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公開番号
2025009324
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-20
出願番号
2023112245
出願日
2023-07-07
発明の名称
吊り具装置
出願人
大同特殊鋼株式会社
,
株式会社愛岐電機
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B66C
1/34 20060101AFI20250110BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約
【課題】人手による外れ防止に関する操作を省略し得てクレーン操作のみで重量物の玉掛け・玉外し作業を安全に行うことが可能な新規な構造の吊り具装置を提供する。
【解決手段】吊り具装置1は、フック部材3と、フック部材3を回動自在に支持する第1軸31と、第1軸31よりも上方に位置してクレーンにより吊られた際に支点となる第2軸37と、フック部材3の開口17を閉鎖する開口閉鎖部材33を有するフック支持部材4と、フック部材3を開口閉鎖部材33から離間させるようにフック部材3に対して付勢力を作用させるばね部材6と、を備えている。フック部材3に被搬送物の荷重が作用していない状態で、前記フック支持部材4の第1軸31は第2軸37の軸心を通る鉛直線PLよりもフック部材3の開口17側に偏心して、フック部材3の開口17は横向きに開いており、フック部材3に被搬送物Wの荷重が作用した際にフック部材3の開口17が閉鎖される。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
被搬送物を吊り上げるフック部材と、
前記フック部材を支持するフック支持部材であって、前記フック部材の基端部を回動自在に支持する第1軸と、該第1軸よりも上方に位置してクレーンにより吊られた際に支点となる第2軸と、前記フック部材の回動軌跡上に位置して前記フック部材の開口を閉鎖する開口閉鎖部材を有するフック支持部材と、
前記フック部材の先端部を前記開口閉鎖部材から離間させるように前記フック部材に対して付勢力を作用させるばね部材と、
を備え、
クレーンに吊られた状態且つ前記フック部材に前記被搬送物の荷重が作用していない状態で、前記フック支持部材の前記第1軸は前記第2軸の軸心を通る鉛直線よりも前記フック部材の開口側に偏心するとともに前記フック部材の開口は略横向きに開放されており、
前記フック部材に前記被搬送物の荷重が作用した際に、前記開口閉鎖部材が下降するとともに前記フック部材の先端部が上昇して前記フック部材の開口が閉鎖される、吊り具装置。
続きを表示(約 450 文字)
【請求項2】
前記フック支持部材もしくは前記フック部材の何れか一方に基端部が連結されたレバー体と、
前記フック支持部材もしくは前記フック部材の何れか他方に取り付けられたストッパ部材と、を有し、
前記フック部材の開口が閉じられた閉状態において、前記レバー体の先端部を前記ストッパ部材に係合されて、前記フック支持部材と前記フック部材との相対的な回動を規制するロック機構部を備えている、請求項1に記載の吊り具装置。
【請求項3】
前記第2軸を介して前記フック支持部材に回動自在に連結されるとともに、前記第2軸側から延び出した先端側にクレーン側部材により掛止される第3軸を有する連結用部材を更に備えている、請求項1に記載の吊り具装置。
【請求項4】
前記ばね部材における前記フック支持部材側の取付部および前記フック部材側の取付部は、対向する一対の板材の間に形成された内部空間においてそれぞれ相手側部材に取り付けられている、請求項1に記載の吊り具装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は重量物などをクレーンで吊り上げる場合に使用される吊り具装置に関するものである。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
重量物などをクレーンで吊り上げる場合に使用される吊り具装置のフックには、当該フックに掛止されたワイヤー等が外れるのを防止するための外れ防止装置が設けられている。このような外れ防止装置において、その外れ防止の機能を働かせるためには、作業者が玉掛け・玉外し作業時に、外れ防止装置を手動で操作しなければならない。しかしながら、作業環境によっては、安全面等の観点から作業者がフックに近づくことが困難な場合がある。
