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公開番号
2025026318
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-21
出願番号
2024099595
出願日
2024-06-20
発明の名称
樹脂組成物
出願人
味の素株式会社
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
C08F
299/02 20060101AFI20250214BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】反り量の発生が抑制され、誘電特性が低い硬化物を得ることができる樹脂組成物等の提供。
【解決手段】(A)脂肪族マレイミド化合物、(B)芳香族マレイミド化合物、(C)中空無機充填材、及び(D)ラジカル重合性樹脂、を含む樹脂組成物であって、樹脂組成物の不揮発成分を100質量%としたときの(A)成分の含有量をaとし、樹脂組成物の不揮発成分を100質量%としたときの(B)成分の含有量をbとし、樹脂組成物の不揮発成分を100質量%としたときの(D)成分の含有量をdとしたとき、a/bが、0.1以上6以下であり、d/bが、0.1以上6以下である、樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)脂肪族マレイミド化合物、
(B)芳香族マレイミド化合物、
(C)中空無機充填材、及び
(D)ラジカル重合性樹脂、を含む樹脂組成物であって、
樹脂組成物の不揮発成分を100質量%としたときの(A)成分の含有量をaとし、
樹脂組成物の不揮発成分を100質量%としたときの(B)成分の含有量をbとし、
樹脂組成物の不揮発成分を100質量%としたときの(D)成分の含有量をdとしたとき、
a/bが、0.1以上6以下であり、
d/bが、0.1以上6以下である、樹脂組成物。
続きを表示(約 1,900 文字)
【請求項2】
(D)成分が、スチレン系ラジカル重合性樹脂、(メタ)アクリル系ラジカル重合性樹脂、及びアリル系ラジカル重合性樹脂のいずれかを含む、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項3】
(C)成分の含有量が、樹脂組成物の不揮発成分を100体積%としたとき、20体積%以上70体積%以下である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項4】
樹脂組成物を190℃で90分間熱硬化させた硬化物の弾性率が、10GPa未満である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項5】
樹脂組成物を190℃で90分間熱硬化させた硬化物の熱膨張係数が、35ppm/℃以下である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項6】
(A)成分が、式(A-1)で表される脂肪族マレイミド化合物、及び式(A-2)で表される脂肪族マレイミド化合物のいずれかを含む、請求項1に記載の樹脂組成物。
TIFF
2025026318000021.tif
79
170
式(A-1)中、R
2
及びR
3
はそれぞれ独立に置換基を有していてもよい炭素原子数が5以上の2価の脂肪族基を表し、R
10
はそれぞれ独立に、酸素原子、アリーレン基、アルキレン基、アルケニレン基、又はこれらの基の2以上の組み合わせからなる2価の基を表す。pは1~15の整数を表す。
式(A-2)中、R
4
、R
6
及びR
7
はそれぞれ独立に置換基を有していてもよい炭素原子数が5以上の2価の脂肪族基を表し、R
5
はそれぞれ独立に置換基を有していてもよい芳香環を有する2価の基を表し、R
12
はそれぞれ独立に炭素原子数が5以上のアルキル基を表す。qは0~10の整数を表し、r1及びr2はそれぞれ独立に0~4の整数を表す。
【請求項7】
(B)成分が、式(B-1)で表される芳香族マレイミド化合物、及び式(B-2)で表される芳香族マレイミド化合物のいずれかを含む、請求項1に記載の樹脂組成物。
TIFF
2025026318000022.tif
89
170
式(B-1)中、R
c
は、それぞれ独立して、置換基を表し、X
c
は、それぞれ独立して、単結合、アルキレン基、アルケニレン基、-O-、-CO-、-S-、-SO-、-SO
2
-、-CONH-、-NHCO-、-COO-、又は-OCO-を表し、Z
