と、
基端側から先端側まで貫通する第2貫通孔が形成され、基端側に第2フランジ部を有する第2部品と、
円筒状の第3部品と、
を含み、
前記第1フランジ部および前記第2フランジ部の少なくとも一方の外周におねじが形成されており、
前記第3部品の内周壁面の少なくとも一部にめねじが形成されており、
前記第1部品と前記第2部品とは、前記第1フランジ部の端面と前記第2フランジ部の端面が互いに面接触した状態で、前記第1部品の軸回りに相対的に回転可能であり、
前記第3部品のめねじと、前記第1フランジ部または前記第2フランジ部のおねじとが螺合されることによって、前記第1部品と前記第2部品とが前記第1部品の軸方向に固定される、
直動案内ユニット。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
前記第3部品は、基端側または先端側の一方に、前記第3部品の壁面から内周側に突出した円環状のシート部を有し、
前記シート部と、前記第1フランジ部の端面または前記第2フランジの端面と、が当接する
請求項1に記載の直動案内ユニット。
【請求項3】
前記第1フランジ部の端面における前記第1貫通孔の周囲、または、前記第2フランジ部の端面における前記第2貫通孔の周囲に、凹部が形成され、
前記凹部に配置されたOリングをさらに備える、
請求項1または請求項2に記載の直動案内ユニット。
【請求項4】
前記第1フランジ部および前記第2フランジ部の両方の外周に互いに同一径のおねじが形成されており、
前記第1フランジ部および前記第2フランジ部のおねじと、前記第3部品のめねじとが互いに螺合可能である、
請求項1または請求項2に記載の直動案内ユニット。
【請求項5】
前記第2部品は、前記第1部品の軸方向と同方向に延びる第4部品と、前記第4部品に対して斜め方向に延びる第5部品とから構成される、
請求項1または請求項2に記載の直動案内ユニット。
【請求項6】
前記第5部品は、先端に、ばねによって付勢された逆止弁を備える、
請求項5に記載の直動案内ユニット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、直動案内ユニットに関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
レールと、レール上を移動するスライダと、を備える直動案内ユニットにおいて、スライダの移動方向端面に、潤滑剤を供給するための給脂孔が設けられたものがある。この給脂孔に、グリースニップルや配管継手等の潤滑剤供給部品が取り付けられることがある。グリースニップルは、取り付け部分である基端部と給脂口である先端部とが一直線上に並ぶように形成されているタイプと、基端部に対して先端部が斜めまたは垂直方向に突出するように構成される、エルボ形と称されるタイプとがある。例えば特許文献1は、後者のタイプのグリースニップルを備える直動案内ユニットを開示している。
【0003】
直動案内ユニットにおいて、グリースニップル等の緩みを抑制するための提案がされている。特許文献2には、グリースニップルの緩みを抑制するためのアダプタを備える直動案内ユニットが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2000-145771号公報
特開2023-74311号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
直動案内ユニットは様々な装置の一部として組み込まれ、設置の向きや周囲に存在する他の装置等の環境は多種多様である。本開示の目的のひとつは、直動案内ユニットの設置の向きや周囲の構成に関わらず給脂が容易でメンテナンス性に優れ、潤滑剤供給部品をスライダに対して適切な締結力で固定可能な直動案内ユニットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に従った直動案内ユニットは、レールと、前記レールの長手方向に沿って移動可能なスライダと、前記スライダのエンドキャップに固定された潤滑剤供給部品と、を備える。前記潤滑剤供給部品は、第1部品と、第2部品と、第3部品とを含む。前記第1部品は、中心軸に沿って第1貫通孔が形成され、基端側の外周に前記スライダの給脂孔に羅合可能なおねじが形成され、先端側に第1フランジ部を有する。前記第2部品は、基端側から先端側まで貫通する第2貫通孔が形成され、基端側に第2フランジ部を有する。前記第3部品は、円筒状である。前記第1フランジ部および前記第2フランジ部の少なくとも一方の外周におねじが形成されている。前記第3部品の内周壁面の少なくとも一部にめねじが形成されている。前記第1部品と前記第2部品とは、前記第1フランジ部の端面と前記第2フランジ部の端面が互いに面接触した状態で、前記第1部品の軸回りに相対的に回転可能である。前記第3部品のめねじと、前記第1フランジ部または前記第2フランジ部のおねじとが螺合されることによって、前記第1部品と前記第2部品とが前記第1部品の軸方向に固定される。
