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公開番号2025009797
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2024049138
出願日2024-03-26
発明の名称バイオフィルム殺菌剤組成物
出願人花王株式会社
代理人個人,個人
主分類C11D 3/48 20060101AFI20250109BHJP(動物性または植物性油,脂肪,脂肪性物質またはろう;それに由来する脂肪酸;洗浄剤;ろうそく)
要約【課題】対象物品、特に繊維製品に付着したバイオフィルム内に存在する菌の殺菌性に優れる、バイオフィルム殺菌剤組成物、及びそれを用いたバイオフィルムの殺菌方法を提供する。
【解決手段】下記(a)成分、及び(b)成分を含有する、バイオフィルム殺菌剤組成物。
(a)成分:(a1)一般式(a1)で表される長鎖アルキル基を有する第4級アンモニウム塩、及び(a2)ビスピリジニウム化合物から選ばれる1種以上の化合物
(b)成分:(b1)一般式(b1)で表される特定のアニオン界面活性剤、及び(b2)炭素数14以上20以下の内部オレフィンスルホン酸塩から選ばれる1種以上の化合物を含むアニオン界面活性剤
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記(a)成分、及び(b)成分を含有する、バイオフィルム殺菌剤組成物。
(a)成分:(a1)下記一般式(a1)で表される化合物(以下、(a1)成分という)、及び(a2)ビスピリジニウム化合物(以下、(a2)成分という)から選ばれる1種以上の化合物
JPEG
2025009797000011.jpg
38
159
[一般式(a1)中、R
1a
及びR
2a
は、それぞれ独立に、炭素数8の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基であり、R
3a
及びR
4a
は、それぞれ独立に、炭素数1以上3以下の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基であり、X

は陰イオンである。]
(b)成分:(b1)下記一般式(b1)で表される化合物(以下、(b1)成分という)、及び(b2)炭素数14以上20以下の内部オレフィンスルホン酸塩(以下、(b2)成分という)から選ばれる1種以上の化合物を含むアニオン界面活性剤

1b
-O-[(PO)

/(EO)

