TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025114096
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-05
出願番号2024008546
出願日2024-01-24
発明の名称埋め戻し材、埋め戻し材の製造方法
出願人株式会社大林組
代理人個人,個人
主分類G21F 9/36 20060101AFI20250729BHJP(核物理;核工学)
要約【課題】砕石が集中した場所が生じても、所望の遮水性能を確保できる埋め戻し材、埋め戻し材の製造方法を提供する。
【解決手段】坑道2の埋め戻しに使用する埋め戻し材10であって、坑道2の掘削ずりを母材(砕石B)として、砕石Bの表面に水膨潤性土11がコーティングされている。坑道2の掘削ずりを母材(砕石B)として、砕石Bをバインダー液4に浸す湿潤工程と、表面にバインダー液4を浸潤させた砕石Bと水膨潤性土11とを混合して、砕石Bの表面に水膨潤性土11をコーティングする混合工程と、水膨潤性土11がコーティングされた砕石Bを乾燥させる乾燥工程と、を備える。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
坑道の埋め戻しに使用する埋め戻し材であって、
前記坑道の掘削ずりを母材として、前記母材の表面に水膨潤性土がコーティングされていることを特徴とする埋め戻し材。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
前記水膨潤性土は、前記母材の表面に複数層でコーティングされていることを特徴とする請求項1に記載の埋め戻し材。
【請求項3】
坑道の埋め戻しに使用する埋め戻し材の製造方法であって、
前記坑道の掘削ずりを母材として、前記母材をバインダー液に浸す湿潤工程と、
表面に前記バインダー液を浸潤させた前記母材と水膨潤性土とを混合して、前記母材の表面に前記水膨潤性土をコーティングする混合工程と、
前記水膨潤性土がコーティングされた前記母材を乾燥させる乾燥工程と、を備えることを特徴とする埋め戻し材の製造方法。
【請求項4】
前記湿潤工程、前記混合工程及び前記乾燥工程を複数回繰り返すことを特徴とする請求項3に記載の埋め戻し材の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、原子力発電等で生じた放射性廃棄物を地層処分する放射性廃棄物処分施設の坑道を埋め戻す埋め戻し材、埋め戻し材の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
原子力発電で生じた使用済燃料を再処理する際に発生する廃棄物は、深い安定した地層中に埋設処分する計画になっている。放射性廃棄物の地層中への埋設は、放射性廃棄物をガラス原料と共に溶かし込みガラス固化体として安定化処理し、さらにこのガラス固化体を密閉容器(オーバーパック)内に密閉収納した廃棄体として行われる。廃棄体は、処分坑道に定置し、廃棄体の周りに構築した人工バリア(緩衝材)と天然バリア(岩盤)とで放射性物質を封じ込める。
【0003】
その後、放射性廃棄物処分施設は、地上から掘削されたアクセス坑道や連絡坑道等を元の状態に埋め戻して閉鎖する。アクセス坑道や連絡坑道等の埋め戻しに使用する埋め戻し材は、所望の遮水性能を確保する必要があり、坑道の掘削ずりを母材としてベントナイトを混合したベントナイト混合土の使用が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-57746号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ベントナイト混合土を使用した埋め戻しは、例えば、図5に示すようなスクリューフィーダーAを用いて行われる。スクリューフィーダーAは、大量のベントナイト混合土を連続的に搬送できる。
【0006】
スクリューフィーダーAから吐出されたベントナイト混合土は、掘削ずりとベントナイトとが均質に堆積されていくことが望ましい。しかしながら、掘削ずりは、岩盤のものであるため、粒度が大きい砕石Bを含み、砕石Bとベントナイト等の粒度が小さい小径粒状体とが分離し、均質な充填ができないという問題が生じていた。
