TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025008182
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2023110134
出願日2023-07-04
発明の名称圧搾装置及び圧搾方法
出願人株式会社テクモア
代理人個人
主分類A23N 1/00 20060101AFI20250109BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】製品に使用しない部分を圧搾ろ過することにより、新たな製品を製造することができる圧搾装置及び圧搾方法を提供する。
【解決手段】圧搾装置1は、被圧搾物を収容し、全側周壁と底面に小孔が多数穿設された内容器14と、内容器14を内部に設置する外容器10と、内容器14の被圧搾物を押圧する押圧機構と、から構成され、押圧機構は、モーター12と、モーター12を制御する制御装置と、モーター12によって加圧板17を昇降させるジャッキ13と、被圧搾物に接して押圧する押込板15と、加圧板17と押込板15との間に設置され押込板15を押圧するバネ18と、を備え、モーター12の駆動とバネ18による押圧の動作により、被圧搾物を圧搾する。
【選択図】図2



特許請求の範囲【請求項1】
被圧搾物を収容し、全側周壁と底面に小孔が穿設された内容器と、該内容器を内部に設置する外容器と、前記内容器の前記被圧搾物を押圧する押圧機構と、から構成され、
前記押圧機構は、モーターと、前記モーターを制御する制御装置と、前記モーターによって加圧板を昇降させるジャッキと、前記被圧搾物に接して押圧する押込板と、前記加圧板と前記押込板との間に設置され前記押込板を押圧するバネと、を備え、
前記モーターの駆動と前記バネによる押圧の動作により、前記被圧搾物を圧搾することを特徴とする圧搾装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
請求項1に記載の圧搾装置において、前記モーターの駆動を停止させて、前記バネだけで押圧させる動作を含むことを特徴とする圧搾装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の圧搾装置を使用した圧搾方法であって、
蒸された野菜又は果物の製品に使用する部分と、該製品に使用しない部分に分ける工程と、
前記製品に使用しない部分を第1のフィルターに入れ、前記圧搾装置の前記内容器に設置して圧搾する第1の圧搾工程と、
前記第1の圧搾工程で前記第1のフィルターに残る固形状の第1の残渣と、前記第1のフィルターと前記内容器を通った搾り汁を含んだ固形物質とに分離する第1の分離工程と、
を含むことを特徴とする圧搾方法。
【請求項4】
請求項3に記載の圧搾方法において、第1の圧搾工程において、第1の残渣の水分含有率が40%以下になることを特徴とする圧搾方法。
【請求項5】
請求項3に記載の圧搾方法において、第1の分離工程の後、さらに、
前記搾り汁を含んだ固形物質を第2のフィルターに入れ、前記圧搾装置の前記内容器に設置して圧搾する第2の圧搾工程と、
前記第2の圧搾工程で前記第2のフィルターに残るペースト状の第2の残渣と、前記第2のフィルターと前記内容器を通った搾り汁に分離する第2の分離工程と、
を含むことを特徴とする圧搾方法。
【請求項6】
請求項5に記載の圧搾方法であって、前記野菜はさつま芋、前記製品は干し芋であり、前記第1の残渣は飼料であり、前記第2の残渣はさつま芋ペーストであり、前記第2のフィルターを通った搾り汁は、さつま芋搾り汁であることを特徴とする圧搾方法。
【請求項7】
圧搾装置を使用した圧搾方法であって、
蒸された野菜又は果物の製品に使用する部分と、該製品に使用しない部分に分ける工程と、
前記製品に使用しない部分を第1のフィルターに入れ、前記圧搾装置の前記内容器に設置して圧搾する第1の圧搾工程と、
前記第1の圧搾工程で前記第1のフィルターに残る固形状の第1の残渣と、前記第1のフィルターと前記内容器を通った搾り汁を含んだ固形物質とに分離する第1の分離工程と、
前記搾り汁を含んだ固形物質を第2のフィルターに入れ、前記圧搾装置の前記内容器に設置して圧搾する第2の圧搾工程と、
前記第2の圧搾工程で前記第2のフィルターに残るペースト状の第2の残渣と、前記第2のフィルターと前記内容器を通った搾り汁に分離する第2の分離工程と、
を含み、
