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公開番号
2025012315
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-24
出願番号
2023115060
出願日
2023-07-13
発明の名称
荷役車両
出願人
株式会社豊田自動織機
代理人
主分類
B66F
9/22 20060101AFI20250117BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約
【課題】マストおよびヒンジドフォークを所定角度にする動作を単一の操作で可能とする荷役車両の提供にある。
【解決手段】コントローラ51は、操作スイッチ55が操作されたとき、マスト角度センサ40およびフォーク角度センサ37の検出信号に基づいてコントロールバルブ50を制御してティルトシリンダ38とヒンジドフォークシリンダ25を作動させ、マストおよびヒンジドフォークの傾斜角がそれぞれ予め設定した設定角度になるとき、コントロールバルブ50によるティルトシリンダ38とヒンジドフォークシリンダ25に対する作動油の給排を停止する。
【選択図】 図4
特許請求の範囲
【請求項1】
車体と、
前記車体の前部に備えられる荷役装置と、を有し、
前記荷役装置は、
前記車体に対して前後に傾動可能なマストと、
前記マストを傾動するティルトシリンダと、
前記マストに対して昇降可能なリフトブラケットと、
前記リフトブラケットに前後に傾動可能に支持されるヒンジドフォークと、
前記ヒンジドフォークを傾動するヒンジドフォークシリンダと、備え、
前記ティルトシリンダと前記ヒンジドフォークシリンダへ作動油の給排を行うコントロールバルブと、を有する荷役車両において、
前記マストの前後の傾斜角を検知するマスト角度センサと、
前記ヒンジドフォークの傾斜角を検知するフォーク角度センサと、
前記コントロールバルブを制御するコントローラと、
前記コントローラと接続される操作スイッチと、を有し、
前記コントローラは、前記操作スイッチが操作されたとき、前記マスト角度センサおよび前記フォーク角度センサの検出信号に基づいて前記コントロールバルブを制御して前記ティルトシリンダと前記ヒンジドフォークシリンダを作動させ、前記マストおよび前記ヒンジドフォークの傾斜角がそれぞれ予め設定した設定角度になるとき、前記コントロールバルブによる前記ティルトシリンダと前記ヒンジドフォークシリンダに対する作動油の給排を停止することを特徴とする荷役車両。
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【請求項2】
前記コントローラは、前記操作スイッチが操作されたとき、前記コントロールバルブを制御して前記ティルトシリンダと前記ヒンジドフォークシリンダを同時に作動させることを特徴とする請求項1記載の荷役車両。
【請求項3】
前記マストの設定角度は、前記マストの傾きが解消される角度であることを特徴とする
請求項1又は2記載の荷役車両。
【請求項4】
前記車体は、運転席を備え、
前記操作スイッチは前記運転席において操作可能な位置に設置されていることを特徴とする請求項1又は2記載の荷役車両。
【請求項5】
前記フォーク角度センサが前記ヒンジドフォークの後部に設置されていることを特徴とする請求項1又は2記載の荷役車両。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、荷役車両に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
荷役車両の従来の技術として、例えば、特許文献1に開示されたフォークリフトが知られている。特許文献1に開示されたフォークリフトでは、車体の前端部には上下方向で伸縮自在なマストが、前後方向に傾動自在に取り付けられるとともに、前後傾動を行わせるティルトシリンダが、車体とマストとの間に設けられている。マストは、左右一対の外枠と、この外枠に案内されて昇降自在な左右一対の内枠とからなり、そして外枠と内枠との間にリフトシリンダが設けられている。また内枠側に案内されて昇降自在なリフトブラケットが設けられるとともに、このリフトブラケットに保持枠体を介して、左右一対のフォークが設けられている。
【0003】
この保持枠体は、リフトブラケットに対して回動自在に設けられ、保持枠体を回動させるためのヒンジシリンダが設けられている。ティルトシリンダとヒンジシリンダとを動作させる制御手段が設けられている。ティルトシリンダとヒンジシリンダとを、フォークを水平状として連動して動作可能でかつ各別に動作可能に構成されている。
【0004】
作業者が、ティルト操作レバーを操作することにより、ティルトシリンダを伸縮動させて、マストを前後方向に傾動し得る。また、作業者が、ヒンジ操作レバーを操作することにより、ヒンジシリンダを伸縮動させて、フォークを上下方向に回動し得る。そして、特許文献1のフォークリフトでは、ティルトシリンダとヒンジシリンダとを連動して動作させ得、以てマストの前後への傾動姿勢に関係なく、フォークを常に水平状として、積荷が崩れたり落下したりすることを防止し得るとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2002-193596号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1のフォークリフトは、マストの前後への傾動姿勢に関係なく、ヒンジドフォークを常に水平状とすることはできるものの、マストを垂直にするためにはオペレータのレバー操作に頼らざるを得ない。したがって、オペレータのレバー操作はオペレータの熟練度に応じて相違するので、マストを垂直にするために手間がかかる場合も考えられる。因みに、マストを自動的に垂直にすることが可能なヒンジドフォークリフトは知られているが、この種のヒンジドフォークリフトでは、ヒンジドフォークを自動的に水平にする機能は備えられていない。
【0007】
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、マストおよびヒンジドフォークを所定角度にする動作を単一の操作で可能とする荷役車両の提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明は、車体と、前記車体の前部に備えられる荷役装置と、を有し、前記荷役装置は、前記車体に対して前後に傾動可能なマストと、前記マストを傾動するティルトシリンダと、前記マストに対して昇降可能なリフトブラケットと、前記リフトブラケットに前後に傾動可能に支持されるヒンジドフォークと、前記ヒンジドフォークを傾動するヒンジドフォークシリンダと、備え、前記ティルトシリンダと前記ヒンジドフォークシリンダへ作動油の給排を行うコントロールバルブと、を有する荷役車両において、前記マストの前後の傾斜角を検知するマスト角度センサと、前記ヒンジドフォークの傾斜角を検知するフォーク角度センサと、前記コントロールバルブを制御するコントローラと、前記コントローラと接続される操作スイッチと、を有し、前記コントローラは、前記操作スイッチが操作されたとき、前記マスト角度センサおよび前記フォーク角度センサの検出信号に基づいて前記コントロールバルブを制御して前記ティルトシリンダと前記ヒンジドフォークシリンダを作動させ、前記マストおよび前記ヒンジドフォークの傾斜角がそれぞれ予め設定した設定角度になるとき、前記コントロールバルブによる前記ティルトシリンダと前記ヒンジドフォークシリンダに対する作動油の給排を停止することを特徴とする。
【0009】
本発明では、コントローラは、操作スイッチが操作されたとき、コントロールバルブを制御してティルトシリンダとヒンジドフォークシリンダを作動させ、マストおよびヒンジドフォークの傾斜角がそれぞれ予め設定した設定角度になるとき、コントロールバルブによるティルトシリンダとヒンジドフォークシリンダに対する作動油の給排を停止する。したがって、マストおよびヒンジドフォークの状態に関わらず、マストおよびヒンジドフォークを所定角度にする動作を操作スイッチの操作による単一の操作で可能となる。
【0010】
また、上記の荷役車両において、前記コントローラは、前記操作スイッチが操作されたとき、前記コントロールバルブを制御して前記ティルトシリンダと前記ヒンジドフォークシリンダを同時に作動させる構成としてもよい。
この場合、操作スイッチが操作されたとき、ティルトシリンダとヒンジドフォークシリンダが同時に作動されるので、マストおよびヒンジドフォークの傾斜角が所定角度となるまでの動作時間の短縮化が期待できる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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