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公開番号2025015782
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-30
出願番号2024201984,2020170734
出願日2024-11-20,2020-10-08
発明の名称硬化性組成物
出願人味の素株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08G 75/045 20160101AFI20250123BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】優れた光硬化性および優れた熱硬化性を併せ持ち、粘度が低く、且つ硬化収縮率が小さい硬化性組成物を提供すること。
【解決手段】以下の成分(1)~(4):(1)(メタ)アクリロイル基を有する化合物、(2)1分子中に2個以上のメルカプト基を有するポリチオール化合物、(3)光ラジカル発生剤、および(4)潜在性硬化剤を含む硬化性組成物であって、上記成分(1)が、成分(1-1):(1-1)ポリ(オキシアルキレン)鎖を有し、且つ(メタ)アクリロイル基当量が300以上である化合物を含む、硬化性組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
以下の成分(1)~(4):
(1)(メタ)アクリロイル基を有する化合物、
(2)1分子中に2個以上のメルカプト基を有するポリチオール化合物、
(3)光ラジカル発生剤、および
(4)潜在性硬化剤
を含む硬化性組成物であって、
成分(1)が、以下の成分(1-1):
(1-1)ポリ(オキシアルキレン)鎖および(メタ)アクリロイル基を有し、且つ(メタ)アクリロイル基当量が300以上である化合物
を含む、硬化性組成物。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
ポリ(オキシアルキレン)鎖が、オキシエチレン単位、オキシプロピレン単位およびオキシブチレン単位からなる群から選ばれる少なくとも一つを含む請求項1に記載の硬化性組成物。
【請求項3】
成分(1-1)の量が、成分(1)100重量部あたり、15~100重量部である請求項1または2に記載の硬化性組成物。
【請求項4】
成分(2)が、1分子中に2~6個のメルカプト基を有するポリチオール化合物を含む請求項1~3のいずれか一項に記載の硬化性組成物。
【請求項5】
成分(1)中のアクリロイル基およびメタクリロイル基の合計と、成分(2)中のメルカプト基とのモル比(成分(1)中のアクリロイル基およびメタクリロイル基の合計/成分(2)中のメルカプト基)が、0.5~2.0である請求項1~4のいずれか一項に記載の硬化性組成物。
【請求項6】
成分(4)が、アミン-エポキシアダクト系化合物および/またはアミン-イソシアネートアダクト系化合物を含む請求項1~5のいずれか一項に記載の硬化性組成物。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか一項に記載の硬化性組成物を含む接着剤。
【請求項8】
カメラモジュールの構成部品間の接着用である、請求項7に記載の接着剤。
【請求項9】
請求項1~6のいずれか一項に記載の硬化性組成物を含む封止剤。
【請求項10】
請求項1~6のいずれか一項に記載の硬化性組成物を含むコーティング剤。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、硬化性組成物に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
近年、スマートフォンなどの携帯機器の高機能化に伴い、スマートフォンなどの携帯機器に搭載されるカメラモジュールは高画素化されてきている。そして、カメラモジュールの小型化、高機能化により、例えば、レンズとイメージセンサーの位置精度が非常に重要になってきている。
【0003】
一方、カメラモジュールの組み立てに用いられる接着剤は、イメージセンサー等への高温処理による熱的ダメージを避けるために低温硬化性が要求され、また、生産効率向上の観点から、低温および短時間で硬化する性能(低温-短時間硬化性)も同時に要求される。このような観点から、低温-低温短時間硬化性の接着剤として、紫外線硬化性接着剤や熱硬化性エポキシ樹脂系接着剤が多く利用されている(例えば、特許文献1および2)。しかし、紫外線硬化性接着剤は、速硬化が可能な反面、硬化収縮が大きく、硬化後に部品の位置ズレが生じてしまう。一方、熱硬化性エポキシ樹脂系接着剤は、低温-短時間硬化性の接着剤といえども、接着する間は接着姿勢を保つために接着する部品を治具や装置で固定しなければならず、また、加熱による温度上昇により粘度が低下して、部品の位置ズレが生じる可能性があり、必ずしも満足できるものではなかった。
