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公開番号
2025083661
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-02
出願番号
2023197167
出願日
2023-11-21
発明の名称
搬送装置
出願人
株式会社五十鈴製作所
代理人
個人
主分類
B66C
13/00 20060101AFI20250526BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約
【課題】簡易な構成でありながら、酸ミストやヒュームの拡散を効果的に抑制すること。
【解決手段】フック4を含むコイル状線材90の一部を収容可能な内部空間Ainを有するフード6をクレーンガーダ2aに固定する。これにより、フード6をクレーン本体と一体に移動させることができるため、フード6にクレーン本体2を通過させるための開口を設ける必要がない。この結果、酸ミストやヒュームがフード6外に漏出することを良好に防止し得て、酸ミストやヒュームの拡散を効果的に抑制することができる。また、フード6をクレーン本体2に設置するのみであるため、構造が簡易である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
酸洗処理槽よりも上方に配置された走行レールに沿って走行してコイル状線材を前記酸洗処理槽まで搬送する搬送装置であって、
前記コイル状線材を吊り下げ可能なフックと、
前記フックを昇降可能に吊り下げ支持すると共に前記走行レールを走行可能に該走行レールに配置されたクレーン本体と、
前記搬送装置を鉛直方向の一方側から見たときの仮想投影面上における前記コイル状線材の投影を内側に含む大きさの内部空間を有すると共に、少なくとも一部が前記フックと前記クレーン本体との間に配置されるよう前記クレーン本体に支持されたフードと、
を備える
搬送装置。
続きを表示(約 760 文字)
【請求項2】
前記内部空間は、少なくとも前記フックを収容可能な大きさを有している
請求項1に記載の搬送装置。
【請求項3】
前記内部空間の空気を吸引可能な吸引部をさらに備え、
該吸引部は、吸引ファンを有しており、
該吸引ファンは、前記フードに一体にされている
請求項1または2に記載の搬送装置。
【請求項4】
前記吸引部は、前記吸引ファンに対向する位置に開口を有するダクトと、該ダクトに接続された処理部と、をさらに備える
請求項3に記載の搬送装置。
【請求項5】
前記内部空間に空気を供給可能な供給部をさらに備え、
該供給部は、供給ファンを有しており、
該供給ファンは、前記フードに一体にされている
請求項3に記載の搬送装置。
【請求項6】
前記搬送装置が前記酸洗処理槽の上方に到達したことを検知可能なセンサと、
前記吸引ファンおよび/または前記供給ファンを制御可能な制御部と、
をさらに備え、
前記制御部は、前記搬送装置が前記酸洗処理槽の上方に到達したことを前記センサが検知した際、少なくとも前記吸引ファンが作動するよう少なくとも前記吸引ファンを制御する
請求項5に記載の搬送装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記吸引ファンによる前記空気の排出量が前記供給ファンによる前記空気の供給量以上となるよう前記吸引ファンおよび前記供給ファンを制御する
請求項6に記載の搬送装置。
【請求項8】
前記クレーン本体は、前記フックの昇降をガイドするガイド部を有している
請求項1または2に記載の搬送装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、酸洗処理槽よりも上方に配置された走行レールに沿って走行してコイル状線材を酸洗処理槽まで搬送する搬送装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
特開2000-96275号公報(特許文献1)には、クレーンなどの搬送装置のフックにコイル状線材を吊り下げた状態で、酸液が貯留された酸洗槽の上方まで搬送すると共に、フックに吊り下げた状態のままコイル状線材を酸液に浸漬することで、コイル状線材の表面に発生したスケールを除去する処理設備が記載されている。
【0003】
当該処理設備では、酸洗槽ないし建屋自体に固定したフードで、酸洗槽の上方の空間を覆うと共に、ダクトを介して酸洗処理時に発生する酸ミストやヒュームを吸引、除去することにより、建屋内に酸ミストやヒュームが拡散することを抑制している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2000-96275号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した公報に記載の処理設備では、フードが酸洗槽ないし建屋自体に固定されるため、フード自体にクレーンなどの搬送装置が通過する開口を設ける必要があるため、酸ミストやヒュームの拡散防止という点において、なお改良の余地がある。また、建屋内に既に設置された酸洗槽を含む処理設備に、環境対策として後からフードを設置するような場合、限られたスペースにフードを設置する必要があり、その設置作業が困難であるのみならず、フード自体の設置が困難となる場合がある。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、簡易な構成でありながら、酸ミストやヒュームの拡散を効果的に抑制可能な技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の搬送装置は、上述の目的を達成するために以下の手段を採った。
【0008】
本発明に係る搬送装置の好ましい形態によれば、酸洗処理槽よりも上方に配置された走行レールに沿って走行して前記コイル状線材を前記酸洗処理槽まで搬送する搬送装置が構成される。当該搬送装置は、フックと、クレーン本体と、フードと、を備えている。フックは、コイル状線材を吊り下げ可能である。クレーン本体は、フックを昇降可能に吊下げ支持する。また、クレーン本体は、走行レールを走行可能に当該走行レールに配置されている。そして、フードは、搬送装置を鉛直方向の一方側から見たときの仮想投影面上におけるコイル状線材の投影を内側に含む大きさを有する内部空間を有している。また、フードは、少なくとも一部がフックとクレーン本体との間に配置されるように、クレーン本体に支持されている。ここで、本発明における「クレーン本体」は、典型的には、クレーンガーダおよびサドルがこれに該当する。また、本発明における「少なくとも一部」とは、典型的には、フードの屋根(天井)部分がこれに該当する。
【0009】
本発明によれば、フードがクレーン本体に支持されているため、フードがクレーン本体と一体に移動することができる。これにより、フードにクレーン本体を通過させるための開口を設ける必要がないため、コイル状線材を酸洗処理することに起因して発生する酸ミストやヒュームがフード外に漏れ出ることを良好に防止することができる。この結果、酸ミストやヒュームの拡散を効果的に抑制することができる。また、フードをクレーン本体に設置するのみであるため、酸ミストやヒュームの拡散を効果的に抑制する構造を簡易に実現することができる。なお、フックにコイル状線材を吊下げる際に、フードが邪魔になることもないため、作業性が低下することもない。
【0010】
本発明に係る搬送装置の更なる形態によれば、内部空間は、少なくともフックを収容可能な大きさを有している。
(【0011】以降は省略されています)
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