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公開番号2024171925
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023089289
出願日2023-05-30
発明の名称海上コンテナ昇降装置
出願人個人
代理人
主分類B66F 7/02 20060101AFI20241205BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】コンテナ船の運搬を前提に陸海陸輸送に使われている海上コンテナを、陸々輸送に使えるように、海上コンテナ昇降装置の簡素化による低コスト化に加えて、荷物の積み降ろしをする作業員や運送会社の運転手が特別な資格を必要とせず1人で操作できる昇降装置の実現を課題とする。
【解決手段】海上コンテナ用スプレッダを前後2つに分割することにより、前記スプレッダの簡素化と共に、海上コンテナの横移動や積み重ねの能力を省き、吊り上げ吊り下げの上下移動に限定し、さらに装置を前躯体と後躯体に分離した柱と梁と柱の下の土台で構成する門型土台構造に加え、前後躯体間を無線で接続して1箇所で操作できる構造で、上記の課題を解決する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
海上コンテナ用スプレッダで、長手方向の部材を取り除き、前部分と後部分に2分割したスプレッダ構造を持ち、前記前部分と前記後部分毎に、柱と梁で門型を構成し、分割した前記スプレッダを前記梁方向へと持ち上げ持ち下げる前記門型構造を持ち、前記柱の下側に前後方向に土台を置き、前記柱に前記土台を固定し、前記柱の前後方向への転倒を防ぐ門型土台構造。
続きを表示(約 520 文字)【請求項2】
請求項1で、上げる下げる等の操作ボタンの、前記前部分用と前記後部分用を一体に配置し、一人で操作できる配置とした構造。
【請求項3】
請求項2で、前記前部分用と前記後部分用の少なくとも片方を無線接続とし、前記前部分と前記後部分の間の信号配線を不要とした構造。
【請求項4】
請求項1で、前記スプレッダの両端に下向き配置するツイストロックの回転に給電するケーブルの上昇限界と下降限界のセンサー検出を使って、ワイヤー巻取ドラムの巻取限度と巻戻限度、すなわち前記スプレッダの最高上昇位置と最低下降位置、を制御する構造。
【請求項5】
請求項1および4で、前記ケーブルの配線途中に動滑車をぶら下げる事によって、伸縮ケーブルあるいはケーブル巻取ドラム等を使わずに、前記スプレッダの上昇下降による前記ケーブルの緩み張りを緩衝する構造。
【請求項6】
請求項1で、前記土台に直接キャスタやタイヤなどを取り付けて、あるいは加えた補助棒に前記キャスタや前記タイヤなどを取り付けて、手押しやハンドリフトやフォークリフトなどによって、前記前部分と前記後部分を個々に移動する構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、陸海陸輸送および陸々輸送に使う海上コンテナを昇降する装置に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
背景技術の説明、その1として、海上コンテナの特質を説明する。
【0003】
箱としての海上コンテナは、以下に記述する特質により爆発的に普及することとなり、自動化機器を揃えた大規模工場で低コストに世界で年間300万TEU以上が生産され続けており、容易に安価に短納期で、購入、レンタル、リースできる。トラクタが牽引する海上コンテナを全世界の道路で日常的に目にするほど普及している。世間への知名度も高い。
【0004】
ある業種の需要が大きくなると、個別処理市場に、供給力を増やす手段として共通処理手法が登場する。A地点からB地点への輸送において、顧客が出す荷物内訳明細に運送会社が金額提示する個別処理市場に、荷物内訳明細を問わず運送会社が顧客に海上コンテナ輸送金額を提示する共通処理手法が登場する。
【0005】
顧客の出す荷物量の大小に合わせた金額の提示はないが、海上コンテナの内容積いっぱいに荷物を積込むと割安に輸送できる。毎回変動する輸送量毎に輸送金額を運送会社と交渉するより、毎回同額の海上コンテナ輸送金額で、コンテナ内に積める荷物量を工夫する方が顧客にとって使い勝手が良い。輸送費用も節約できる。
【0006】
輸送費には「規模の経済」が当て嵌まる。輸送費は原油タンカーで判るように大きい量で運んだ方が単価は安くなる。1口チョコを100万個輸送する場合に、1個単位、100個入の袋単位、100袋入りのダンボール箱単位、100箱入りの海上コンテナ1個、と後者ほど、積み下ろしが楽になり、計数管理が楽になり、輸送単価が安くなる。つまり荷物として海上コンテナを運ぶと単価は安くなる。
【0007】
海上コンテナの横幅、高さ、全長は、特別な許可を必要とせずに公道を運搬できる、ほぼ上限のサイズで規格化されており、荷主と運送会社が受け渡す荷物を海上コンテナにした場合に、単価は最も安くなる(ことになる)。運送会社がダンボール箱を開けて中味の物と数量を確認しないように、海上コンテナを開けて確認しない。中味は荷主の管轄範囲で運送会社は関知しない。
【0008】
海上コンテナは、船から見ると大きいほど輸送コストを低減できるが、陸海陸の一貫輸送が必須であり、道路を走行する必要から幅・高さ・長さの制約を受ける。幅8フィート(以降、Fと記す)、長さ20Fで高さ8.6F、長さ40Fで高さ8.6Fと9.6Fの計3種類が、世界の多くを占める。海上コンテナはISO規格で規定し、関連取扱機械を含め、全世界で互換性がある。
【0009】
海上コンテナは、鋳造した分厚く強固な隅金具を上下4隅の計8箇所に配し、梁と柱を隅金具に溶接で繋いだラーメン構造の強固な構造体である。隅金具は天井板や底板より少し出っ張っており、積み重ねても接触するのは隅金具同士であり、天井板や底板が接触する損傷を防いでいる。長持ちする。
【0010】
海上コンテナを積み重ねると、上下の隅金具が接触し、上に乗る海上コンテナの下4隅に付いた隅金具を通して伝わる重さを、下側の海上コンテナの4隅の柱と柱の上下に付いた隅金具で支え、上の海上コンテナの重さは下の海上コンテナの梁や鉄製外板や木板内壁や床板には伝わらない。
(【0011】以降は省略されています)

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