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公開番号2024170223
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-06
出願番号2023087269
出願日2023-05-26
発明の名称車両整備用リフト
出願人株式会社スギヤス
代理人個人
主分類B66F 7/02 20060101AFI20241129BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】スイングアームの回動のロック及びロック解除に関わる機構の配置の自由度を確保可能な車両整備用リフトを提供する。
【解決手段】車両整備用リフト1は、旋回アーム20の先端側で先端アーム30との間に配置されて先端アーム30の旋回アーム20に対する回動をロックする第3ロック機構LM3と、第3ロック機構LM3に対して旋回アーム20の長手方向の基端側へ離間して配置される連動リンク棒61と、旋回アーム20の長手方向に沿って配設されて連動リンク棒61の動作に連係して第3ロック機構LM3を作動させる第3ロック片作動機構66を有し、連動リンク棒61の駆動により第3ロック片作動機構66を介して第3ロック機構LM3の解除状態への設定とロック状態への設定とを行うロック解除機構ULを備える。
【選択図】図4

特許請求の範囲【請求項1】
昇降可能なキャリッジと、前記キャリッジに水平回動自在に枢着され且つ先端に車両受け部を備えるスイングアームと、を備える車両整備用リフトであって、
前記スイングアームは、第1アームと、前記第1アームの先端側に水平回動自在に枢着される第2アームと、を有して構成され、
前記車両整備用リフトは、
前記第1アームの先端側で前記第2アームとの間に配置されて前記第2アームの前記第1アームに対する回動をロックするロック機構と、
前記ロック機構に対して前記第1アームの長手方向の基端側へ離間して配置される駆動部と、前記第1アームの長手方向に沿って配設されて前記駆動部の動作に連係して前記ロック機構を作動させるロック作動部とを有し、前記駆動部の駆動により前記ロック作動部を介して前記ロック機構の解除状態への設定とロック状態への設定とを行うロック解除機構と、
を備える、車両整備用リフト。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記第1アームは、筒型のアーム本体と前記アーム本体に嵌合して長手方向にスライド可能なスライド体とを有して伸縮可能に構成され、前記ロック作動部は、前記第1アームの伸縮に伴って長手方向に伸縮する、請求項1に記載の車両整備用リフト。
【請求項3】
前記ロック作動部は、
前記アーム本体に収容されて長手方向に延びる棹部材と、
前記スライド体に収容されて長手方向に延び且つ前記ロック機構に連結されるロッドと、
前記棹部材に対して長手方向に摺動自在に設けられ且つ前記ロッドに連結されて前記駆動部の駆動により動作する摺動連結部材と、を備える、請求項2に記載の車両整備用リフト。
【請求項4】
前記棹部材は、一対平行に配置され且つ互いの間隔を駆動部の駆動により可変に構成され、
前記摺動連結部材は、前記一対の棹部材間の間隔の可変動作に連動して前記ロッドを長手方向に作動する、請求項3に記載の車両整備用リフト。
【請求項5】
前記ロック機構は、
前記第2アームの基端部に設けられるロックギヤと、
前記ロッドの先端部に前記ロックギヤと係止及び係止解除可能に設けられるロック片と、を備える、請求項3又は4に記載の車両整備用リフト。
【請求項6】
前記車両整備用リフトは、
前記スイングアームが基部アームを有し且つ前記第1アームが前記基部アームの先端側に水平回動自在に枢着されると共に、
前記第1アームの前記基部アームに対する回動をロックする他のロック機構を備え、
前記ロック解除機構は、前記駆動部の駆動により前記他のロック機構の解除状態への設定とロック状態への設定とをさらに行うものであって、
前記駆動部は、前記基部アームと前記第1アームとの間の連結部近傍に配置される、請求項1に記載の車両整備用リフト。
【請求項7】
前記ロック解除機構は、前記駆動部を手動操作で駆動する手動解除レバーを備える、請求項1に記載の車両整備用リフト。
【請求項8】
前記車両整備用リフトは、床面上に立設される支柱を備え、前記キャリッジは前記支柱に沿って昇降するものであって、
