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公開番号2024094457
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-10
出願番号2022211000
出願日2022-12-28
発明の名称フォークリフト
出願人株式会社豊田自動織機
代理人
主分類B66F 9/24 20060101AFI20240703BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】フルフリー3段マストにおけるフロントリフトチェーンへの過度な負荷が生じることを防止するフォークリフトの提供にある。
【解決手段】ストッパ機構は、ストッパ部およびストッパ部が係止される被ストッパ部を備え、フロントリフトチェーン46の張力を計測するチェーン張力計測器と、チェーン張力計測器と接続されるコントローラ54と、コントローラにより制御される警告器と、を有し、コントローラ54は、リヤリフトシリンダ35の作動によりミドルマスト20が上昇されたとき、チェーン張力計測器に計測されたチェーン張力計測値が、リヤリフトシリンダ35の内圧に基づいて算出されるチェーン張力計算値よりも大きいか否かを判別し、チェーン張力計測値がチェーン張力計算値よりも大きいと判別されると、警告器を制御して警告を発する。
【選択図】 図4
特許請求の範囲【請求項1】
一対のアウタマストと、
前記一対のアウタマストに対して昇降可能な一対のミドルマストと、
前記一対のミドルマストに対して昇降可能な一対のインナマストと、
前記一対のインナマストに対して昇降可能なリフトブラケットと、
前記一対のミドルマストを前記一対のアウタマストに対して昇降するリヤリフトシリンダと、
前記リフトブラケットを前記一対のインナマストに対して昇降するフロントリフトシリンダと、
前記一対のミドルマストを介して前記一対のアウタマストと前記一対のインナマストとに連結され、前記リヤリフトシリンダの伸縮により前記一対のインナマストを昇降させるリヤリフトチェーンと、
前記フロントリフトシリンダの伸縮により前記リフトブラケットを昇降させるフロントリフトチェーンと、
前記一対のインナマストに対する前記リフトブラケットを係止するストッパ機構と、を有するフォークリフトにおいて、
前記ストッパ機構は、被ストッパ部および前記被ストッパ部が係止されるストッパ部を備え、
前記フロントリフトチェーンの張力を計測するチェーン張力計測器と、
前記チェーン張力計測器と接続されるコントローラと、
前記コントローラにより制御される警告器と、を有し、
前記コントローラは、
前記リヤリフトシリンダの作動により前記一対のミドルマストが上昇されたとき、
前記チェーン張力計測器に計測されたチェーン張力計測値が、前記リヤリフトシリンダの内圧に基づいて算出されるチェーン張力計算値よりも大きいか否かを判別し、前記チェーン張力計測値が前記チェーン張力計算値よりも大きいと判別されると、前記警告器を制御して警告を発することを特徴とするフォークリフト。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
前記リヤリフトシリンダの作動による前記一対のミドルマストの上昇を検出するミドルマスト上昇検出器を有することを特徴とする請求項1記載のフォークリフト。
【請求項3】
前記フロントリフトチェーンを前記インナマストに固定するチェーンアンカボルトを備え、
前記チェーン張力計測器は、前記チェーンアンカボルトの歪を検出する歪検出センサであることを特徴とする請求項1又は2記載のフォークリフト。
【請求項4】
前記ミドルマスト上昇検出器は、前記一対のミドルマストの揚高を検出する揚高センサであり、
前記コントローラは、前記揚高センサの検出により前記リヤリフトシリンダの伸縮の有無を判別することを特徴とする請求項2記載のフォークリフト。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、フォークリフトに関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
フォークリフトには、フルフリー3段マストの荷役装置を備えるものが知られている。このフルフリー3段マストは、アウタマストと、ミドルマストと、インナマストと、ミドルマストを昇降するリヤリフトシリンダと、リフトブラケットを昇降するフロントリフトシリンダと、を有している。また、フルフリー3段マストは、アウタマストとインナマストに連結されるリヤリフトチェーンと、インナマストとリフトブラケットとに連結されるフロントリフトチェーンと、を有する。リフトブラケットに備えられたストッパ部と、インナマストに備えられ、ストッパ部が係止される被ストッパ部と、を有するストッパ機構が備えられている場合がある。ストッパ機構は、リフトブラケットがインナマストから抜け出ないようにするために設けられている。因みに、フロントリフトチェーンの長さの調整が適切でない場合にリフトブラケットを上昇させたり、リフトブラケットに備えられるフォークが棚に支持された状態で、インナマストをミドルマストに対して下降させたりすると、ストッパ部が被ストッパ部に係止される。
【0003】