c
は、それぞれ独立して、置換基を有していてもよい非芳香環、又は置換基を有していてもよい芳香環を表す。sは、1以上の整数を表し、t1は、それぞれ独立して、0~5の整数を表し、uは、それぞれ独立して、0~2の整数を表す。
式(B-2)中、Ar
a1
は、置換基を有していてもよい2価の芳香族炭化水素基を表し、R
a1
は、それぞれ独立に、炭素原子数1~10のアルキル基、炭素原子数1~10のアルキルオキシ基、炭素原子数1~10のアルキルチオ基、炭素原子数6~10のアリール基、炭素原子数6~10のアリールオキシ基、炭素原子数6~10のアリールチオ基、炭素原子数3~10のシクロアルキル基、ハロゲン原子、ニトロ基、水酸基、又は、メルカプト基を表し、R
a2
は、それぞれ独立に、炭素原子数1~10のアルキル基、炭素原子数1~10のアルキルオキシ基、炭素原子数1~10のアルキルチオ基、炭素原子数6~10のアリール基、炭素原子数6~10のアリールオキシ基、炭素原子数6~10のアリールチオ基、炭素原子数3~10のシクロアルキル基、ハロゲン原子、水酸基、又は、メルカプト基を表し、R
a3
は、それぞれ独立に、2価の脂肪族炭化水素基を表す。n
a1
は、0.95~10.0の平均繰り返し単位数を表し、n
a2
は、それぞれ独立に、0~4の整数を表し、n
a3
は、それぞれ独立に、0~3の整数を表す。
【請求項8】
支持体と、該支持体上に設けられた、請求項1~7のいずれか1項に記載の樹脂組成物を含む樹脂組成物層とを含む、樹脂シート。
【請求項9】
請求項1~7のいずれか1項に記載の樹脂組成物の硬化物により形成された絶縁層を含む、プリント配線板。
【請求項10】
請求項9に記載のプリント配線板を含む、半導体装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂組成物に関する。さらには、当該樹脂組成物を用いて得られる、樹脂シート、プリント配線板、及び半導体装置に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)
【背景技術】
【0002】
プリント配線板の製造技術として、絶縁層と導体層を交互に積み重ねるビルドアップ方式による製造方法が知られている。
【0003】
このような絶縁層に用いられるプリント配線板の絶縁材料として、例えば、特許文献1に樹脂組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-173841号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、プリント配線板の高機能化に伴い、絶縁層の誘電正接及び誘電率のさらなる向上が求められている。誘電正接及び誘電率を向上させるためには、エチレン性不飽和基を有するラジカル重合性樹脂を樹脂組成物に含有させる方法が考えられる。
【0006】
しかし、本発明者らの鋭意検討の結果、ラジカル重合性樹脂を樹脂組成物に含有させると、硬化収縮が大きくなり、硬化物の反り量が大きくなることを見出した。以下、誘電正接及び誘電率をまとめて誘電特性ということがある。
【0007】
本発明の課題は、前記の課題に鑑みて創案されたもので、反り量の発生が抑制され、誘電特性が低い硬化物を得ることができる樹脂組成物;当該樹脂組成物を含む樹脂シート;当該樹脂組成物を用いて形成された絶縁層を備えるプリント配線板、及び半導体装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記課題につき鋭意検討した結果、脂肪族マレイミド化合物及び芳香族マレイミド化合物の量比、並びに芳香族マレイミド化合物及びラジカル重合性樹脂の量比をそれぞれ所定の範囲内となるように調整し、さらに無機充填材として中空無機充填材を選択して用いることで上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明は以下の内容を含む。
[1] (A)脂肪族マレイミド化合物、
(B)芳香族マレイミド化合物、
(C)中空無機充填材、及び
(D)ラジカル重合性樹脂、を含む樹脂組成物であって、
樹脂組成物の不揮発成分を100質量%としたときの(A)成分の含有量をaとし、
樹脂組成物の不揮発成分を100質量%としたときの(B)成分の含有量をbとし、
樹脂組成物の不揮発成分を100質量%としたときの(D)成分の含有量をdとしたとき、
a/bが、0.1以上6以下であり、
d/bが、0.1以上6以下である、樹脂組成物。
