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公開番号
2025115039
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-06
出願番号
2024009345
出願日
2024-01-25
発明の名称
防煙区画の設計方法及び防煙区画の設計システム
出願人
株式会社大林組
代理人
個人
,
個人
主分類
A62C
2/08 20060101AFI20250730BHJP(人命救助;消防)
要約
【課題】散水設備が自動的に作動する前に、仕切りの少なくとも一部を構成するガラスが割れることを防止する防煙区画を設計する。
【解決手段】少なくとも一部がガラス部6から構成される仕切りによって区画された空間2に散水設備10を配置する防煙区画の設計方法であって、空間2の火源が発する火源発熱速度を推定し、火源発熱速度を用いて、空間2の床から天井7までの空間2の高さと、散水設備10の散水開始温度とに応じて、ガラス部6に散水する散水設備10とガラス部6との離隔距離であって、ガラス部6が破損する前に散水が開始される許容離隔距離を設定し、散水設備10とガラス部6との離隔距離が許容離隔距離以下となるように散水設備10の位置を決定する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
少なくとも一部がガラス部から構成される仕切りによって区画された空間に散水設備を配置する防煙区画の設計方法であって、
前記空間の火源が発する火源発熱速度を推定し、
前記火源発熱速度を用いて、前記火源から天井までの前記空間の高さと、前記散水設備の散水開始温度とに応じて、前記ガラス部に散水する前記散水設備と前記ガラス部との離隔距離であって、前記ガラス部が破損する前に散水が開始される許容離隔距離を設定し、
前記散水設備と前記ガラス部との離隔距離が前記許容離隔距離以下となるように前記散水設備の位置を決定する、防煙区画の設計方法。
続きを表示(約 490 文字)
【請求項2】
前記空間の高さが低いほど、前記ガラス部に対する前記散水設備の前記離隔距離を長くする、請求項1に記載の防煙区画の設計方法。
【請求項3】
前記ガラス部に沿って設けられ且つ可燃物の設置を不可とする可燃物設置不可領域を、前記ガラス部に散水する前記散水設備を含むように設定する、請求項1又は2に記載の防煙区画の設計方法。
【請求項4】
少なくとも一部がガラス部から構成される仕切りによって区画された空間に散水設備を配置する制御部を用いた防煙区画の設計システムであって、
前記制御部が、
前記空間の火源が発する火源発熱速度を推定し、
前記火源発熱速度を用いて、前記火源から天井までの前記空間の高さと、前記散水設備の散水開始温度とに応じて、前記ガラス部に散水する前記散水設備と前記ガラス部との離隔距離であって、前記ガラス部が破損する前に散水が開始される許容離隔距離を設定し、
前記散水設備と前記ガラス部との離隔距離が前記許容離隔距離以下となるように前記散水設備の位置を決定する、防煙区画の設計システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、防煙区画の設計方法及び防煙区画の設計システムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
内部空間を区画する仕切りの少なくとも一部が、ガラス建材から構成される建築物がある。この建築物の内部空間で火災が発生したとき、ガラスが熱せられることによりガラス割れると、その内部空間に隣接した他の空間へ煙が漏れる(漏煙)。これにより、他の空間の安全性が低下する。
【0003】
これに対し、ガラス窓に散水するシステムが提案されている(例えば特許文献1参照)。このシステムは、散水用のヘッドからのガラス窓に向けた散水により水幕を形成することで、ガラス窓を冷却する。また、ガラス窓の内側に水幕を形成することにより建築物の外部からの炎を遮断する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-181555号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、散水用のヘッドとガラスとの間に火源が存在すると、ガラスが強く熱せられるため、散水設備が作動する前にガラスが割れることがある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する防煙区画の設計方法は、少なくとも一部がガラス部から構成される仕切りによって区画された空間に散水設備を配置する防煙区画の設計方法であって、前記空間の火源が発する火源発熱速度を推定し、前記火源発熱速度を用いて、前記火源から天井までの前記空間の高さと、前記散水設備の散水開始温度とに応じて、前記ガラス部に散水する前記散水設備と前記ガラス部との離隔距離であって、前記ガラス部が破損する前に散水が開始される許容離隔距離を設定し、前記散水設備と前記ガラス部との離隔距離が前記許容離隔距離以下となるように前記散水設備の位置を決定する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、少なくとも一部がガラスからなる仕切りによって区画された空間で火災が発生したときにガラスが割れることを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
建築物の内部空間の一例を示す概略図である。
第1実施形態における散水設備の概略図である。
同実施形態の設計システムの概略図である。
同実施形態の設計システムの機能ブロック図である。
同実施形態の散水ヘッドの配置処理の手順を示すフローチャートである。
第2実施形態の設置不可領域の設定手順を示すフローチャートである。
第2実施形態の防災システムの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1実施形態)
以下、防煙区画の設計方法及び防煙区画の設計システムの一実施形態を説明する。防煙区画とは、火災が発生した場合に、炎及び煙が拡がることを防ぐために設けられる設備であって、散水設備(消火設備ともいう)を含む。また、散水設備は、例えばスプリンクラーである。スプリンクラーは、防火対象物の天井又は屋根下部分に設置された散水ヘッドを備えるとともに、火災の発生を感知して自動的に放水する消火設備である。散水設備は、噴霧ヘッドから放水する水の粒径が0.2mm以下である水噴霧消火設備であってもよい。又は水噴霧消火設備及びスプリンクラー設備の組み合わせであってもよい。
【0010】
図1は、防煙区画が適用される建築物1の一例を示す。建築物1は、空間2~4を有する。空間4は、避難階段室等の竪穴部分であって、廊下等の空間3(階段附室)に接続している。空間2は、居室である。空間2,3は仕切り5によって区画されている。仕切り5の一部は、ガラス建材から形成されたガラス部6によって構成されている。ガラス部6は、固定された壁、又は扉、戸、窓等の可動式の建具である。ガラス部6は、床31から天井7までの高さを有するものであってもよいし、窓のように壁の高さよりも低い高さを有するものであってもよい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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