【0007】
スクリューフィーダーAから吐出されたベントナイト混合土は、充填完了時の斜面で、砕石Bと小径粒状体Cとが分級作用によって分離してしまう。分離した砕石Bは、図5に示すように、斜面を転がってのり先(図5に示す領域X)に集中する。砕石Bが集中した場所は、水みちとなり、所望の遮水性能を確保できなくなってしまう。
【0008】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、上述の課題を解消し、砕石が集中した場所が生じても、所望の遮水性能を確保できる埋め戻し材、埋め戻し材の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の埋め戻し材は、坑道の埋め戻しに使用する埋め戻し材であって、前記坑道の掘削ずりを母材として、前記母材の表面に水膨潤性土がコーティングされている。
さらに、本発明の埋め戻し材において、前記水膨潤性土は、前記母材の表面に複数層でコーティングされている。
また、本発明の埋め戻し材の製造方法は、坑道の埋め戻しに使用する埋め戻し材の製造方法であって、前記坑道の掘削ずりを母材として、前記母材をバインダー液に浸す湿潤工程と、表面に前記バインダー液を浸潤させた前記母材と水膨潤性土とを混合して、前記母材の表面に前記水膨潤性土をコーティングする混合工程と、前記水膨潤性土がコーティングされた前記母材を乾燥させる乾燥工程と、を備える。
さらに、埋め戻し材の製造方法は、前記湿潤工程、前記混合工程及び前記乾燥工程を複数回繰り返す。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、埋め戻し材10は、砕石Bの表面に水膨潤性土11がコーティングされているため、埋め戻し材10が集中した場所が生じても、所望の遮水性能を確保できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

株式会社大林組
減衰機構
12日前
株式会社大林組
減衰機構
12日前
株式会社大林組
減衰機構
12日前
株式会社大林組
構造物形成装置
10日前
株式会社大林組
リフトアップ装置
10日前
株式会社大林組
リフトアップ装置
10日前
株式会社大林組
進捗管理システム
18日前
株式会社大林組
運搬管理システム
11日前
株式会社大林組
柱接合構造の施工方法
1か月前
株式会社大林組
作業現場監視システム
5日前
株式会社大林組
ドリルおよびドリル装置
3日前
株式会社大林組
障子および障子の組付構造
4日前
株式会社大林組
掘削支援装置及び掘削支援方法
12日前
株式会社大林組
貝類養殖方法及び貝類養殖装置
3日前
株式会社大林組
汚泥処理施設及び汚泥処理方法
10日前
株式会社大林組
伸縮装置及び、伸縮装置の設置方法
11日前
株式会社大林組
搬送支援システム及び搬送支援方法
4日前
株式会社大林組
温度管理システムおよび温度管理方法
10日前
株式会社大林組
状態判定システムおよび状態判定方法
10日前
株式会社大林組
昇降ラック、及び、昇降ラックセット
4日前
株式会社大林組
工場の空調設備及び工場の空調制御方法
10日前
株式会社大林組
解析システム、解析方法及び解析プログラム
11日前
株式会社大林組
工場の空調設備、及び工場の空調設備の制御方法
10日前
株式会社大林組
バーチカルドレーン先端の粘性土の侵入長さの推定方法
5日前
株式会社大林組
PC部材の接合方法、PC部材の接合構造、グラウト充填方法
5日前
株式会社大林組
PC部材の接合方法、PC部材の接合構造、及びグラウト充填方法
5日前
株式会社大林組
吹付厚設定システム、吹付厚設定方法、及び、吹付厚設定プログラム
3日前
個人
常温核融合装置
20日前
個人
原子力プラント
1か月前
個人
超音波振動子の利用
1か月前
個人
廃炉方法及び固化材
2か月前
個人
元素変換用固体核融合工程
5か月前
個人
安山岩を利用した放射線消去装置
5か月前
個人
安山岩を利用した放射線消去装置
6か月前
個人
はんれい岩を利用した放射線消去装置
5か月前
合同会社日本レプトン
電子発生部材
26日前
続きを見る