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公開番号
2025009015
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-20
出願番号
2023111716
出願日
2023-07-06
発明の名称
不快臭低減剤
出願人
味の素株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
A23L
27/00 20160101AFI20250109BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約
【課題】飲食品の不快臭を低減させる化合物、及び、当該化合物を用いて、不快臭の低減又は風味の経時劣化抑制により、飲食品の風味を改善させる方法の提供。
【解決手段】カルニチンを有効成分とする、飲食品のカルニチン濃度を増加させることにより、風味の経時劣化を抑制する又は不快臭を低減させる、飲食品の風味改善方法、コーヒー飲料のカルニチン濃度を、2.0μg/100mL以上になるように調整する、コーヒー飲料の風味の経時劣化を抑制する方法、及び、可溶性コーヒー固形分とカルニチンとを含有し、飲料のカルニチン濃度が2.0μg/100mL以上であり、風味の経時変化が少ないコーヒー飲料
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
カルニチンを有効成分とすることを特徴とする、不快臭低減剤。
続きを表示(約 910 文字)
【請求項2】
飲食品のカルニチン濃度を増加させることにより、風味の経時劣化を抑制する又は不快臭を低減させることを特徴とする、飲食品の風味改善方法。
【請求項3】
飲食品に、カルニチンを原料として含有させる、請求項2に記載の飲食品の風味改善方法。
【請求項4】
前記飲食品が、飲料である、請求項2又は3に記載の飲食品の風味改善方法。
【請求項5】
前記飲食品が、ミルク原料である、請求項2又は3に記載の飲食品の風味改善方法。
【請求項6】
コーヒー飲料のカルニチン濃度を、2.0μg/100mL以上になるように調整することを特徴とする、コーヒー飲料の風味の経時劣化を抑制する方法。
【請求項7】
可溶性コーヒー固形分とカルニチンとを含有し、
飲料のカルニチン濃度が2.0μg/100mL以上であり、風味の経時変化が少ないことを特徴とする、コーヒー飲料。
【請求項8】
可溶性コーヒー固形分とカルニチンとを含有し、
飲料のカルニチン濃度が0.5mg/100mL以上であることを特徴とする、コーヒー飲料。
【請求項9】
液体と混合して風味の経時変化が少ないコーヒー飲料を調製するためのインスタントコーヒー飲料用組成物であって、
可溶性コーヒー固形分とカルニチンとを含有し、
カルニチンの含有量が、前記インスタントコーヒー飲料用組成物を液体と混合して得られるコーヒー飲料のカルニチン濃度が2.0μg/100mL以上となる量であることを特徴とする、インスタントコーヒー飲料用組成物。
【請求項10】
液体と混合してコーヒー飲料を調製するためのインスタントコーヒー飲料用組成物であって、
可溶性コーヒー固形分とカルニチンとを含有し、
カルニチンの含有量が、前記インスタントコーヒー飲料用組成物を液体と混合して得られるコーヒー飲料のカルニチン濃度が0.5mg/100mL以上となる量であることを特徴とする、インスタントコーヒー飲料用組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、不快臭の低減や風味の経時劣化の抑制により、飲食品の風味を改善する方法や、そのための改善剤に関する。本発明は、特に、不快臭が低減されたコーヒー飲料、及び当該コーヒー飲料を調製するためのインスタントコーヒー飲料用組成物に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
コーヒーや紅茶は、日常的に広く親しまれている嗜好性飲料であり、容器詰飲料や、水等の液体に溶解させることにより喫飲可能となるインスタント飲料用組成物が多数上市されている。一方で、嗜好性飲料の原料であるコーヒー豆や茶葉は天然物であり、その抽出液中には、嗜好性飲料らしい味や香気を担う成分以外にも、嗜好性飲料の風味を損なうような雑味成分も含まれている。これらの雑味成分による不快臭を低減することにより、嗜好性飲料の風味が改善できると期待される。
【0003】
また、容器詰飲料やインスタント飲料用組成物では、市場の流通過程での品質劣化を抑制するために、一般的に加熱殺菌処理が行われる。この加熱殺菌処理により、不快な加熱臭が付与されてしまう場合がある。特にインスタント飲料用組成物では、粉末化の工程でも加熱処理があり、加熱臭がより問題となる。
【0004】