前記第2のフィルターの目が前記第1のフィルターの目よりも細かいことを特徴とする圧搾方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、圧搾装置及び圧搾方法に関する。特に製品に使用しない部分から新たな製品を生産できる圧搾装置及び圧搾方法に関する
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
干し芋を製造する際に、さつま芋を蒸した後、剥皮され、干し芋に使用しない皮付近の部分は廃棄されてきた。近年、販売される干し芋は、形状が良いものが好まれ、少しでも形状が整っていない部分、傷んでいる黒い部分、蒸して硬くなった白い部分、皮付近の部分や皮は削られ、廃棄される部分が増えている。製品(干し芋)に使用しない部分(規格外のさつま芋やさつま芋の皮及び皮付近の部分)は、有効に活用できる部分があっても廃棄されている。他の野菜や果物、例えば南瓜や栗のペーストを作る際にも、皮付近の部分が廃棄されている。
【0003】
国連で採択された持続可能な開発目標(SDGs)では目標12に掲げる「つくる責任つかう責任」の中のターゲットとして廃棄物の管理や削減といった内容が盛り込まれている。また、国内法においても食品ロスの削減の推進に関する法律が施行されている。資源の持続可能な管理及び効率的な利用を達成するとともに、食品ロスを含み、すべての消費による廃棄物の削減に取り組むことが必要であるとして定められている。干し芋等の製品の製造において、製品に使用しないで廃棄される部分の量は年々増える傾向があるため、有効的な削減や再利用が望まれている。また、そのような部分を削減、再利用するための装置や方法が必要である。
【0004】
さつま芋を蒸した後の製品に使用しない部分は、多くの水分が含まれ、大量であるため、長く常温保存することが難しい。そのため、その部分の水分量と質量を調整して圧搾し、常温保存できる製品にすることが好ましい。圧搾には、手動式やモーター駆動、油圧駆動、空気圧駆動など様々な方法が知られている。
【0005】
例えば、特許文献1には「芋焼酎もろみを予備ろ過し、ろ過物を圧搾ろ過してもろみ液部ともろみ固形部に固液分離する圧搾ろ過機」(段落「0013」)が開示されている。予備ろ過によって得られたろ過物を市販の空気圧搾機構つきの圧搾ろ過機を用いてもろみ液部と、もろみ固形部に分離している。また、特許文献2には、糖化された紅芋を麻袋に入れて、圧搾機などで圧縮する方法が開示されている。圧縮の程度は、通常6~14Mpaであり、得られた搾り汁液は、適宜、フィルター、中空糸膜でのろ過や遠心分離機にかけて、微細な浮遊物を除去することが開示されている(段落「0032」)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2008-278762号公報
特開2006-246836号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1、2では、圧搾ろ過によって得られた搾り汁液や固形残渣を使用するものであるが、製品に使用しない部分を有効活用することは行われていない。製品に使用しない部分は廃棄物となり得るため、その部分を活用して新たな製品を製造することが望まれる。製品に使用しない部分を圧搾ろ過することによって、新たな製品を製造するためには、その製品の保存性を高めるために、残渣の水分量を調整する必要がある。
【0008】
本発明は上記課題に鑑み、製品に使用しない部分を圧搾ろ過することにより、新たな製品を製造することができる圧搾装置及び圧搾方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1に記載の発明は、被圧搾物を収容し、全側周壁と底面に小孔が穿設された内容器と、該内容器を内部に設置する外容器と、前記内容器の前記被圧搾物を押圧する押圧機構と、から構成され、前記押圧機構は、モーターと、前記モーターを制御する制御装置と、前記モーターによって加圧板を昇降させるジャッキと、前記被圧搾物に接して押圧する押込板と、前記加圧板と前記押込板との間に設置され前記押込板を押圧するバネと、を備え、前記モーターの駆動と前記バネによる押圧の動作により、前記被圧搾物を圧搾することを特徴とする圧搾装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の圧搾装置において、前記モーターの駆動を停止させて、前記バネだけで押圧させる動作を含むことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の圧搾装置を使用した圧搾方法であって、蒸された野菜又は果物の製品に使用する部分と、該製品に使用しない部分に分ける工程と、前記製品に使用しない部分を第1のフィルターに入れ、前記圧搾装置の前記内容器に設置して圧搾する第1の圧搾工程と、前記第1の圧搾工程で前記第1のフィルターに残る固形状の第1の残渣と、前記第1のフィルターと前記内容器を通った搾り汁を含んだ固形物質とに分離する第1の分離工程と、を含むことを特徴とする圧搾方法である。