]-SO

M (b1)
[一般式(b1)中、R
1b
は炭素数8以上22以下の炭化水素基であり、POはプロピレンオキシ基であり、EOはエチレンオキシ基であり、“/”はPOとEOの結合順序を問わないことを示す記号であり、pはPOの平均付加モル数であり、0以上10以下の数であり、qはEOの平均付加モル数であり、0以上25以下の数であり、Mは水素イオン、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン(1/2原子)、アンモニウムイオン又は有機アンモニウムイオンである。]
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
(b)成分が、一般式(b1)中のpが0.1以上10以下であり、qが0以上25以下の(b1)成分、及び炭素数16以上18以下の内部オレフィンスルホン酸塩の(b2)成分から選ばれる1種以上の化合物を含むアニオン界面活性剤である、請求項1に記載のバイオフィルム殺菌剤組成物。
【請求項3】
(b)成分中の(b1)成分及び(b2)成分の含有量が、70質量%以上100質量%以下である、請求項1又は2に記載のバイオフィルム殺菌剤組成物。
【請求項4】
(a2)成分が、オクテニジン二塩酸塩である、請求項1又は2に記載のバイオフィルム殺菌剤組成物。
【請求項5】
(a)成分の含有量と(b)成分の含有量との質量比(a)/(b)が、0.005以上30以下である、請求項1又は2に記載のバイオフィルム殺菌剤組成物。
【請求項6】
更に水を含有し、(a)成分の含有量が0.001質量%以上15質量%以下であり、(b)成分の含有量が0.001質量%以上80質量%以下である、請求項1又は2に記載のバイオフィルム殺菌剤組成物。
【請求項7】
繊維製品用である、請求項1又は2に記載のバイオフィルム殺菌剤組成物。
【請求項8】
請求項1又は2に記載のバイオフィルム殺菌剤組成物、又はそれを水で希釈した処理液を、バイオフィルムが存在する対象物品に接触させる、バイオフィルムの殺菌方法。
【請求項9】
前記バイオフィルム殺菌剤組成物、又は前記処理液を、バイオフィルムが存在する対象物品に接触させた後、10秒以上1時間以下放置する、請求項8に記載のバイオフィルムの殺菌方法。
【請求項10】
前記対象物品に接触した、前記バイオフィルム殺菌剤組成物、又は前記処理液を流動させる、請求項8に記載のバイオフィルムの殺菌方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、バイオフィルム殺菌剤組成物、及びバイオフィルムの殺菌方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
対象物品へ菌が一度付着すると、対象物品に付着した菌が増殖し、バイオフィルムを形成する。バイオフィルムは生物膜又はスライムとも言われ、一般に菌などの微生物が物質の表面に付着して増殖する際に、微生物が産生する多糖、タンパク質及び核酸などの高分子物質により微生物を包み込むように形成された3次元構造体を指す。
バイオフィルムは、個々の一般生活者にとっても様々な場面で問題となっている。例えば、台所、洗面台やお風呂場の排水口近辺など家庭内の水回り環境では、不快なぬめり汚れ、悪臭などの原因となっている。またこうした直接的な水環境部位だけでなく俎板の傷部や食器洗浄用スポンジの内部や洗濯槽、更には衣服、台拭き、雑巾、足拭きマット等のファブリック製品など、水や湿気と汚れが共存する場面においてはバイオフィルムが形成され、問題を生じ易い。
また、衣料等の繊維製品の洗浄には、各種界面活性剤を配合した洗浄剤が広く用いられている。近年、生活者の衛生意識の高まりに伴い、繊維製品の表面に付着した菌やウイルスに関心も高まってきている。そのため生活者は、菌が繁殖し易い靴下や汗のかいた衣類を洗浄液にしばらく浸け置いたり、消毒剤や漂白剤を繊維製品用洗浄剤と併用したりするなど、余分な手間やコストをかけて洗浄を行っている。
【0003】
特許文献1には、ジオクチルジメチルアンモニウム塩、及びアルキルエーテルカルボン酸塩を含有する、ゲルまたは液体のいずれかの殺菌性軽量食器用洗剤組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
米国特許第5728667号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
対象物品、特に繊維製品に付着したバイオフィルムは、バイオフィルムを構成する高分子が各種基剤から菌を守る保護バリアとして機能する為、その除去は非常に困難であり、またバイオフィルム内に存在する菌を殺菌することも非常に困難である。
本発明は、対象物品、特に繊維製品に付着したバイオフィルム内に存在する菌の殺菌性に優れる、バイオフィルム殺菌剤組成物、及びそれを用いたバイオフィルムの殺菌方法を提供する。
【0006】
本発明において、バイオフィルム殺菌剤組成物とは、バイオフィルム内に存在する菌の殺菌性に効果を有する組成物をいう。
また本発明において、バイオフィルムの殺菌方法とは、バイオフィルム内に存在する菌を殺菌する方法をいう。
また本発明において、バイオフィルム殺菌とは、バイオフィルム内に存在する菌を殺菌することをいう。
また本発明において、バイオフィルム殺菌の観点とは、バイオフィルムに存在する菌を殺菌する効果をより高める観点であることをいう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、下記(a)成分、及び(b)成分を含有する、バイオフィルム殺菌剤組成物に関する。(a)成分:(a1)下記一般式(a1)で表される化合物(以下、(a1)成分という)、及び(a2)ビスピリジニウム化合物(以下、(a2)成分という)から選ばれる1種以上の化合物
【0008】
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【0009】
[一般式(a1)中、R
1a
及びR
2a
は、それぞれ独立に、炭素数8の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基であり、R
3a
及びR
4a
は、それぞれ独立に、炭素数1以上3以下の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基であり、X

は陰イオンである。]
(b)成分:(b1)下記一般式(b1)で表される化合物(以下、(b1)成分という)、及び(b2)炭素数14以上20以下の内部オレフィンスルホン酸塩(以下、(b2)成分という)から選ばれる1種以上の化合物を含むアニオン界面活性剤

1b
-O-[(PO)

/(EO)

]-SO

M (b1)
[一般式(b1)中、R
1b
は炭素数8以上22以下の炭化水素基であり、POはプロピレンオキシ基であり、EOはエチレンオキシ基であり、“/”はPOとEOの結合順序を問わないことを示す記号であり、pはPOの平均付加モル数であり、0以上10以下の数であり、qはEOの平均付加モル数であり、0以上25以下の数であり、Mは水素イオン、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン(1/2原子)、アンモニウムイオン又は有機アンモニウムイオンである。]
【0010】
また本発明は、本発明のバイオフィルム殺菌剤組成物、又はそれを水で希釈した処理液を、バイオフィルムが存在する対象物品に接触させる、バイオフィルムの殺菌方法に関する。
(【0011】以降は省略されています)

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