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公開番号
2024174794
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-17
出願番号
2023191744
出願日
2023-11-09
発明の名称
魚類飼料用組成物
出願人
味の素株式会社
,
国立大学法人高知大学
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
A23K
10/37 20160101AFI20241210BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約
【課題】回遊魚の低水温時における飼料効率の改善剤、当該剤を含有する魚類飼料用組成物、及び当該剤を利用する回遊魚の養殖方法の提供。
【解決手段】焙煎コーヒー豆の熱水抽出滓を有効成分とする、回遊魚の低水温時における飼料効率の改善剤、焙煎コーヒー豆の熱水抽出滓を含有し、低水温時に回遊魚に摂取させるための魚類飼料用組成物、焙煎コーヒー豆の熱水抽出滓の含有量が、組成物全体に対して固形分比で0.5質量%以上である、前記魚類飼料用組成物、及び、焙煎コーヒー豆の熱水抽出滓を含有する魚類飼料用組成物を、低水温時に、回遊魚に摂取させる、回遊魚の養殖方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
焙煎コーヒー豆の熱水抽出滓を有効成分とする、回遊魚の低水温時における飼料効率の改善剤。
続きを表示(約 660 文字)
【請求項2】
焙煎コーヒー豆の熱水抽出滓を含有し、低水温時に回遊魚に摂取させるための魚類飼料用組成物。
【請求項3】
焙煎コーヒー豆の熱水抽出滓の含有量が、組成物全体に対して固形分比で0.5質量%以上である、請求項2に記載の魚類飼料用組成物。
【請求項4】
前記回遊魚が、ブリ属、マグロ属、サケ属、又はサバ属の魚である、請求項2又は3に記載の魚類飼料用組成物。
【請求項5】
前記回遊魚が、ブリ、ヒラマサ、又はカンパチである、請求項2又は3に記載の魚類飼料用組成物。
【請求項6】
焙煎コーヒー豆の熱水抽出滓を含有する魚類飼料用組成物を、低水温時に、回遊魚に摂取させる、回遊魚の養殖方法。
【請求項7】
前記魚類飼料用組成物の前記焙煎コーヒー豆の熱水抽出滓の含有量が、組成物全体に対して固形分比で0.5質量%以上である、請求項6に記載の回遊魚の養殖方法。
【請求項8】
前記魚類飼料用組成物の前記焙煎コーヒー豆の熱水抽出滓の含有量が、組成物全体に対して固形分比で2.0質量%以下である、請求項6に記載の回遊魚の養殖方法。
【請求項9】
前記回遊魚が、ブリ属、マグロ属、サケ属、又はサバ属の魚である、請求項6又は7に記載の回遊魚の養殖方法。
【請求項10】
前記回遊魚が、ブリ、ヒラマサ、又はカンパチである、請求項6又は7に記載の回遊魚の養殖方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、回遊魚の低水温時における飼料効率の改善に資する魚類飼育用組成物、及び当該組成物を魚類に摂取させて養殖する方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
養殖魚の飼料としては、生餌や魚粉を主成分とした配合飼料が使用されている。当該配合飼料には、魚の健康状態の改善や養殖環境の改善等を目的として様々な成分が配合される。例えば、不足する栄養成分を補うため、ビタミン剤やミネラル等が配合される場合がある。また、病気の予防や治療のために、抗生物質や抗菌剤等が配合される場合がある。
【0003】
近年の漁獲量の減少及び水質資源保護のため、原料の生餌や魚粉の使用量をより抑え、魚粉に代替する原料素材の配合が行われている。魚粉等の代替として配合される食品素材としては、例えば、大豆油粕、小麦粉、コーングルテンミール等が挙げられる。
【0004】
一方で、コーヒー飲料は古くから広く親しまれている嗜好性飲料であり、大量に工業生産されている。このため、SDGsの観点より、毎年多量に生産される焙煎コーヒー豆の熱水抽出滓を再利用する方法について、様々な方法が提案されている。例えば、焙煎コーヒー豆の熱水抽出滓自体を、魚粉の代替として使用する方法が開示されている(特許文献1)。また、ヒラメの養殖においては、生育や飼料効率に悪影響を及ぼすことなく、コーヒー豆の熱水抽出物を10%程度配合した飼料用組成物が使用できることが報告されている(非特許文献1)。
【0005】
また、焙煎コーヒー豆の熱水抽出滓には、カフェインをはじめとする様々な生理活性が含まれており、これらの生理活性を利用するために、魚類飼料用組成物に焙煎コーヒー豆の熱水抽出滓を少量添加することも行われている。例えば、養殖魚に寄生する寄生虫を軽減させるために、魚類飼料用組成物に焙煎コーヒー豆の熱水抽出物を配合する方法が開示されている(特許文献2)。コイの養殖において、魚類飼料用組成物に焙煎コーヒー豆の熱水抽出滓を少量配合することにより、飼料効率には影響しないものの、コイの免疫を改善し、亜鉛毒性と魚体内の生物蓄積の影響を軽減できることも報告されている(非特許文献2)。また、ティラピアを、焙煎コーヒー豆の熱水抽出物を配合した魚類飼料用組成物で養殖することにより、ティラピアの成長促進や飼料効率の改善に加えて、免疫機能の改善もなし得ることが報告されている(非特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2020-039260号公報
特許第5010809号公報
【非特許文献】
【0007】
Rahimnejad et al., Fisheries and Aquatic Sciences, 2015, vol.18(3), p.257-264.
Abdel-Tawwab et al., Aquaculture, 2015, vol.448, p.207-213.
Doan et al., Fish and Shellfish Immunology, 2022, vol.120, p.67-74.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
非特許文献2によれば、適水温で養殖されたコイに焙煎コーヒー豆の熱水抽出滓を摂取させても飼料効率には影響しないことが報告されているが、非特許文献3によれば、適水温におけるティラピアの養殖では、焙煎コーヒー豆の熱水抽出滓により飼料効率が改善されることが報告されている。すなわち、焙煎コーヒー豆の熱水抽出滓を摂取させた場合の効果は、魚類の種類によって様々である。
また、特許文献1~2及び非特許文献1~3には、焙煎コーヒー豆の熱水抽出物や熱水抽出滓を魚類飼料用組成物に配合することは記載されているものの、回遊魚に対して熱水抽出滓を摂取させた場合の影響についての記載はない。
【0009】
本発明は、回遊魚の低水温時における飼料効率の改善剤、当該剤を含有する魚類飼料用組成物、及び当該剤を利用する回遊魚の養殖方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、焙煎コーヒー豆の熱水抽出滓を回遊魚の飼料用組成物に少量配合することにより、低水温時における飼料効率を改善できることを見出し、本発明を完成させた。
(【0011】以降は省略されています)
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