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の圧搾方法において、第1の圧搾工程において、第1の残渣の水分含有率が40%以下になることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項3に記載の圧搾方法において、第1の分離工程の後、さらに、前記搾り汁を含んだ固形物質を第2のフィルターに入れ、前記圧搾装置の前記内容器に設置して圧搾する第2の圧搾工程と、前記第2の圧搾工程で前記第2のフィルターに残るペースト状の第2の残渣と、前記第2のフィルターと前記内容器を通った搾り汁に分離する第2の分離工程と、を含むことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の圧搾方法であって、前記野菜はさつま芋、前記製品は干し芋であり、前記第1の残渣は飼料であり、前記第2の残渣はさつま芋ペーストであり、前記第2のフィルターを通った搾り汁は、さつま芋搾り汁であることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、圧搾装置を使用した圧搾方法であって、蒸された野菜又は果物の製品に使用する部分と、該製品に使用しない部分に分ける工程と、前記製品に使用しない部分を第1のフィルターに入れ、前記圧搾装置の前記内容器に設置して圧搾する第1の圧搾工程と、前記第1の圧搾工程で前記第1のフィルターに残る固形状の第1の残渣と、前記第1のフィルターと前記内容器を通った搾り汁を含んだ固形物質とに分離する第1の分離工程と、前記搾り汁を含んだ固形物質を第2のフィルターに入れ、前記圧搾装置の前記内容器に設置して圧搾する第2の圧搾工程と、前記第2の圧搾工程で前記第2のフィルターに残るペースト状の第2の残渣と、前記第2のフィルターと前記内容器を通った搾り汁に分離する第2の分離工程と、を含み、前記第2のフィルターの目が前記第1のフィルターの目よりも細かいことを特徴とする圧搾方法である。
【発明の効果】
【0010】
本発明の圧搾装置及び圧搾方法によると、製品に使用しない部分を圧搾ろ過することにより、新たな製品を製造することができる。それにより、廃棄物を減らすことができ、新たな製品として有効に活用することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

株式会社テクモア
圧搾装置及び圧搾方法
今日
株式会社テクモア
圧搾方法
今日
個人
燻製米。
1か月前
個人
機能性建骨米。
1か月前
個人
柑橘系炭酸飲料水
2か月前
池田食研株式会社
発酵物
今日
不二製油株式会社
発酵乳
3か月前
株式会社東洋新薬
組成物
2か月前
不二製油株式会社
栄養組成物
1か月前
株式会社東洋新薬
経口組成物
4日前
株式会社東洋新薬
経口組成物
3か月前
池田食研株式会社
風味改善剤
3か月前
株式会社東洋新薬
経口組成物
25日前
ダイニチ工業株式会社
焙煎装置
5日前
日澱化學株式会社
チーズ様食品
1か月前
株式会社発明工房
焙煎器
5日前
竹下産業株式会社
乾燥機
1か月前
不二製油株式会社
チーズ様食品
3か月前
不二製油株式会社
卵凝固促進剤
1か月前
ソマール株式会社
魚肉加工食品
3か月前
個人
野菜果実海藻ジュース飲料
1か月前
明星食品株式会社
麺塊剥離方法
1か月前
不二製油株式会社
被覆用油性食品
3か月前
池田食研株式会社
風味付与増強剤
1か月前
不二製油株式会社
油脂の製造方法
3か月前
池田食研株式会社
ポリアミン粉末
11日前
株式会社ニッピ
気分状態の改善剤
2か月前
サンノプコ株式会社
消泡剤
26日前
株式会社ノエビア
免疫賦活用組成物
3か月前
日本製紙株式会社
麺類
3か月前
池田食研株式会社
圧縮成型肉様食品
3か月前
SoPros株式会社
冷え性改善剤
3か月前
アクア株式会社
冷蔵庫
3か月前
日本製紙株式会社
畜肉様組成物
3か月前
一丸ファルコス株式会社
経口用組成物
3か月前
明星食品株式会社
乾燥麺塊の製造方法
3日前
続きを見る