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公開番号2024123928
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-12
出願番号2023031756
出願日2023-03-02
発明の名称吊具
出願人株式会社キトー
代理人IAT弁理士法人
主分類B66C 1/32 20060101AFI20240905BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】種々の幅の搬送物に合わせた吊り上げ作業を効率良く行う。
【解決手段】本発明の吊具は、パンタグラフ機構の動作により搬送物を把持する一対の把持手段と、一対の把持手段の少なくとも一方が連結されるとともに、複数の第1の挿通孔を有するレール部材64と、レール部材64をスライド可能に保持し、レール部材64をスライド移動させたときに、複数の第1の挿通孔のいずれか1つと対面可能な第2の挿通孔を備えた保持筒71と、第2の挿通孔及び第2の挿通孔に対面する第1の挿通孔に挿通される位置決めピン95,96と、第2の挿通孔及び第2の挿通孔に対面する第1の挿通孔に位置決めピン95,96を挿通させた挿通状態から、これら挿通孔から引き抜いた退避状態へと位置決めピン95,96を移動させるつまみ部材93,94と、つまみ部材93,94を付勢して位置決めピン95,96を挿通状態に保持する捩じりばね97,98と、を有している。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
搬送手段に連結される連結金具に一端が軸着された一対の上部リンクと、
前記一対の上部リンクの他端と各々に連結されて、当該一対の上部リンクとでパンタグラフ機構を形成する一対の下部リンクと、
前記一対の下部リンクの各々に設けられて、前記パンタグラフ機構の動作により搬送物を把持する一対の把持手段と、
前記一対の把持手段の少なくとも一方の把持手段が連結されるとともに、自身の延在方向に沿って、第1の挿通孔が複数設けられたレール部材と、
前記一対の下部リンクの少なくとも一方の下部リンクに取り付けられた状態で前記レール部材を保持するとともに、前記レール部材の延在方向において、前記レール部材をスライド可能に保持し、前記レール部材をスライド移動させたときに、前記レール部材に設けられた複数の前記第1の挿通孔のいずれか1つと対面することが可能な第2の挿通孔が設けられた保持部材と、
前記第2の挿通孔及び当該第2の挿通孔に対面する複数の前記第1の挿通孔のいずれかに挿通される位置決めピンと、
前記第2の挿通孔及び当該第2の挿通孔に対面する複数の前記第1の挿通孔のいずれかに前記位置決めピンを挿通した挿通状態から、前記第1の挿通孔から前記位置決めピンを引き抜いた退避状態へと、前記位置決めピンを移動させることが可能な移動部材と、
前記移動部材を付勢して、前記位置決めピンを前記挿通状態に保持する付勢手段と、
を有することを特徴とする吊具。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
請求項1に記載の吊具において、
前記レール部材は、互いに対峙する位置に設けられるとともに、複数の前記第1の挿通孔が各々設けられた一対の側面を備え、
前記保持部材は、前記レール部材を挿通させることが可能な筒状形状からなるとともに、前記レール部材の前記一対の側面に設けた複数の第1の挿通孔に対面することが可能な位置に前記第2の挿通孔を各々有し、
前記位置決めピン、前記移動部材及び前記付勢手段は、前記保持部材に設けた前記第2の挿通孔のそれぞれに対応して配置されている
ことを特徴とする吊具。
【請求項3】
請求項2に記載の吊具において、
前記移動部材は、一方向に延出された平板状の部材であり、
前記移動部材は、前記一方向における中央寄りの部位となる位置で前記保持部材に設けた支持部材の各々に軸支され、
前記位置決めピンは、前記移動部材の前記一方向における一端部に設けられ、
前記付勢手段は、前記移動部材の前記一方向における他端部において、前記位置決めピンが前記挿通状態に保持されるように前記移動部材を付勢し、
前記移動部材は、前記移動部材の前記一方向における他端部を、前記付勢手段による付勢に抗して押圧することで、前記位置決めピンを前記挿通状態から前記退避状態へと移動させることを特徴とする吊具。
【請求項4】
請求項3に記載の吊具において、
前記第2の挿通孔に対応する位置に設けられた前記支持部材の各々に軸支された前記移動部材において、当該移動部材の前記一方向における他端部が互いに近接する方向に押圧することで、前記移動部材の各々に設けられた前記位置決めピンを、前記挿通状態から前記退避状態へと各々移動させることを特徴とする吊具。
【請求項5】
請求項1に記載の吊具において、
前記位置決めピンは、前記第2の挿通孔及び当該第2の挿通孔に対面する複数の前記第1の挿通孔のいずれかに挿通される第1の位置決めピンと、前記第1の位置決めピンの外径よりも小さい外径を有し、且つ当該第1の位置決めピンよりも長い第2の位置決めピンとを含み、
前記第2の位置決めピンは、前記移動部材が前記退避状態から前記挿通状態へと移動する過程で、前記保持部材に設けた第3の挿通孔及び当該第3の挿通孔に連通される前記第1の挿通孔の各々に挿通されることで、前記レール部材と前記保持部材との位置決めを行い、
