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公開番号2025124505
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-26
出願番号2024020609
出願日2024-02-14
発明の名称建物の躯体構造
出願人株式会社大林組
代理人個人,個人,個人
主分類E04B 1/18 20060101AFI20250819BHJP(建築物)
要約【課題】傾斜柱と梁との取り合いをより簡素化することが可能な建物の躯体構造を提供することである。
【解決手段】複数の階層を有する建物の躯体構造1であって、鉛直方向に対して傾斜して複数の階層に亘って延びる第1の傾斜柱10と、鉛直方向に対して第1の傾斜柱10とは反対側に傾斜して複数の階層に亘って延び、一端が第1の傾斜柱10の一端に接合された第2の傾斜柱20と、対応する階層において第1の傾斜柱10及び第2の傾斜柱20に接合された複数本の梁30とを有し、第1の傾斜柱10と第2の傾斜柱20とが接合された接合部40、50においては梁30が第1の傾斜柱10及び第2の傾斜柱20に剛接合され、第1の傾斜柱10の中間部10a及び第2の傾斜柱20の中間部20aにおいては、2つの中間部10a、20aの間に配置された梁30が第1の傾斜柱10及び第2の傾斜柱20にピン接合されていることを特徴とする建物の躯体構造1。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
複数の階層を有する建物の躯体構造であって、
鉛直方向に対して傾斜して複数の前記階層に亘って延びる第１の傾斜柱と、
鉛直方向に対して前記第１の傾斜柱とは反対側に傾斜して複数の前記階層に亘って延び、一端が前記第１の傾斜柱の一端に接合された第２の傾斜柱と、
それぞれ対応する前記階層において、前記第１の傾斜柱及び前記第２の傾斜柱に接合された複数本の梁と、を有し、
前記第１の傾斜柱の一端と前記第２の傾斜柱の一端とが接合された接合部においては、前記梁が前記第１の傾斜柱及び前記第２の傾斜柱に剛接合され、
前記第１の傾斜柱の一端と他端との間の中間部、及び、前記第２の傾斜柱の一端と他端との間の中間部においては、２つの前記中間部の間に配置された前記梁が前記第１の傾斜柱及び前記第２の傾斜柱にピン接合されていることを特徴とする建物の躯体構造。
続きを表示（約 200 文字）【請求項２】
複数本の前記第１の傾斜柱及び複数本の前記第２の傾斜柱が斜め格子状に配置されている、請求項１に記載の建物の躯体構造。
【請求項３】
前記第１の傾斜柱及び前記第２の傾斜柱が前記建物の最外側に配置され、
前記第１の傾斜柱及び前記第２の傾斜柱よりも前記建物の内部側に、鉛直方向に沿って延びる鉛直柱が設けられている、請求項１または２に記載の建物の躯体構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、複数の階層を有する建物の躯体構造に関する。
続きを表示（約 1,300 文字）【背景技術】
【０００２】
例えばオフィスビル、商業ビルなどの、複数の階層を有する建物の躯体構造として、従来、鉛直方向に対して傾斜する第１の傾斜柱と、鉛直方向に対して第１の傾斜柱とは反対側に傾斜する第２の傾斜柱とを有し、それぞれの階層において梁が第１の傾斜柱及び前記第２の傾斜柱に接合された構成のものが知られている（例えば特許文献１参照）。
【０００３】
このような構成の躯体構造によれば、第１の傾斜柱及び第２の傾斜柱を、それぞれ建物の荷重などの鉛直荷重を支持する柱として機能させつつ、地震発生時などに水平力を負担するブレースとしても機能させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０２３－１６５４３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
上記従来の躯体構造においては、各階層における第１の傾斜柱ないし第２の傾斜柱と梁との取り合いが複雑化する場合があり、当該取り合いをより簡素化した構成としたい、という要望があった。
【０００６】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、傾斜柱と梁との取り合いをより簡素化することが可能な建物の躯体構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明の建物の躯体構造は、複数の階層を有する建物の躯体構造であって、鉛直方向に対して傾斜して複数の前記階層に亘って延びる第１の傾斜柱と、鉛直方向に対して前記第１の傾斜柱とは反対側に傾斜して複数の前記階層に亘って延び、一端が前記第１の傾斜柱の一端に接合された第２の傾斜柱と、それぞれ対応する前記階層において、前記第１の傾斜柱及び前記第２の傾斜柱に接合された複数本の梁と、を有し、前記第１の傾斜柱の一端と前記第２の傾斜柱の一端とが接合された接合部においては、前記梁が前記第１の傾斜柱及び前記第２の傾斜柱に剛接合され、前記第１の傾斜柱の一端と他端との間の中間部、及び、前記第２の傾斜柱の一端と他端との間の中間部においては、２つの前記中間部の間に配置された前記梁が前記第１の傾斜柱及び前記第２の傾斜柱にピン接合されていることを特徴とする。
【０００８】
本発明の建物の躯体構造は、上記構成において、複数本の前記第１の傾斜柱及び複数本の前記第２の傾斜柱が斜め格子状に配置されているのが好ましい。
【０００９】
本発明の建物の躯体構造は、上記構成において、前記第１の傾斜柱及び前記第２の傾斜柱が前記建物の最外側に配置され、前記第１の傾斜柱及び前記第２の傾斜柱よりも前記建物の内部側に、鉛直方向に沿って延びる鉛直柱が設けられているのが好ましい。
【発明の効果】
【００１０】
本発明によれば、傾斜柱と梁との取り合いをより簡素化することが可能な建物の躯体構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
（【００１１】以降は省略されています）

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