[2] (D)成分が、スチレン系ラジカル重合性樹脂、(メタ)アクリル系ラジカル重合性樹脂、及びアリル系ラジカル重合性樹脂のいずれかを含む、[1]に記載の樹脂組成物。
[3] (C)成分の含有量が、樹脂組成物の不揮発成分を100体積%としたとき、20体積%以上70体積%以下である、[1]又は[2]に記載の樹脂組成物。
[4] 樹脂組成物を190℃で90分間熱硬化させた硬化物の弾性率が、10GPa未満である、[1]~[3]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[5]樹脂組成物を190℃で90分間熱硬化させた硬化物の熱膨張係数が、35ppm/℃以下である、[1]~[4]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[6] (A)成分が、式(A-1)で表される脂肪族マレイミド化合物、及び式(A-2)で表される脂肪族マレイミド化合物のいずれかを含む、[1]~[5]のいずれかに記載の樹脂組成物。
TIFF
2025026318000001.tif
79
170
式(A-1)中、R
2
及びR
3
はそれぞれ独立に置換基を有していてもよい炭素原子数が5以上の2価の脂肪族基を表し、R
10
はそれぞれ独立に、酸素原子、アリーレン基、アルキレン基、アルケニレン基、又はこれらの基の2以上の組み合わせからなる2価の基を表す。pは1~15の整数を表す。
式(A-2)中、R
4
、R
6
及びR
7
はそれぞれ独立に置換基を有していてもよい炭素原子数が5以上の2価の脂肪族基を表し、R
5
はそれぞれ独立に置換基を有していてもよい芳香環を有する2価の基を表し、R
12
はそれぞれ独立に炭素原子数が5以上のアルキル基を表す。qは0~10の整数を表し、r1及びr2はそれぞれ独立に0~4の整数を表す。
[7] (B)成分が、式(B-1)で表される芳香族マレイミド化合物、及び式(B-2)で表される芳香族マレイミド化合物のいずれかを含む、[1]~[6]のいずれかに記載の樹脂組成物。
TIFF
2025026318000002.tif
88
170
式(B-1)中、R
c
は、それぞれ独立して、置換基を表し、X
c
は、それぞれ独立して、単結合、アルキレン基、アルケニレン基、-O-、-CO-、-S-、-SO-、-SO
2
-、-CONH-、-NHCO-、-COO-、又は-OCO-を表し、Z
c
は、それぞれ独立して、置換基を有していてもよい非芳香環、又は置換基を有していてもよい芳香環を表す。sは、1以上の整数を表し、t1は、それぞれ独立して、0~5の整数を表し、uは、それぞれ独立して、0~2の整数を表す。
式(B-2)中、Ar
a1
は、置換基を有していてもよい2価の芳香族炭化水素基を表し、R
a1
は、それぞれ独立に、炭素原子数1~10のアルキル基、炭素原子数1~10のアルキルオキシ基、炭素原子数1~10のアルキルチオ基、炭素原子数6~10のアリール基、炭素原子数6~10のアリールオキシ基、炭素原子数6~10のアリールチオ基、炭素原子数3~10のシクロアルキル基、ハロゲン原子、ニトロ基、水酸基、又は、メルカプト基を表し、R
a2
は、それぞれ独立に、炭素原子数1~10のアルキル基、炭素原子数1~10のアルキルオキシ基、炭素原子数1~10のアルキルチオ基、炭素原子数6~10のアリール基、炭素原子数6~10のアリールオキシ基、炭素原子数6~10のアリールチオ基、炭素原子数3~10のシクロアルキル基、ハロゲン原子、水酸基、又は、メルカプト基を表し、R
a3
は、それぞれ独立に、2価の脂肪族炭化水素基を表す。n
a1
は、0.95~10.0の平均繰り返し単位数を表し、n
a2
は、それぞれ独立に、0~4の整数を表し、n
a3
は、それぞれ独立に、0~3の整数を表す。
[8] 支持体と、該支持体上に設けられた、[1]~[7]のいずれかに記載の樹脂組成物を含む樹脂組成物層とを含む、樹脂シート。
[9] [1]~[7]のいずれかに記載の樹脂組成物の硬化物により形成された絶縁層を含む、プリント配線板。
[10] [9]に記載のプリント配線板を含む、半導体装置。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、反り量の発生が抑制され、誘電特性が低い硬化物を得ることができる樹脂組成物;当該樹脂組成物を使用した樹脂シート、プリント配線板、及び半導体装置を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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