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公開番号
2024113226
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-22
出願番号
2023018046
出願日
2023-02-09
発明の名称
昇降機
出願人
株式会社日本キャリア工業
代理人
主分類
B66F
7/14 20060101AFI20240815BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約
【課題】耐久性の高い昇降機を実現すること。
【解決手段】容器等の物品を保持可能な保持部材と、この保持部材を螺合支持する上下方向の螺子軸を備え、この螺子軸の回転によって保持部材を昇降させる構成とした昇降機において、螺子軸の上部を、この螺子軸の軸心を中心とする回転を許容し、かつ、この螺子軸の軸心方向への移動を規制する上側軸受部で吊持支持し、この上側軸受部に、機体の外部から潤滑剤を供給可能な上側潤滑剤供給路の終端部を連通させる。また、上側軸受部に、螺子軸に作用する上下方向の荷重を受けるスラスト軸受部を備え、上側潤滑剤供給路の終端部から、このスラスト軸受部に潤滑剤が供給される構成とする。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
容器等の物品を保持可能な保持部材(4)と、この保持部材(4)を螺合支持する上下方向の螺子軸(16)を備え、この螺子軸(16)の回転によって前記保持部材(4)を昇降させる構成とした昇降機において、前記螺子軸(16)の上部を、この螺子軸(16)の軸心を中心とする回転を許容し、かつ、この螺子軸(16)の軸心方向への移動を規制する上側軸受部(19)で吊持支持し、この上側軸受部(19)に、機体(1)の外部から潤滑剤を供給可能な上側潤滑剤供給路(UL)の終端部を連通させたことを特徴とする昇降機。
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
前記上側軸受部(19)に、前記螺子軸(16)から作用する上下方向の荷重を受けるスラスト軸受部(23)を備え、前記上側潤滑剤供給路(UL)の終端部から、このスラスト軸受部(23)に潤滑剤が供給される構成とした請求項1に記載の昇降機。
【請求項3】
前記スラスト軸受部(23)には、前記螺子軸(16)から作用する上方向の荷重を受ける下側の第1スラスト軸受(23A)と、前記螺子軸(16)から作用する下方向の荷重を受ける上側の第2スラスト軸受(23B)とを含み、前記第1スラスト軸受(23A)の周囲に環状の第1室(US)を形成し、前記上側潤滑剤供給路(UL)の終端部を、この第1室(US)に連通させた請求項2に記載の昇降機。
【請求項4】
前記第1スラスト軸受(23A)と第2スラスト軸受(23B)との間に、前記螺子軸(16)の外周面に沿う環状の第2室(NM)を形成し、前記上側潤滑剤供給路(UL)から前記第1室(US)に圧入された潤滑剤が、前記第2室(NM)を通過して第2スラスト軸受(23B)に至る構成とした請求項3に記載の昇降機。
【請求項5】
前記上側軸受部(19)における第2スラスト軸受(23B)の上側に、前記螺子軸(16)を回転自在に支持する上側ラジアル軸受(24)を設け、この上側ラジアル軸受(24)の上側に第3室(MS)を形成し、前記第2スラスト軸受(23B)を通過した潤滑剤が、前記上側ラジアル軸受(24)を通過して、前記第3室(MS)に至る構成とした請求項4に記載の昇降機。
【請求項6】
前記上側軸受部(19)の上部に、前記第3室(MS)から潤滑剤を排出する上側潤滑剤排出路(DR)を設けた請求項5に記載の昇降機。
【請求項7】
前記螺子軸(16)の下部を軸受する下側軸受部(44)を設け、この下側軸受部(44)に設けた下側ラジアル軸受(48)に対して、前記螺子軸(16)の下端部を、その軸心方向へ摺動自在に遊嵌し、前記下側軸受部(44)における下側ラジアル軸受(48)の下側の部位に第4室(LS)を形成し、機体(1)の外部から潤滑剤を供給可能な下側潤滑剤供給路(DL)の終端部を、この第4室(LS)に連通させ、前記下側軸受部(44)の下部に、前記第4室(LS)から潤滑剤を排出する下側潤滑剤排出路(RD)を設けた請求項6に記載の昇降機。
【請求項8】
前記上側潤滑剤供給路(UL)の始端部に設けた上側供給口(P1)と、前記下側潤滑剤供給路(DL)の始端部に設けた下側供給口(P2)とを、機体(1)の上下方向中間部において近接配置した請求項7に記載の昇降機。
【請求項9】
前記上側供給口(P1)から潤滑剤を圧入することによって、前記上側潤滑剤供給路(UL)から前記第3室(MS)にわたって残存する潤滑剤が前記上側潤滑剤排出路(DR)から押し出され、前記下側供給口(P2)から潤滑剤を圧入することによって、前記下側潤滑剤供給路(DL)から前記第4室(LS)にわたって残存する潤滑剤が前記下側潤滑剤排出路(RD)から押し出される構成とした請求項8に記載の昇降機。