【0004】
そこで、上記のような課題を解決するために、カメラモジュールを構成する各部品を高精度に配置するために光(紫外線、可視光)照射による硬化(予備硬化)により仮固定し、熱による効果(本硬化)により接着(本固定)を行うタイプの接着剤がいくつか提案されている(例えば、特許文献3および4)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2004-140497号公報
特開2013-88525号公報
特開2009-51954号公報
特開2009-79216号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献3および4に記載されているような、光および熱硬化性の接着剤を使用しても、接着剤の硬化収縮率が大きい場合には、収縮による部品位置ズレが生じてしまうという課題があった。また、接着剤の粘度が高いと、接着剤の作業性(塗布のし易さ等)が低下する。
【0007】
本発明は上記のような事情に着目してなされたものであって、その目的は、優れた光硬化性および優れた熱硬化性を併せ持ち、粘度が低く、且つ硬化収縮率が小さい硬化性組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成し得る本発明は、以下の通りである。
[1] 以下の成分(1)~(4):
(1)(メタ)アクリロイル基を有する化合物、
(2)1分子中に2個以上のメルカプト基を有するポリチオール化合物、
(3)光ラジカル発生剤、および
(4)潜在性硬化剤
を含む硬化性組成物であって、
成分(1)が、以下の成分(1-1):
(1-1)ポリ(オキシアルキレン)鎖および(メタ)アクリロイル基を有し、且つ(メタ)アクリロイル基当量が300以上である化合物
を含む、硬化性組成物。
[2] ポリ(オキシアルキレン)鎖が、オキシエチレン単位、オキシプロピレン単位およびオキシブチレン単位からなる群から選ばれる少なくとも一つを含む前記[1]に記載の硬化性組成物。
[3] 成分(1-1)の量が、成分(1)100重量部あたり、15~100重量部である前記[1]または[2]に記載の硬化性組成物。
[4] 成分(2)が、1分子中に2~6個のメルカプト基を有するポリチオール化合物を含む前記[1]~[3]のいずれか一つに記載の硬化性組成物。
[5] 成分(1)中のアクリロイル基およびメタクリロイル基の合計と、成分(2)中のメルカプト基とのモル比(成分(1)中のアクリロイル基およびメタクリロイル基の合計/成分(2)中のメルカプト基)が、0.5~2.0である前記[1]~[4]のいずれか一つに記載の硬化性組成物。
[6] 成分(4)が、アミン-エポキシアダクト系化合物および/またはアミン-イソシアネートアダクト系化合物を含む前記[1]~[5]のいずれか一つに記載の硬化性組成物。
[7] 前記[1]~[6]のいずれか一つに記載の硬化性組成物を含む接着剤。
[8] カメラモジュールの構成部品間の接着用である、前記[7]に記載の接着剤。
[9] 前記[1]~[6]のいずれか一つに記載の硬化性組成物を含む封止剤。
[10] 前記[1]~[6]のいずれか一つに記載の硬化性組成物を含むコーティング剤。
[11] 以下の工程(I)~(III):
(I)前記[1]~[6]のいずれか一つに記載の硬化性組成物が塗布された第一の接着部品と、第二の接着部品との位置決めを行う工程、
(II)前記硬化性組成物を光照射により硬化させて第一の接着部品および第二の接着部品間を仮固定する工程、および
(III)前記硬化性組成物を加熱により硬化させて第一の接着部品および第二の接着部品間を本固定する工程
を含む、カメラモジュールの製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、優れた光硬化性と優れた熱硬化性を併せ持ち、粘度が低く、且つ硬化収縮率が小さい硬化性組成物を得ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<硬化性組成物>
本発明の硬化性組成物は、以下の成分(1)~(4):
(1)(メタ)アクリロイル基を有する化合物、
(2)1分子中に2個以上のメルカプト基を有するポリチオール化合物(以下「ポリチオール化合物」と略称することがある。)、
(3)光ラジカル発生剤、および
(4)潜在性硬化剤
を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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