【発明の効果】
【0007】
上記直動案内ユニットによれば、直動案内ユニットの設置の向きや周囲の構成に関わらず給脂が容易でメンテナンス性に優れ、潤滑剤供給部品をスライダに対して適切な締結力で固定可能な直動案内ユニットが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本開示にかかる直動案内ユニットの構造を示す斜視図である。
図2は、本開示にかかる直動案内ユニットの一部を拡大して示す一部拡大断面図である。
図3は、本開示にかかる直動案内ユニットに備えられる潤滑剤供給部品の構造を示す分解斜視図である。
図4は、本開示にかかる直動案内ユニットに備えられる潤滑剤供給部品の構造を示す断面図である。
図5は、本開示にかかる直動案内ユニットに備えられる潤滑剤供給部品の構造を示す断面図である。
図6は、本開示にかかる直動案内ユニットに備えられる潤滑剤供給部品の構造を示す断面図である。
図7は、本開示にかかる直動案内ユニットの構造を示す斜視図である。
図8は、本開示にかかる直動案内ユニットに備えられる潤滑剤供給部品の構造を示す断面図である。
図9は、本開示にかかる直動案内ユニットに備えられる潤滑剤供給部品の構造を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[実施形態の概要]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。本開示に従った直動案内ユニットは、レールと、前記レールの長手方向に沿って移動可能なスライダと、前記スライダのエンドキャップに固定された潤滑剤供給部品と、を備える。前記潤滑剤供給部品は、第1部品と、第2部品と、第3部品とを含む。前記第1部品は、中心軸に沿って第1貫通孔が形成され、基端側の外周に前記スライダの給脂孔に羅合可能なおねじが形成され、先端側に第1フランジ部を有する。前記第2部品は、基端側から先端側まで貫通する第2貫通孔が形成され、基端側に第2フランジ部を有する。前記第3部品は、円筒状である。前記第1フランジ部および前記第2フランジ部の少なくとも一方の外周におねじが形成されている。前記第3部品の内周壁面の少なくとも一部にめねじが形成されている。前記第1部品と前記第2部品とは、前記第1フランジ部の端面と前記第2フランジ部の端面が互いに面接触した状態で、前記第1部品の軸回りに相対的に回転可能である。前記第3部品のめねじと、前記第1フランジ部または前記第2フランジ部のおねじとが螺合されることによって、前記第1部品と前記第2部品とが前記第1部品の軸方向に固定される。
【0010】
スライダの移動方向端面にグリースニップル等の潤滑剤供給部品が備えられた直動案内ユニットが公知である。例えば特許文献1に開示されるように、従来、グリースニップルは、スライダの給脂孔にねじ込まれて固定されている。潤滑剤を供給する際には、グリースニップルの先端にある供給口にグリースガンのノズルを押し当てて、潤滑剤を注入する。一方、直動案内ユニットは様々な装置の一部として備えられ、給脂が容易でない位置や向きで設置されることもある。また、直動案内ユニットの周囲に十分に広いスペースがない場合もある。このような場合に給脂を行うためには、グリースニップルを回転させて、グリースニップルの先端とグリースガンのノズル先端の位置と合わせることがある。しかしながら、グリースニップルを回転させると、スライダに対するグリースニップルの締結力が変わってしまうという問題がある。例えば、グリースニップルを時計回りに回して位置を調整すると、スライダに対してグリースニップルが過剰に締め込まれた状態となり、スライダのエンドキャップに損傷が生じる恐れがある。また、グリースニップルを反時計回りに回して位置を調整すると、スライダに対する潤滑剤供給部品の締結力が過少となり、その状態で直動案内ユニットの運転を継続するとグリースニップルの脱落につながる恐れがある。給脂のために一時的にグリースニップルを回転させて、給脂が終了すれば元の状態に戻すことも可能であるが、適切な締結力に戻すためには慎重な操作が必要であり、作業忘れの恐れもある。特許文献2のアダプタによれば、グリースニップル等の潤滑剤供給部品が固定され、潤滑剤供給部品の意図しない回転が防止される。しかしながら、スライダに対する潤滑剤供給部品の締結力を維持しながら潤滑剤供給部品の先端を任意の方向に向けることは意図されておらず、このような目的には対応できない。
(【0011】以降は省略されています)

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