前記第2の位置決めピンは、前記移動部材が前記退避状態から前記挿通状態へと移動する過程で、前記第1の位置決めピンによる前記レール部材と前記保持部材との位置決めが行われた後、前記第2の挿通孔及び当該第2の挿通孔に対面する前記第1の挿通孔に挿通される
ことを特徴とする吊具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送物を挟持して吊り上げる吊具に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
異なる大きさ(幅)の搬送物を挟持して吊り上げる吊具が種々提案されている。このような吊具として、例えば特許文献1に記載された吊上具のように、横主筒1の一端側に回動自在に設けた回動腕4と、当該横主筒1の他端側に移動腕3と、を設け、横主筒1の内部に設けた回動螺杆2の回動により、移動腕3を回動腕4に近接する方向、又は当該回動腕4から離間する方向に移動させて、それぞれの腕に設けた挾着板6,7の幅を搬送物の大きさ(幅)に合わせて調整できるものが提案されている(特許文献1参照)。この吊上具では、搬送物の吊り上げ時に当該搬送物の自重によって、回動腕4に設けた挾着板7が移動腕3に設けた挾着板6に近接する方向に回動腕4を回動させて、挾着板6,7による搬送物の挟持を行うものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平9-86863号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、この吊上具を用いて各種幅の搬送物を吊り上げる作業を行う場合、作業者は、吊り上げる種々の搬送物の幅に合わせて回動螺杆2の一端に設けた操作ハンドルを回動させ続ける必要があり、移動腕3の位置を調整するのに手間がかかり、吊り上げる作業として効率が悪いという問題がある。また、この吊り上げ具では、搬送物の吊り上げ時に当該搬送物の自重によって回動腕4を回動させて、回動腕4に設けた挾着板7と移動腕3に設けた挾着板6とにより搬送物の挟持を行うことから、搬送物を適切に挟持できない場合もある。
【0005】
本発明は、かかる問題に鑑みてなされたものであり、種々の幅の搬送物に合わせた吊り上げ作業を効率良く行うことができるようにした吊具を提供することを目的にしている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる課題を解決するに当たり、本発明の吊具の一側面によれば、搬送手段に連結される連結金具に一端が軸着された一対の上部リンクと、一対の上部リンクの他端と各々に連結されて、当該一対の上部リンクとでパンタグラフ機構を形成する一対の下部リンクと、一対の下部リンクの各々に設けられて、パンタグラフ機構の動作により搬送物を把持する一対の把持手段と、一対の把持手段の少なくとも一方の把持手段が連結されるとともに、自身の延在方向に沿って、第1の挿通孔が複数設けられたレール部材と、一対の下部リンクの少なくとも一方の下部リンクに取り付けられた状態でレール部材を保持するとともに、レール部材の延在方向において、レール部材をスライド可能に保持し、レール部材をスライド移動させたときに、レール部材に設けられた複数の第1の挿通孔のいずれか1つと対面することが可能な第2の挿通孔が設けられた保持部材と、第2の挿通孔及び当該第2の挿通孔に対面する複数の第1の挿通孔のいずれかに挿通される位置決めピンと、第2の挿通孔及び当該第2の挿通孔に対面する複数の第1の挿通孔のいずれかに位置決めピンを挿通した挿通状態から、第1の挿通孔から位置決めピンを引き抜いた退避状態へと、位置決めピンを移動させることが可能な移動部材と、移動部材を付勢して、位置決めピンを挿通状態に保持する付勢手段と、を有することを特徴としている。
【発明の効果】
【0007】
本発明によると、種々の幅の搬送物に合わせた吊り上げ作業を効率良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本実施の形態に示す吊具の一構成を示す図である。
レール部材の斜視図である。
位置調整機構の構成を一部分解して示す斜視図である。
クランプ部が位置決めされているときの位置調整機構の構成を示す側面図である。
クランプ部の位置決めを解除したときの位置調整機構の構成を示す側面図である。
ブラケットの挿通孔と、レール部材の側面に設けた挿通孔とを位置合わせした状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施の形態に係る吊具について図面を用いて説明する。図1に示す吊具は、搬送する搬送物の幅に合わせて、後述する下部リンク14,15に対するクランプ部16,17の位置を調整することができる。
【0010】
図1に示すように、吊具10は、連結金具11と、一対の上部リンク12,13と、一対の下部リンク14,15と、一対のクランプ部16,17と、を有している。ここで、一対の上部リンク12,13と、一対の下部リンク14,15とによって、パンタグラフ機構Aが構成されている。また、吊具10は、連結機構30と、上述したパンタグラフ機構Aの開閉動作を行う操作レバー40とを有している。なお、一対のクランプ部16,17は、一対の把持手段に相当する。
(【0011】以降は省略されています)

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