ところで、リフトチェーンの緩みによるフォークの自由落下を防止し、衝撃による機器の損傷を防止する技術が知られている(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1に開示されたフォークリフトには、フォークリフトの車体前方に荷支持具が上下動するマスト装置が立設されている。マスト装置は一対の固定マストと昇降マストにより構成され、固定マストに固定したチェーン装着用ブラケットには穴が形成され、穴にリフトチェーンの一端を連結するアンカーボルトが貫通挿入されている。チェーン装着用ブラケットの下面から下方に突出するアンカーボルトの下端に挿入固定する下部板材とアンカーボルトのブラケットの近傍に挿入する上部板材との間において、アンカーボルトの外周にコイルバネが挿入されている。ブラケットと荷役支持具とにリフトチェーンの両端を固定している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平10-265191号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来のフルフリー3段マストを備えるフォークリフトでは、ストッパ部と被ストッパ部とが係止され、リフトブラケットはインナマストから抜け出ることはない。しかしながら、ストッパ部と被ストッパ部とが係止される状態になっても、フォークを上昇させる等の動作を継続すると、フロントリフトチェーンに過度な負荷が生じる。フロントリフトチェーンに過度な負荷が生じると、リフトチェーンが損傷するおそれがある。一方、特許文献1に開示された技術は、コイルばねを用いてリフトチェーンの緩みによる衝撃を単に緩和する技術に過ぎない。
【0006】
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、フルフリー3段マストにおけるフロントリフトチェーンへの過度な負荷が生じることを防止するフォークリフトの提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明は、一対のアウタマストと、前記一対のアウタマストに対して昇降可能な一対のミドルマストと、前記一対のミドルマストに対して昇降可能な一対のインナマストと、前記一対のインナマストに対して昇降可能なリフトブラケットと、前記一対のミドルマストを前記一対のアウタマストに対して昇降するリヤリフトシリンダと、前記リフトブラケットを前記一対のインナマストに対して昇降するフロントリフトシリンダと、前記一対のミドルマストを介して前記一対のアウタマストと前記一対のインナマストとに連結され、前記リヤリフトシリンダの伸縮により前記一対のインナマストを昇降させるリヤリフトチェーンと、前記フロントリフトシリンダの伸縮により前記リフトブラケットを昇降させるフロントリフトチェーンと、前記一対のインナマストに対する前記リフトブラケットを係止するストッパ機構と、を有するフォークリフトにおいて、前記ストッパ機構は、被ストッパ部および前記被ストッパ部が係止されるストッパ部を備え、前記フロントリフトチェーンの張力を計測するチェーン張力計測器と、前記チェーン張力計測器と接続されるコントローラと、前記コントローラにより制御される警告器と、を有し、前記コントローラは、前記リヤリフトシリンダの作動により前記一対のミドルマストが上昇されたとき、前記チェーン張力計測器に計測されたチェーン張力計測値が、前記リヤリフトシリンダの内圧に基づいて算出されるチェーン張力計算値よりも大きいか否かを判別し、前記チェーン張力計測値が前記チェーン張力計算値よりも大きいと判別されると、前記警告器を制御して警告を発することを特徴とする。
【0008】
本発明では、コントローラは、リヤリフトシリンダの作動によりミドルマストが上昇されたとき、チェーン張力計測器に計測されたチェーン張力計測値が、リヤリフトシリンダの内圧に基づいて算出されるチェーン張力計算値よりも大きいか否かを判別する。そして、チェーン張力計測値がチェーン張力計算値よりも大きいと判別されると、コントローラは警告器を制御して警告を発する。したがって、フォークリフトのオペレータは、コントローラの判別によりストッパ部と被ストッパ部とが係止されていることを把握できる。その結果、フルフリー3段マストにおけるフロントリフトチェーンへの過度な負荷が生じることを防止できる。
【0009】
また、上記のフォークリフトにおいて、前記リヤリフトシリンダの作動による前記一対のミドルマストの上昇を検出するミドルマスト上昇検出器を有する構成としてもよい。
この場合、ミドルマスト上昇検出器は、リヤリフトシリンダの作動による一対のミドルマストの上昇を検出することができる。
【0010】
また、上記のフォークリフトにおいて、前記フロントリフトチェーンを前記インナマストに固定するチェーンアンカボルトを備え、前記チェーン張力計測器は、前記チェーンアンカボルトの歪を検出する歪検出センサである構成としてもよい。
この場合、歪検出センサは、チェーンアンカボルトの歪を検出することで、フロントリフトチェーンの張力を計測することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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