【請求項10】
前記螺子軸(16)に螺合した螺合部材(65)に前記保持部材(4)の基端部を取り付け、前記螺子軸(16)の横側を囲うように配置した壁体(3)に、前記保持部材(4)の基部を外部へ突出させた状態で上下動可能とする開口部(14)を形成し、前記上側潤滑剤排出路(DR)の終端と、前記上側供給口(P1)と、前記下側供給口(P2)とを、平面視において前記開口部(14)の近傍に配置し、前記開口部(14)の左右両縁部に、側面視で互いの先端部が重合する左右のカバー(EC,MC)の夫々の基部を取り付け、この左右のカバー(EC,MC)の先端部間に形成される隙間(ES)から、前記上側潤滑剤排出路(DR)からの潤滑剤の排出状態を視認可能な構成とした請求項9に記載の昇降機。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器等の物品を昇降させる昇降機に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
種々の加工工場において、原材料を収容した容器等を持ち上げる工程を省力化するために昇降機が用いられている。
例えば、食品加工工場では、食品または食品の原材料を収容した容器を持ち上げ、加工装置へ供給する工程がある。
これを省力化するために、容器を保持して上昇させた後に反転させ、この容器に収容されていた原材料を加工装置へ投入する昇降機が設置されている。
【0003】
このような昇降機として、特許文献1には、容器を保持する保持部材と、この保持部材を螺合支持する上下方向の螺子軸を備え、この螺子軸の回転によって保持部材を上昇させ、上昇端において保持部材ごと容器を反転させる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6719712号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述の特許文献1には、保持部材を螺合支持する螺子軸の軸受構造が開示されていない。
通常、上下方向の螺子軸は、この螺子軸の上端部と下端部の夫々をラジアル軸受で軸受支持される。
そして、螺子軸を回転駆動し、原材料を収容した容器を上昇させる際に、この容器の重量や螺子軸自体の重量によって、螺子軸から下端部側のラジアル軸受に下方向への荷重が作用する。
しかし、このようなラジアル軸受は、螺子軸から下方向へ作用する荷重を支持するためのものではない。
このため、螺子軸の下端部にスラスト軸受を付加し、この下方向に向かう荷重を支持する必要がある。
【0006】
一方、容器を、その上昇端部で保持部材ごと反転させる機構を備えた場合、この反転時に、原材料を収容した容器の重量による衝撃的な荷重が、螺子軸を引き上げる方向に作用する。
この衝撃的な荷重が、螺子軸から上端部側のラジアル軸受に、上方向への荷重として作用するため、螺子軸の上端部にもスラスト軸受を付加し、この上方向に向かう荷重を支持する必要がある。
以上の荷重支持の目的のみからすれば、スラスト軸受が、螺子軸の上端部と下端部の夫々に分散配置されることになる。
【0007】
しかしながら、例えば上述の食品加工工場では、衛生上の理由から、特に作業後に各加工装置の洗浄が行われ、これによって床面に水が溜まりやすい環境にある。
このため、螺子軸の下端部周辺に水が浸入しやすく、この水によって螺子軸の下端部に備えたスラスト軸受の潤滑状態が悪化し、早期に摩耗しやすくなり、耐久性が低下する問題が生じる。
【0008】
本発明は、上述のような課題を解決し、耐久性の高い昇降機を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上述の課題を解決するために、以下の技術的手段を講じる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、容器等の物品を保持可能な保持部材(4)と、この保持部材(4)を螺合支持する上下方向の螺子軸(16)を備え、この螺子軸(16)の回転によって前記保持部材(4)を昇降させる構成とした昇降機において、前記螺子軸(16)の上部を、この螺子軸(16)の軸心を中心とする回転を許容し、かつ、この螺子軸(16)の軸心方向への移動を規制する上側軸受部(19)で吊持支持し、この上側軸受部(19)に、機体(1)の外部から潤滑剤を供給可能な上側潤滑剤供給路(UL)の終端部を連通させたことを特徴とする昇降機とする。
【0010】
請求項2に記載の発明は、前記上側軸受部(19)に、前記螺子軸(16)から作用する上下方向の荷重を受けるスラスト軸受部(23)を備え、前記上側潤滑剤供給路(UL)の終端部から、このスラスト軸受部(23)に潤滑剤が供給される構成とした請求項1に記載の昇降機とする。
(【0011】以降は省略されています)
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