このような不快臭を低減させる方法が、様々な飲食品について報告されている。例えば、特許文献1には、コーヒーオイルをプロピレングリコール又はその水溶液と接触させて得られたコーヒーオイル抽出液を、焙煎コーヒー豆抽出液に添加することによって、発酵臭的な劣化臭の発生が抑制されたコーヒー飲料を製造できることが開示されている。また、特許文献2には、光、熱、空気、酵素等による飲食品の香味の劣化を、バナバ、グァバ、ウラジロガシ、キンミズヒキ、バラ科植物、ケイヒ及びチョウジからなる群より選ばれる植物の抽出物1種又は2種以上を含有させることによって抑制する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2010-17126号公報
特開2008-1727号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、飲食品の不快臭を低減させる化合物、当該化合物を用いて、不快臭の低減又は風味の経時劣化抑制により、飲食品の風味を改善させる方法、当該化合物を用いて不快臭が低減されたコーヒー飲料、及び、水等の液体に溶解させるだけで当該コーヒー飲料を簡便に調製し得るインスタントコーヒー飲料用組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、コーヒー飲料に、カルニチンを所定量含有させることにより、不快臭が低減されたり、風味の経時劣化が抑制されることを見出し、本発明を完成させた。すなわち、本発明は以下の通りである。
【0008】
[1] カルニチンを有効成分とすることを特徴とする、不快臭低減剤。
[2] 飲食品のカルニチン濃度を増加させることにより、風味の経時劣化を抑制する又は不快臭を低減させることを特徴とする、飲食品の風味改善方法。
[3] 飲食品に、カルニチンを原料として含有させる、前記[2]の飲食品の風味改善方法。
[4] 前記飲食品が、飲料である、前記[2]又は[3]の飲食品の風味改善方法。
[5]前記飲食品が、ミルク原料である、前記[2]又は[3]の飲食品の風味改善方法。
[6] コーヒー飲料のカルニチン濃度を、2.0μg/100mL以上になるように調整することを特徴とする、コーヒー飲料の風味の経時劣化を抑制する方法。
[7] 可溶性コーヒー固形分とカルニチンとを含有し、
飲料のカルニチン濃度が2.0μg/100mL以上であり、風味の経時変化が少ないことを特徴とする、コーヒー飲料。
[8] 可溶性コーヒー固形分とカルニチンとを含有し、
飲料のカルニチン濃度が0.5mg/100mL以上であることを特徴とする、コーヒー飲料。
[9] 液体と混合して風味の経時変化が少ないコーヒー飲料を調製するためのインスタントコーヒー飲料用組成物であって、
可溶性コーヒー固形分とカルニチンとを含有し、
カルニチンの含有量が、前記インスタントコーヒー飲料用組成物を液体と混合して得られるコーヒー飲料のカルニチン濃度が2.0μg/100mL以上となる量であることを特徴とする、インスタントコーヒー飲料用組成物。
[10] 液体と混合してコーヒー飲料を調製するためのインスタントコーヒー飲料用組成物であって、
可溶性コーヒー固形分とカルニチンとを含有し、
カルニチンの含有量が、前記インスタントコーヒー飲料用組成物を液体と混合して得られるコーヒー飲料のカルニチン濃度が0.5mg/100mL以上となる量であることを特徴とする、インスタントコーヒー飲料用組成物。
【発明の効果】
【0009】
本発明により、不快臭が低減されたり、風味の経時変化が少なくなることによって、風味が改善された飲食品を得ることができる。本発明により、特に、風味が改善された嗜好性の高いコーヒー飲料や、当該コーヒー飲料を容易に調製可能なインスタント飲料用組成物が得られる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明及び本願明細書において、「インスタント飲料用組成物」とは、可食性液体に溶解、希釈、又は分散させることによって、飲料を調製し得る組成物を意味する。本発明及び本願明細書において、「インスタントコーヒー飲料用組成物」(「IC飲料用組成物」と略記することもある。)とは、可食性液体に溶解、希釈、又は分散させることによって、コーヒー飲料を調製し得る組成物を意味する。また、本発明及び本願明細書において、「インスタント非固形食品調製用組成物」とは、可食性液体に溶解、希釈、又は分散させることによって、非固形食品を調製し得る組成物を意味する。インスタント飲料用組成物、IC飲料用組成物、及びインスタント非固形食品調製用組成物は、いずれも、粉末や顆粒等の固形物であってもよく、液体やペースト等の非固形物であってもよい。なお、非固形物とは、流動性のある物を意味する。
(【0011】以降は省略されています)
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