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公開番号
2025010038
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-20
出願番号
2024105189
出願日
2024-06-28
発明の名称
容器に収容された植物生育促進剤組成物及びそれを収容する容器
出願人
花王株式会社
代理人
弁理士法人アルガ特許事務所
主分類
A01N
43/08 20060101AFI20250109BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】容器に収容された豆類に包含されるマメ科植物の生育を促進するための組成物及びそれを収容する容器を提供する
【解決手段】(A)アスコルビン酸又はその塩を含有する第1剤と、(B)酸化防止剤及び(C)有機溶剤を含有する第2剤を組み合わせてなる豆類に包含されるマメ科植物の生育促進剤組成物であって、(B)酸化防止剤が少なくともトコフェロール、ジブチルヒドロキシトルエン及びブチルヒドロキシアニソールから選ばれる1種以上であり、(C)有機溶剤が炭素数5以下のアルコール及びジメチルスルホキシドから選ばれる1種以上であり、(A)アスコルビン酸又はその塩の割合(質量比)が、成分(B)を1とした場合10~3,000,000であるか又は(C)有機溶剤の割合(質量比)が、成分(B)を1とした場合が4~100,000であり、前記第1剤及び第2剤が、第一の瓶体と第二の瓶体が連結部材で接続された二頭型瓶体のいずれかの瓶体内にそれぞれ収容されている、組成物。
【選択図】図22
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)アスコルビン酸又はその塩を含有する第1剤と、(B)酸化防止剤及び(C)有機溶剤を含有する第2剤を組み合わせてなる豆類に包含されるマメ科植物の生育促進剤組成物であって、(B)酸化防止剤が少なくともトコフェロール、ジブチルヒドロキシトルエン及びブチルヒドロキシアニソールから選ばれる1種以上であり、(C)有機溶剤が炭素数5以下のアルコール及びジメチルスルホキシドから選ばれる1種以上であり、(A)アスコルビン酸又はその塩の割合(質量比)が、成分(B)を1とした場合10~3,000,000であるか又は(C)有機溶剤の割合(質量比)が、成分(B)を1とした場合が4~100,000であり、前記第1剤及び第2剤が、第一の瓶体と第二の瓶体が連結部材で接続された二頭型瓶体のいずれかの瓶体内にそれぞれ収容されている、組成物。
続きを表示(約 690 文字)
【請求項2】
第一の瓶体が底部に外ネジ部を有する瓶胴部、細口瓶頭部及び蓋体を備え、第二の瓶体が瓶胴部と広口瓶頭部を備える、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記第1剤が第二の瓶体、第2剤が第一の瓶体に収容された、請求項1又は2に記載の組成物。
【請求項4】
請求項1に記載の組成物を収容する瓶体であって、底部に外ネジ部を有する瓶胴部、細口瓶頭部及び蓋体を備える第一の瓶体の下部に、瓶胴部と広口瓶頭部を備える第二の瓶体が連結部材を介して接続された二頭型瓶体。
【請求項5】
連結部材が、カバープレートと、該カバープレートの外周縁に沿って上方に延在する第1のリング壁と、該第1のリング壁が下向きに折り畳まれて形成された第2のリング壁とを備え、第一の瓶体の瓶胴部の底部に設けられた外ネジ部が連結部材の第1のリング壁の内側壁に設けられた内ネジ部と螺合し、第二の瓶体2の広口瓶頭部が連結部材の第2のリング壁の内側壁に設けられた内ネジ部と螺合することにより第一の瓶体と第二の瓶体が接続されている、請求項4に記載の瓶体。
【請求項6】
連結部材が、カバープレートと、該カバープレートの外周縁に垂直方向にそれぞれ突出する第1リング壁と第2リング壁とを備え、第一の瓶体の瓶胴部の底部に設けられた外ネジ部が連結部材の第1のリング壁の内側壁に設けられた内ネジ部と螺合し、第二の瓶体の広口瓶頭部が連結部材の第2のリング壁の内側壁に設けられた内ネジ部と螺合することにより第一の瓶体と第二の瓶体が接続されている、請求項4に記載の瓶体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器に収容された豆類に包含されるマメ科植物の生育を促進するための組成物及びそれを収容する容器に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
地球上における陸地の約3分の1は乾燥地に属し、今後の温暖化からさらなる乾燥地の増加が予想される。また人口増加による深刻な食糧不足対策として、ダイズ、イネ、ムギ、トウモロコシ等の穀物にとって乾燥地域、塩類集積地域、高温、低温とされる地域、すなわち生育が困難であるか、或いは生育が悪化し収量が低下する地域において、収量を改善、維持、増加する技術開発が急務となっている。特に、ダイズは重要な穀物であり、日本を始め世界中で広く食されている。またダイズは他の穀物と異なり、タンパク質及び脂質の割合が高く栄養価も豊富である。そのため飼料や油脂原料としても重要であり、収量を増加させる技術の開発が行われている。
