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公開番号2025017745
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-06
出願番号2023120948
出願日2023-07-25
発明の名称感染症予防剤、及び、それを含有する健康食品
出願人味の素株式会社
代理人弁理士法人たかはし国際特許事務所
主分類A23L 33/10 20160101AFI20250130BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】自然免疫機構の活性化について、特定の物質(群)を体内で誘導する物質を提供すること、並びに、新たな感染症治療剤、及び、新たな健康食品を提供すること。
【解決手段】
体内に投与したときに該体内で抗菌ペプチドの産生を誘導して感染症を予防する物質であり、該物質が、マンノースを主体とした、単糖が2分子以上10分子以下で結合したオリゴ糖であることを特徴とする感染症予防剤;該感染症予防剤を含有する健康食品又は自然免疫活性化剤;特定オリゴ糖を体内に投与し、該体内で自然免疫機能を活性化させ、抗菌ペプチドを誘導させることによって、病原体による感染症を予防する感染症予防剤。
【選択図】図3


特許請求の範囲【請求項1】
体内に投与したときに該体内で抗菌ペプチドの産生を誘導して感染症を予防する物質であり、該物質が、マンノースを主体とした、単糖が2分子以上10分子以下で結合したオリゴ糖であることを特徴とする感染症予防剤。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
前記オリゴ糖が、マンノースのみが結合したオリゴ糖であるか、又は、「グルコース、ガラクトース及びフルクトースからなる群より選択される1種以上の単糖を、該オリゴ糖全体のユニットに対して、20ユニット%以下で結合したオリゴ糖」である請求項1に記載の感染症予防剤。
【請求項3】
前記オリゴ糖が、β-1,4-マンノオリゴ糖である請求項1に記載の感染症予防剤。
【請求項4】
前記オリゴ糖が、マンナンを加水分解処理することによって得られるものである請求項1に記載の感染症予防剤。
【請求項5】
前記マンナンが、コーヒー豆及び/又はコーヒー抽出残渣に含有されているものである請求項4に記載の感染症予防剤。
【請求項6】
前記感染症の病原体が、細菌、真菌、又は、ウイルスである請求項1に記載の感染症予防剤。
【請求項7】
前記感染症予防剤を、前記病原体が体内に入る前、前記病原体に感染する前、又は、前記感染症を発症する前に、体内に投与するものである請求項6に記載の感染症予防剤。
【請求項8】
前記病原体が体内に入る前の「1時間以上3日以下の期間」に、該体内に投与するものである請求項6に記載の感染症予防剤。
【請求項9】
請求項1ないし請求項8の何れかの請求項に記載の感染症予防剤を含有することを特徴とする健康食品。
【請求項10】
請求項1ないし請求項8の何れかの請求項に記載の感染症予防剤であることを特徴とする自然免疫活性化剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、感染症予防剤に関するものであり、更に詳しくは、新規に見出された特定の機構によって病原体による感染症を予防する感染症予防剤、及び、それを含有する健康食品に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
抗菌ペプチドは、試験管内で抗菌活性を有するペプチドとして、初めて昆虫で見出された。その後、ヒトを含めた哺乳動物にも抗菌ペプチドが存在していることが明らかにされている。
【0003】
免疫には獲得免疫と自然免疫があり、前者の獲得免疫は、抗体を介した防御機構であり、無脊椎動物には存在しない。無脊椎動物は自然免疫だけで感染防御を果たしている。
例えば、無脊椎動物である昆虫は、抗体を持たずに感染抵抗性を有することが知られており、その感染抵抗性は体液性免疫の増強や細胞性免疫の活性化を介している可能性がある。
【0004】
上記の機構はヒトを含めた哺乳動物にも存在していると考えられるが、その実態及び分子機構は明らかになっていない。
免疫プライミング(Immune priming)の分子機構は、昆虫のショウジョウバエ及びカイコで研究が進んでいる。ショウジョウバエにおいては、Toll経路の関与が示唆されており、カイコにおいてはImd経路の活性化、及び、抗菌ペプチドの産生が示されているが、その詳細な分子機構や、その剤としての効果の応用については知られていない。
【0005】
一方、マンノオリゴ糖は、ヒトに対して幾つかの効果を有することが知られている。
特許文献1には、マンノオリゴ糖が、マクロファージに作用して、サイトカインやケモカインを産生させ、特にインターロイキン12の産生量が上がることで、免疫活性が上がることが記載されている。
しかしながら、特許文献1には、所謂「抗菌ペプチド」に関する記載は全くなく、従来の自然免疫の機構による免疫賦活剤の記載しかない。
【0006】
特許文献2には、マンノオリゴ糖含有物の製造方法が記載されており、免疫賦活作用を有することが記載されている。
しかしながら、ここでの「免疫賦活作用」は、多くの作用の列挙のうちの一つであり、免疫賦活作用に関する実施例がなく、その効果は単なる願望にとどまっている。
【0007】
特許文献3には、マンノースを主体とした単糖が、1~10分子結合したオリゴ糖を有効成分とする肌質改善剤が記載されている。
しかしながら、特許文献3には、所謂「抗菌ペプチド」に関する記載も、免疫活性に関する記載もない。
【0008】
特許文献4には、マンノースを主体とした単糖が、1~10分子結合したオリゴ糖を有効成分とするジアシルグリセロールアシル基転移酵素抑制剤が記載されている。
しかしながら、特許文献4には、所謂「抗菌ペプチド」に関する記載も、免疫活性に関する記載もない。
【0009】
感染症対策としては、抗菌剤・抗生物質が主流である。そして、その他の切り口からの対策も期待されてはいるが、未だ十分ではなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2005-035896号公報
特開2011―132187号公報
特開2015-189738号公報
特開2015―189747号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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