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公開番号
2025019158
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-06
出願番号
2024202744,2021527585
出願日
2024-11-20,2020-06-04
発明の名称
認知機能に関する食物の評価方法
出願人
味の素株式会社
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
G16H
10/00 20180101AFI20250130BHJP(特定の用途分野に特に適合した情報通信技術)
要約
【課題】例えば評価対象とする食物が認知機能と関連するものか等に関する情報を提供することができる評価方法などを提供することを課題とする。
【解決手段】本実施形態では、Ile、Leu、Lys、Met、Cys、Phe、Tyr、Thr、Trp、Val、His、Arg、Ala、Asp、Glu、Gly、Pro、Ser、SAA、AAAおよびBCAAのうちの少なくとも1つのアミノ酸の食物中の量の値、または、前記量の前記値が代入される変数を含む式および前記量の前記値を用いて算出された前記式の値を用いて、認知機能の観点から前記食物を評価する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
Met、Cys、SAA、AAAおよびBCAAのうちの少なくとも1つのアミノ酸の食物中の量の値、または、前記量の前記値が代入される変数を含む式および前記量の前記値を用いて算出された前記式の値を用いて、認知機能の観点から前記食物を評価する評価ステップを含むこと、
を特徴とする評価方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、評価方法、算出方法、予防方法、評価装置、算出装置、予防装置、評価プログラム、算出プログラム、予防プログラム、記録媒体、評価システム、予防システムおよび端末装置に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)
【背景技術】
【0002】
高齢化社会の加速に伴い認知症患者数の増加が見込まれている。認知症患者数は、2050年には1000万人を上回ると算出されている。認知症を発症すると、中核症状と言われる認知機能の低下などの症状の回復は見込まれない。そのため、認知症は、発症前の予防が非常に重要な疾患である。また、アルツハイマー型認知症(Alzheimer’s disease:AD)の研究において、ADが発症する20年以上前から脳内変化が始まっていることが明らかになりつつある。この研究から、より若年層からの予防が重要であることがわかる。
【0003】
認知症発症に関わる危険因子として、ApoE4遺伝子などの遺伝的背景および糖尿病や高血圧などの生活習慣病などが挙げられる。さらに、喫煙、社会参画状況、外出頻度の低下および食事内容などの生活習慣も、認知症発症に関わると云われている。特に、食事内容と認知症発症または認知機能との関わりについて、タンパク質摂取量が多いと認知症の前段階である軽度認知障害のリスクが低下するという報告(非特許文献1)および高齢者のタンパク摂取量と認知機能は正の相関を示すという報告(非特許文献2)などがある。そのため、タンパク質摂取量は、認知症発症または認知機能に関わる重要な因子であると考えられる。さらに、認知機能の改善に対する食事からのメラトニンおよびトリプトファン摂取の効果が検討されている(非特許文献3)。また、リジン摂取が健康者の認知機能を改善するという報告や(特許文献1)、ADまたは不安様症状の改善に対するL-アルギニンまたはリシン摂取の効果を示唆する報告(非特許文献4~7)および作業記憶低下および認知機能低下の改善に対するチロシン摂取の改善を示唆する報告(非特許文献8)などがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
欧州特許第2367547号(A1)
【非特許文献】
【0005】
J. Alzheimers Dis. 32(2) 329-339(2012)
Am. J. Clin. Nutr. 65(1) 20-29(1997)
Angro Food Industry Hi-Tech 22 (4) 23-24 (2011)
The American Journal of Medicine 108 (5) 439 (2000 Apr 1)
Neuropsychiatric Disease and Treatment 6 707-710 (2010)
Biomedical Research 28 (2) 85-90 (2007)
J. Nutr. 132 (12) 3744-3746 (2002)
Amino Acids 45 (5) 1035-1045 (2013)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上述した報告の中には、認知機能低下に対し十分な予防または改善の効果があるとはいえないものおよび有効性の検証が必要なものが存在する。それゆえ、認知機能の低下に対し十分な予防または改善の効果を有し、安全性が高く、かつ継続した摂取が可能な成分が見出されているとはいいがたい。さらに、食物からのアミノ酸摂取量と認知機能との関連については、未だ明らかになっていない。
【0007】
本発明は、例えば評価対象とする食物が認知機能と関連するものか等に関する情報を提供することができる評価方法、算出方法、評価装置、算出装置、評価プログラム、算出プログラム、記録媒体、評価システムおよび端末装置、認知機能低下を予防するための情報を提供することができる認知機能低下の予防方法、予防装置、予防プログラム、記録媒体、予防システムおよび端末装置、ならびに、認知機能の状態を知る上で参考となり得る信頼性の高い情報を提供することができる評価方法、算出方法、評価装置、算出装置、評価プログラム、算出プログラム、記録媒体、評価システムおよび端末装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討し、認知機能に関する臨床評価指標と食物中のアミノ酸に関する情報との関連性を見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる評価方法は、21種類のアミノ酸(Ile、Leu、Lys、Met、Cys、Phe、Tyr、Thr、Trp、Val、His、Arg、Ala、Asp、Glu、Gly、Pro、Ser、SAA、AAAおよびBCAA)のうちの少なくとも1つのアミノ酸の食物中の量の値、または、前記量の前記値が代入される変数を含む式および前記量の前記値を用いて算出された前記式の値を用いて、認知機能の観点から前記食物を評価する評価ステップを含むこと、を特徴とする。
【0010】
ここで、本明細書では各種アミノ酸を主に略称で表記するが、それらの正式名称は以下の通りである。
(略称) (正式名称)
AAA Aromatic amino acids (Tyrosine and Phenylalanine)
Ala Alanine
Arg Arginine
Asn Asparagine
Asp Aspartic acid and Asparagine
BCAA Branched-chain amino acids (Isoleucine, Leucine and Valine)
Cys Cystine
Gln Glutamine
Glu Glutamic acid and Glutamine
Gly Glycine
His Histidine
Ile Isoleucine
Leu Leucine
Lys Lysine
Met Methionine
Phe Phenylalanine
Pro Proline
SAA Sulfur-containing amino acids (Methionine and Cystine)
Ser Serine
Thr Threonine
Trp Tryptophan
Tyr Tyrosine
Val Valine
(【0011】以降は省略されています)
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