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公開番号2025081169
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-27
出願番号2023194761
出願日2023-11-15
発明の名称リフト装置
出願人ユニパルス株式会社
代理人
主分類B66F 9/06 20060101AFI20250520BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】吊具を用いて玉掛けする荷役物の昇降を可能にするリフト装置において、荷役物の移送性の向上を課題としている。
【解決手段】リフト装置は、所定長さの吊索の出し入れを行う昇降機器を保持する保持部と、吊索の出し入れに連動して昇降に基づく移動をする吊具と、吊具が移動する案内をするための案内部を有する構造体と、を備え、前述の吊具は、昇降に基づく上下移動と、当該上下移動に係る鉛直方向を軸とする回転移動と、を可能にする移動部を有し、前述の構造体は、移動部との係合により、上下移動又は回転移動を行わせる案内をする第1の案内部と、鉛直方向に交差する方向へ保持部の移動を行わせる案内をする第2の案内部と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
吊具を用いて玉掛けする荷役物の昇降を可能にするリフト装置であって、
前記リフト装置は、
所定長さの吊索の出し入れを行う昇降機器を保持する保持部と、
前記吊索の出し入れに連動して前記昇降に基づく移動をする前記吊具と、
前記吊具が移動する案内をするための案内部を有する構造体と、
を備え、
前記吊具は、
前記昇降に基づく上下移動と、当該上下移動に係る鉛直方向を軸とする回転移動と、を可能にする移動部を有し、
前記構造体は、
前記移動部との係合により、前記上下移動又は前記回転移動を行わせる案内をする第1の前記案内部と、
鉛直方向に交差する方向へ前記保持部の移動を行わせる案内をする第2の前記案内部と、
を有することを特徴とするリフト装置。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
前記吊具は、
前記吊索の垂らし先の端部と接続可能な第1接続部と、
前記荷役物を係脱可能とする係止部材が設けられる第2接続部と、
前記第1接続部と前記第2接続部の間に前記移動部を配設し得るベース材と、
を備え、
前記ベース材は、
前記第1接続部と前記第2接続部を、前記移動部と係合する第1の前記案内部を間にして鉛直方向に交差する方向で挟むよう離間させ、
前記保持部は、
前記第1接続部の上方で前記吊索を介する前記昇降機器と繋がることにより、第2の前記案内部の案内に基づいて前記回転移動に応じた移動をすることを特徴とする請求項1に記載のリフト装置。
【請求項3】
前記第1接続部又は前記第2接続部は、
鉛直方向に交差する方向で、且つ前記移動部に対する遠近の変位を可能とする前記ベース材に設けられたレール部に配設されることを特徴とする請求項2に記載のリフト装置。
【請求項4】
前記構造体は、
床面に配置可能な土台部材から鉛直方向に延びる第1基材と、当該鉛直方向と交差する水平方向に延びる第2基材を少なくとも用いて、所定高さとなるよう立体的に組み立てられる骨組み構成からなり、
前記第1基材は、
鉛直方向に延びる第1の前記案内部の形成を可能とし、
前記第2基材は、
水平方向に延びる第2の前記案内部の形成を可能とする、
ことを特徴とする請求項1に記載のリフト装置。
【請求項5】
前記昇降機器は、
前記吊索を収納する収納部と、
収納した前記吊索を出し入れするモータ部と、
前記吊索を出し入れする状態中に生じる重量に係る力を検出して、当該重量について前記モータ部の作用によりキャンセル可能にする制御部と、
を備える荷役助力装置であることを特徴とする請求項1に記載のリフト装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、製造分野の製造組立て時や搬送時に扱われる荷役物(ワーク)の移送用の装置であって、例えば、荷役物を昇降させる際にモータによるアシストをして僅かな操作力で上下移動させる荷役助力装置や、荷役物を単に上下動作をさせる電動モータ装置などの昇降機器を搭載可能なリフト装置に関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、工業製品の組立てを行う工場では、大きな重量を有する工具、作業用機器、製品、半完成品などの荷役物を吊下げて上下移動させる装置が存在している。その中でも、大きな重量の荷役物を使用者が軽い操作力で、任意の高さに上下移動できるように助力を発生させる荷役助力装置などを昇降機器として搭載可能とするリフト装置が一部で使用されている。
【0003】
なお上記の荷役助力装置は、単に上下動作を電動モータ装置で行うものとは異なり、荷役物の荷重やこれに加わる操作力を、例えば、荷重検出器で検出して、回転角検出器と繋がったACサーボモータ等で荷役物の吊下状態の変化を監視しつつ、当該状態変化に応じた助力の制御を行うように構成されている。
【0004】
すなわち、モータを利用した助力の制御に基づいて、荷役物を吊下げるときに生じる力(吊下に係るテンション)のバランス常態(モータのアシストに基づいて重量バランスを適宜行う状態)を作り出し、荷役物に小さな操作力を加えるだけでスムーズな移動アシストを可能にしている。
【0005】
上記の荷役物は、昇降機器から繰出される吊索(スリング、リンクチェーン、ワイヤーロープ、などの線状材)の吊下先に設けられた係止部材(フック、又はフックを備える吊具など)を用いて玉掛け(荷役物を吊下するための掛け外し)がされる。
【0006】
ここで、荷役物の形状は様々であり、吊り上げたときの荷役物の姿勢が傾かない重心位置にすることが求められている。また市場では、荷役物を搬入又は搬出する作業環境に応じた移送を可能にするリフト装置が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2018-43874号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1では、荷役物の姿勢を矯正するため複数台の昇降機器を用いるリフト装置の技術が開示されている。しかしながら、複数台の昇降機器を用いるリフト装置にした場合には、コストアップになるとともに、荷役物を目的地に移動させる直線状のレールを天井に設けるといった設置場所の制約も生ずる。
【0009】
また、リフト装置によって吊下される荷役物を直線的なレールに沿って移動をさせる運搬態様(移送性)に関して改善すべき余地があった。例えば、マシニングセンタ(machining center)などを設置して囲む間仕切り工作室(開かれた天井を有しない中部屋)の内部を搬送先又は作業場所とする場合、動線上に障害物(壁や工作機械など)があるときの荷役物の移送に関する融通が悪くなって移送性が低下してしまう問題が発生する。
【0010】
このような問題に鑑みて、本発明は、荷役物を玉掛けする吊具について、所定の姿勢(適宜な位置調整)にするとともに、当該荷役物の昇降に応じた移動を行わせるリフト装置の提供を可能とすることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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