【0003】
このような場合に、遠隔で外れ防止装置を動作させることも考えられるが(例えば下記特許文献1参照)、遠隔で操作できるようにした場合であっても、その操作は人手によって行わなければならず、人的コストの削減には繋がらない。このため、人手による作業の自動化を図ることが望ましいが、空圧や油圧等の動力が新たに必要となる構造は複雑化を招き、操作性やメンテナンス性の問題が新たに生じてしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-127911号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は以上のような事情を背景とし、人手による外れ防止に関する操作を省略し得てクレーン操作のみで重量物の玉掛け・玉外し作業を安全に行うことが可能な新規な構造の吊り具装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
而してこの発明の第1の局面の吊り具装置は次のように規定される。即ち、
被搬送物を吊り上げるフック部材と、
前記フック部材を支持するフック支持部材であって、前記フック部材の基端部を回動自在に支持する第1軸と、該第1軸よりも上方に位置してクレーンにより吊られた際に支点となる第2軸と、前記フック部材の回動軌跡上に位置して前記フック部材の開口を閉鎖する開口閉鎖部材を有するフック支持部材と、
前記フック部材の先端部を前記開口閉鎖部材から離間させるように前記フック部材に対して付勢力を作用させるばね部材と、
を備え、
クレーンに吊られた状態且つ前記フック部材に前記被搬送物の荷重が作用していない状態で、前記フック支持部材の前記第1軸は前記第2軸の軸心を通る鉛直線よりも前記フック部材の開口側に偏心するとともに前記フック部材の開口は略横向きに開放されており、
前記フック部材に前記被搬送物の荷重が作用した際に、前記開口閉鎖部材が下降するとともに前記フック部材の先端部が上昇して前記フック部材の開口が閉鎖される。
【0007】
このように規定された第1の局面の吊り具装置によれば、フック部材に被搬送物の荷重が作用することで自動的にフック部材の開口が閉鎖され(即ち外れ防止機能が働き)、またフック部材への被搬送物の荷重が解除されることで自動的にフック部材の開口が開放される(即ち外れ防止機能が解除される)ため、人手による外れ防止に関する操作を省略し得て、クレーン操作のみで玉掛け・玉外し作業を安全に行なうことができる。
【0008】
この発明の第2の局面は次のように規定される。即ち、
第1の局面で規定の吊り具装置において、前記フック支持部材もしくは前記フック部材の何れか一方に基端部が連結されたレバー体と、
前記フック支持部材もしくは前記フック部材の何れか他方に取り付けられたストッパ部材と、を有し、
前記フック部材の開口が閉じられた閉状態において、前記レバー体の先端部を前記ストッパ部材に係合されて、前記フック支持部材と前記フック部材との相対的な回動を規制するロック機構部を備えている。
このように規定された第2の局面の吊り具装置によれば、被搬送物が軽量で、被搬送物の重さだけではフック部材の開口が閉鎖されている閉状態を維持することが難しい場合に、上記ロック機構部を利用することで外れ防止の機能を確実に働かせることができる。
【0009】
この発明の第3の局面は次のように規定される。即ち、
第1の局面で規定の吊り具装置において、前記第2軸を介して前記フック支持部材に回動自在に連結されるとともに、前記第2軸側から延び出した先端側にクレーン側部材により掛止される第3軸を有する連結用部材を更に備えている。
このように規定された第3の局面の吊り具装置によれば、第3軸周りの広いスペースを利用して様々なクレーンに取り付けることができる。
【0010】
この発明の第4の局面は次のように規定される。即ち、
第1の局面で規定の吊り具装置において、前記ばね部材における前記フック支持部材側の取付部および前記フック部材側の取付部は、対向する一対の板材の間に形成された内部空間においてそれぞれ相手側部材に取り付けられている。
このように規定された第4の局面の吊り具装置によれば、ばね部材における取付部の外部露出が回避され、搬送中における周辺部位との接触によるばね部材の損傷や脱落といった装置トラブルを回避することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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