前記ロック解除機構は、前記支柱に固着された作動部材と、前記キャリッジに設けられ、前記キャリッジの高さに応じて前記作動部材との接触作用で動作される被作動部材と、前記被作動部材の動作を前記駆動部に連動させる連動部材と、を有して、前記キャリッジが下限から所定範囲内にあるときは前記ロック機構を解除状態に設定し、前記キャリッジが前記所定範囲外に上昇したときは、前記ロック機構をロック状態に設定する自動ロック解除機構を備える、請求項1に記載の車両整備用リフト。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、スイングアームを有する車両整備用リフトに関し、特に、スイングアームの回動のロック及びロック解除に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、昇降可能なキャリッジと、キャリッジに水平回動自在に枢着され且つ先端に車両受け部を備えるスイングアームとを備える車両整備用リフトが広く用いられている。このような車両整備用リフトの一つとして、キャリッジに基端側が水平回動自在に枢着されるリフトアームと、リフトアームの先端側に水平回動自在に枢着される旋回アームとを有する多関節スイングアームを備える車両整備用リフトが提案されている(例えば、特許文献1等参照。)。
【0003】
この従来技術に係る車両整備用リフトでは、リフトアームと旋回アームとをそれぞれ平行四辺形リンク機構により構成し、各アームの回動をロックするための各ロック機構を両アーム間の連結部に配置している。そして、両アーム間の連結部近傍に一つのロック操作用レバーを設けてリフトアーム及び旋回アームの回動のロック又はロック解除を同時に行う構造としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6395254号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来技術では、リフトアーム及び旋回アームの両方で平行四辺形リンク機構を採用することでスイングアームの構造が複雑になるだけでなく、構造に起因する制約が存在するという課題がある。例えば、上記従来技術のスイングアームでは、平行四辺形リンク機構の構造上、旋回アームを長手方向に伸縮できない点や、旋回アームの先端に設けたタイヤ受けバーを角度調整できない点などの制約がある。
【0006】
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、スイングアームの回動のロック及びロック解除に関わる機構の配置の自由度を確保可能な車両整備用リフトを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る車両整備用リフトは、昇降可能なキャリッジと、前記キャリッジに水平回動自在に枢着され且つ先端に車両受け部を備えるスイングアームと、を備える車両整備用リフトであって、前記スイングアームは、第1アームと、前記第1アームの先端側に水平回動自在に枢着される第2アームと、を有して構成され、前記車両整備用リフトは、前記第1アームの先端側で前記第2アームとの間に配置されて前記第2アームの前記第1アームに対する回動をロックするロック機構と、前記ロック機構に対して前記第1アームの長手方向の基端側へ離間して配置される駆動部と、前記駆動部の動作に連係して前記ロック機構を作動させるロック作動部とを有し、前記駆動部の駆動により前記ロック作動部を介して前記ロック機構の解除状態への設定とロック状態への設定とを行うロック解除機構と、を備える。
【0008】
この構成によれば、ロック解除機構において、ロック機構に対して第1アームの長手方向の基端側へ離間して配置される駆動部が駆動されると、駆動部の動作がロック作動部を介してロック機構に連係されることで、ロック機構の解除状態又はロック状態への設定が行われる。つまり、ロック機構から離間した位置で駆動することで、第2アームの第1アームに対する回動をロックしたり、ロック解除したりすることができる。よって、スイングアームの回動のロック及びロック解除に関わる機構の配置の自由度を確保可能な車両整備用リフトを提供することができるという効果を奏する。
【0009】
また、前記第1アームは、筒型のアーム本体と前記アーム本体に嵌合して長手方向にスライド可能なスライド体とを有して伸縮可能に構成され、前記ロック作動部は、前記第1アームの伸縮に伴って長手方向に伸縮する。
【0010】
この構成によれば、第1アームが長手方向に伸縮するとロック作動部が第1アームの伸縮に伴って伸縮するので、第1アームの伸縮状態に関わらず、駆動部の動作がロック作動部を介してロック機構に連係されることで、ロック機構の解除状態又はロック状態への設定が確実に行われる。
(【0011】以降は省略されています)

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