TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025009675
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2023184394,2023110134
出願日2023-10-27,2023-07-04
発明の名称圧搾方法
出願人株式会社テクモア
代理人個人
主分類A23N 1/00 20060101AFI20250109BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】製品に使用しない部分を圧搾ろ過することにより、新たな製品を製造することができる圧搾方法を提供する。
【解決手段】圧搾方法は、蒸された野菜等の製品に使用する部分と製品に使用しない部分に分ける工程と、製品に使用しない部分を第1のフィルターに入れ、圧搾装置で圧搾する第1の圧搾工程と、第1の圧搾工程で第1のフィルターに残る固形状の第1の残渣と、第1のフィルターと内容器を通った搾り汁を含んだ固形物質とに分離する第1の分離工程と、搾り汁を含んだ固形物質を第2のフィルターに入れ、圧搾装置で圧搾する第2の圧搾工程と、第2の圧搾工程で第2のフィルターに残るペースト状の第2の残渣と、第2のフィルターと内容器を通った搾り汁に分離する第2の分離工程と、を含み、第2のフィルターの目が前記第1のフィルターの目よりも細かいことを特徴とする。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
圧搾装置を使用した圧搾方法であって、
蒸された野菜又は果物の製品に使用する部分と、該製品に使用しない部分に分ける工程と、
前記製品に使用しない部分を第1のフィルターに入れ、前記圧搾装置の内容器に設置して圧搾する第1の圧搾工程と、
前記第1の圧搾工程で前記第1のフィルターに残る固形状の第1の残渣と、前記第1のフィルターと前記内容器を通った搾り汁を含んだ固形物質とに分離する第1の分離工程と、
前記搾り汁を含んだ固形物質を第2のフィルターに入れ、前記圧搾装置の前記内容器に設置して圧搾する第2の圧搾工程と、
前記第2の圧搾工程で前記第2のフィルターに残るペースト状の第2の残渣と、前記第2のフィルターと前記内容器を通った搾り汁に分離する第2の分離工程と、
を含み、
前記第2のフィルターの目が前記第1のフィルターの目よりも細かいことを特徴とする圧搾方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、圧搾方法に関する。特に製品に使用しない部分から新たな製品を生産できる圧搾方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
干し芋を製造する際に、さつま芋を蒸した後、剥皮され、干し芋に使用しない皮付近の部分は廃棄されてきた。近年、販売される干し芋は、形状が良いものが好まれ、少しでも形状が整っていない部分、傷んでいる黒い部分、蒸して硬くなった白い部分、皮付近の部分や皮は削られ、廃棄される部分が増えている。製品(干し芋)に使用しない部分(規格外のさつま芋やさつま芋の皮及び皮付近の部分)は、有効に活用できる部分があっても廃棄されている。他の野菜や果物、例えば南瓜や栗のペーストを作る際にも、皮付近の部分が廃棄されている。
【0003】
国連で採択された持続可能な開発目標(SDGs)では目標12に掲げる「つくる責任つかう責任」の中のターゲットとして廃棄物の管理や削減といった内容が盛り込まれている。また、国内法においても食品ロスの削減の推進に関する法律が施行されている。資源の持続可能な管理及び効率的な利用を達成するとともに、食品ロスを含み、すべての消費による廃棄物の削減に取り組むことが必要であるとして定められている。干し芋等の製品の製造において、製品に使用しないで廃棄される部分の量は年々増える傾向があるため、有効的な削減や再利用が望まれている。また、そのような部分を削減、再利用するための装置や方法が必要である。
【0004】
さつま芋を蒸した後の製品に使用しない部分は、多くの水分が含まれ、大量であるため、長く常温保存することが難しい。そのため、その部分の水分量と質量を調整して圧搾し、常温保存できる製品にすることが好ましい。圧搾には、手動式やモーター駆動、油圧駆動、空気圧駆動など様々な方法が知られている。
【0005】