【0003】
多くの動植物にとって酸素は生存のために不可欠な物質であるが、一方で酸素は動植物の細胞内で反応性の高い、活性酸素を発生し、生体に遺伝子の損傷や酵素の失活などによる重大なダメージを与える。そのために植物体内にはL-アスコルビン酸を含む多くの抗酸化物質が蓄えられ、細胞のさまざまな場でこの抗酸化物質を用いて活性酸素を消去する複雑な酵素系が働いている。
【0004】
このような観点から、植物に施用して成長を促す素材には、アスコルビン酸を含む抗酸化剤を配合することがしばしば行われている。例えば、非特許文献1には、オリーブやサトウキビ、コムギなどでアスコルビン酸の施用による生育促進や収量増加効果が開示されている。また、非特許文献2では、マメ科作物に蒸留水で溶解した一定濃度のアスコルビン酸水溶液を計3回、栄養成長期または生殖成長期に葉面散布処理した場合に最大30%の増収効果を発揮できることが開示されている。また、特許文献1には、鉄(II)化合物及びL-アスコルビン酸を含有する水性組成物を用いて植物の生育を促進すること、特許文献2にはグリチルリチンとL-アスコルビン酸を含む水溶液を用いて植物の生育を促進することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開昭60-202805号公報
特開平08-143406号公報
【0006】
Akram et al.(2017)Ascorbic Acid-A Potential Oxidant Scavenger and Its Role in Plant Development and Abiotic Stress Tolerance. Frontiers in Plant Science,8:613)
Zarghamnejad et al.,(2014)Chickpea response to ascorbic acid foliar application at vegetative and reproductive stages. International Journal of Biosciences, 5:166-170)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、容器に収容された豆類に包含されるマメ科植物の生育を促進するための組成物及びそれを収容する容器を提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、アスコルビン酸を用いた植物の生育促進について検討した結果、水道水や井戸水といった農業現場で使用する水で溶解したアスコルビン酸溶液を豆類に包含されるマメ科植物に散布した場合には、アスコルビン酸による生育促進効果は殆ど得られないことを発見した。そして、アスコルビン酸を、有機溶剤に溶解させた特定の酸化防止剤を組み合わせて用いること、具体的には、それらを別々の容器に収容し用時混合する態様で使用することにより、根粒活性促進効果及び生育促進効果が発揮されることを見出した。
【0009】
すなわち、本発明は、以下の1)~2)に係るものである。
1)(A)アスコルビン酸又はその塩を含有する第1剤と、(B)酸化防止剤及び(C)有機溶剤を含有する第2剤を組み合わせてなる豆類に包含されるマメ科植物の生育促進剤組成物であって、(B)酸化防止剤が少なくともトコフェロール、ジブチルヒドロキシトルエン及びブチルヒドロキシアニソールから選ばれる1種以上であり、(C)有機溶剤が炭素数5以下のアルコール及びジメチルスルホキシドから選ばれる1種以上であり、(A)アスコルビン酸又はその塩の割合(質量比)が、成分(B)を1とした場合10~3,000,000であるか又は(C)有機溶剤の割合(質量比)が、成分(B)を1とした場合が4~100,000であり、前記第1剤及び第2剤が、第一の瓶体と第二の瓶体が連結部材で接続された二頭型瓶体のいずれかの瓶体内にそれぞれ収容されている、組成物。
2)1)に記載の組成物を収容する瓶体であって、底部に外ネジ部を有する瓶胴部、細口瓶頭部及び蓋体を備える第一の瓶体の下部に、瓶胴部と広口瓶頭部を備える第二の瓶体が連結部材を介して接続された二頭型瓶体。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、豆類に包含されるマメ科植物の生育量を増加させ、根粒活性を促進し、当該植物の果実や種子、或いは子実の収量増大を図ることができる。また、本発明によれば、役割の異なる第1剤と第2剤を良好な密封性を有する独立した瓶体に収容すると共に、販売時には一体として販売され、使用時に消費者が接続された2つの瓶体を分離して、第1剤と第2剤を所定の比率で混合した混合物を容易に調製することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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