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公開番号2024129521
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-27
出願番号2023038775
出願日2023-03-13
発明の名称作業システム
出願人株式会社大林組
代理人個人,個人
主分類B66C 11/14 20060101AFI20240919BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】荷材の荷吊り作業を行う際に特殊な移動体を用いることなく資材の飛散防止の養生を行うことができる作業システムを提供する。
【解決手段】作業システムは、移動体10と、移動体10に設置され、移動体10の側方に位置する遮音パネルP1の荷吊り作業を行う荷吊りユニット25と、荷吊り作業に伴う資材の飛散養生のための養生ユニット100と、を有する。養生ユニット100は、荷吊りユニット25に支持されて、遮音パネルP1の上方を通じて、遮音パネルP1に対する移動体10の反対側まで張り出す養生張出材101と、養生張出材101の張出側先端から垂下する養生幕材105と、養生幕材105の下端に設けられ、養生幕材105と遮音パネルP1との間を下側から閉塞する閉塞材110と、を有する。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
移動体と、
前記移動体に設置され、前記移動体の側方に位置する荷材の荷吊り作業を行う荷吊りユニットと、
前記荷吊り作業に伴う資材の飛散養生のための養生ユニットと、を有する作業システムであって、
前記養生ユニットは、
前記荷吊りユニットに支持されて、前記荷材の上方を通じて、前記荷材に対する前記移動体の反対側まで張り出す養生張出材と、
前記養生張出材の張出側先端から垂下する養生幕材と、
前記養生幕材の下端に設けられ、前記養生幕材と前記荷材との間を下側から閉塞する閉塞材と、を有する
作業システム。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
前記養生幕材は、前記養生張出材から垂下する網目の上側幕材と、前記上側幕材の下側に位置して前記上側幕材よりも網目の細かい下側幕材と、を有する
請求項1に記載の作業システム。
【請求項3】
前記荷材は、上下方向に積み重ねられており、
前記荷吊り作業は、前記荷材を上から順番に撤去する撤去作業であり、
前記養生幕材は、荷吊り対象となる荷材の位置に応じて前記上下方向に伸縮可能に構成されている
請求項1または2に記載の作業システム。
【請求項4】
前記養生ユニットは、前記養生幕材の繰り出しにより前記養生幕材の下端を下降させ、前記養生幕材の巻き上げにより前記養生幕材の下端を上昇させる巻回機構を有し、
前記養生幕材は、前記巻回機構に収容可能に構成されている
請求項3に記載の作業システム。
【請求項5】
前記養生幕材は、前記上側幕材と、前記下側幕材と、前記上側幕材と前記下側幕材の間の中間幕材と、を有し、
前記中間幕材は、前記上側幕材および前記下側幕材に対して着脱機構を介して接続されている
請求項2に記載の作業システム。
【請求項6】
前記養生ユニットは、前記移動体の上面視において前記荷吊りユニットの内側に前記養生張出材を収納する収納機構を有する
請求項1に記載の作業システム。
【請求項7】
前記荷材は、上下方向に積み重ねられており、
前記荷吊り作業は、前記荷材を上から順番に撤去する撤去作業であり、
前記養生ユニットは、
荷吊り対象である上側荷材と前記上側荷材の下に位置する下側荷材との間に、前記荷材に対する前記移動体側から挿入されて、前記閉塞材を前記下側荷材に係止する係止機構を有する
請求項1に記載の作業システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、荷材の荷吊り作業を行う際に利用される作業システムに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
高速道路などには、周辺への騒音低減を目的の1つとして遮音壁が設置される。遮音壁は、例えば特許文献1のように、所定間隔で設けられた支柱と、隣り合う一対の支柱に支持されて上下方向に積み重ねられた遮音パネルと、によって形成されている。こうした遮音壁においては、定期的に遮音パネルの交換作業が行われる。交換作業においては、例えば特許文献1のような荷吊り作業車を用いて、既存の遮音パネルの撤去作用が行われたのち、新設の遮音パネルの設置作業が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-20975号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、遮音パネルの撤去作業においては、上述した荷吊り作業車のほか、遮音壁外側の養生を行うために橋梁点検車が必要とされていた。しかしながら、橋梁点検車を用いた養生は橋梁点検車の手配が必要となるため、橋梁点検車を用いることなく遮音壁外側の養生を行うことが求められていた。なお、こうした要望は、橋梁点検車などの特殊な移動体を用いて養生を行う作業現場に共通するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する作業システムは、移動体と、前記移動体に設置され、前記移動体の側方に位置する荷材の荷吊り作業を行う荷吊りユニットと、前記荷吊り作業に伴う資材の飛散養生のための養生ユニットと、を有する作業システムであって、前記養生ユニットは、前記荷吊りユニットに支持されて、前記荷材の上方を通じて、前記荷材に対する前記移動体の反対側まで張り出す養生張出材と、前記養生張出材の張出側先端から垂下する養生幕材と、前記養生幕材の下端に設けられ、前記養生幕材と前記荷材との間を下側から閉塞する閉塞材と、を有する。これにより、荷吊りユニットに支持された養生ユニットを用いて、荷材に対する移動体の反対側を養生することができる。その結果、橋梁点検車の手配が不要となる。
【0006】
上記構成において、前記養生幕材は、前記養生張出材から垂下する網目の上側幕材と、前記上側幕材の下側に位置して前記上側幕材よりも網目の細かい下側幕材と、を有することが好ましい。これにより、養生幕材を通じた資材の飛散を防止しつつ、養生幕材への風の影響を低減することができる。
【0007】
上記構成において、前記荷材は、上下方向に積み重ねられており、前記荷吊り作業は、前記荷材を順番に撤去する撤去作業である。前記養生幕材は、荷吊り対象となる荷材の位置に応じて前記上下方向に伸縮可能に構成されていることが好ましい。これにより、荷吊り対象となる荷材の位置に応じた養生を行うことができる。
【0008】
上記構成において、前記養生ユニットは、前記養生幕材の繰り出しにより前記養生幕材の下端を下降させ、前記養生幕材の巻き上げにより前記養生幕材の下端を上昇させる巻回機構を有し、前記養生幕材は、前記巻回機構に収容可能に構成されていることが好ましい。
【0009】
これにより、巻回機構を操作することで養生幕材の下端位置を上下方向に調整することができる。また、巻回機構に養生幕材が収容されることにより、養生幕材をコンパクトな状態で運搬することができる。
【0010】
上記構成において、前記養生幕材は、前記上側幕材と、前記下側幕材と、前記上側幕材と前記下側幕材の間の中間幕材と、を有し、前記中間幕材は、前記上側幕材および前記下側幕材に対して着脱機構を介して接続されていてもよい。これにより、中間幕材の有無によって養生幕材の下端位置を調整することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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