例えば、特許文献1には「芋焼酎もろみを予備ろ過し、ろ過物を圧搾ろ過してもろみ液部ともろみ固形部に固液分離する圧搾ろ過機」(段落「0013」)が開示されている。予備ろ過によって得られたろ過物を市販の空気圧搾機構つきの圧搾ろ過機を用いてもろみ液部と、もろみ固形部に分離している。また、特許文献2には、糖化された紅芋を麻袋に入れて、圧搾機などで圧縮する方法が開示されている。圧縮の程度は、通常6~14Mpaであり、得られた搾り汁液は、適宜、フィルター、中空糸膜でのろ過や遠心分離機にかけて、微細な浮遊物を除去することが開示されている(段落「0032」)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2008-278762号公報
特開2006-246836号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1、2では、圧搾ろ過によって得られた搾り汁液や固形残渣を使用するものであるが、製品に使用しない部分を有効活用することは行われていない。製品に使用しない部分は廃棄物となり得るため、その部分を活用して新たな製品を製造することが望まれる。製品に使用しない部分を圧搾ろ過することによって、新たな製品を製造するためには、その製品の保存性を高めるために、残渣の水分量を調整する必要がある。
【0008】
本発明は上記課題に鑑み、製品に使用しない部分を圧搾ろ過することにより、新たな製品を製造することができる圧搾方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1に記載の発明は、圧搾装置を使用した圧搾方法であって、蒸された野菜又は果物の製品に使用する部分と、該製品に使用しない部分に分ける工程と、前記製品に使用しない部分を第1のフィルターに入れ、前記圧搾装置の内容器に設置して圧搾する第1の圧搾工程と、前記第1の圧搾工程で前記第1のフィルターに残る固形状の第1の残渣と、前記第1のフィルターと前記内容器を通った搾り汁を含んだ固形物質とに分離する第1の分離工程と、前記搾り汁を含んだ固形物質を第2のフィルターに入れ、前記圧搾装置の前記内容器に設置して圧搾する第2の圧搾工程と、前記第2の圧搾工程で前記第2のフィルターに残るペースト状の第2の残渣と、前記第2のフィルターと前記内容器を通った搾り汁に分離する第2の分離工程と、を含み、前記第2のフィルターの目が前記第1のフィルターの目よりも細かいことを特徴とする圧搾方法である。
【発明の効果】
【0010】
本発明の圧搾方法によると、製品に使用しない部分を圧搾ろ過することにより、新たな製品を製造することができる。それにより、廃棄物を減らすことができ、新たな製品として有効に活用することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
燻製米。
1か月前
個人
機能性建骨米。
1か月前
株式会社東洋新薬
組成物
2か月前
池田食研株式会社
発酵物
1日前
株式会社東洋新薬
経口組成物
5日前
不二製油株式会社
栄養組成物
1か月前
株式会社東洋新薬
経口組成物
26日前
ダイニチ工業株式会社
焙煎装置
6日前
不二製油株式会社
卵凝固促進剤
1か月前
個人
野菜果実海藻ジュース飲料
1か月前
明星食品株式会社
麺塊剥離方法
1か月前
日澱化學株式会社
チーズ様食品
1か月前
株式会社発明工房
焙煎器
6日前
竹下産業株式会社
乾燥機
1か月前
サンノプコ株式会社
消泡剤
27日前
株式会社ニッピ
気分状態の改善剤
2か月前
池田食研株式会社
ポリアミン粉末
12日前
池田食研株式会社
風味付与増強剤
1か月前
明星食品株式会社
乾燥麺塊の製造方法
4日前
株式会社海心
マイクロ波調理用加工食品
1日前
個人
調味料及び調味料の製造方法
2か月前
個人
健康、緑黄丼の具 レトルトパック
2か月前
不二製油株式会社
卵ソース用増粘促進剤
1か月前
鹿児島県
緑茶飲料成型物の製造方法
1か月前
太陽化学株式会社
疼痛改善用組成物
4日前
SoPros株式会社
毛細血管形状改善剤
1日前
株式会社バンダイ
菓子及び菓子の製造方法
2か月前
理研ビタミン株式会社
炒め米飯用油脂組成物
4日前
株式会社テクモア
圧搾装置及び圧搾方法
1日前
一正蒲鉾株式会社
ウニ様食品の製造方法
4日前
前川鉄工株式会社
干し物製造装置
2か月前
日本協同企画株式会社
葉柄切断装置
12日前
三栄源エフ・エフ・アイ株式会社
炭酸感増強方法
12日前
個人
容器入り冷凍豆乳麺食品
13日前
味の素株式会社
不快臭低減剤
1日前
キユーピー株式会社
乳化液状調味料
2か月前
続きを見る