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公開番号2024129522
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-27
出願番号2023038776
出願日2023-03-13
発明の名称養生方法
出願人株式会社大林組
代理人個人,個人
主分類B66C 11/14 20060101AFI20240919BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】荷材の荷吊り作業を行う際に特殊な移動体を用いることなく資材の飛散防止の養生を行うことができる養生方法を提供する。
【解決手段】移動体10に設置された荷吊りユニット25を用いて、移動体10の側方に位置する遮音パネルP1の荷吊り作業を行う際に用いられる養生方法であって、荷吊りユニット25に支持される養生張出材101を、遮音パネルP1の上方を通じて、遮音パネルP1に対する移動体10の反対側まで張り出したのち、養生張出材101の張出側先端から垂下する養生幕材105の下端の位置を調整し、養生幕材105の下端に設けられた閉塞材110によって、養生幕材105と遮音パネルP1との間を下側から閉塞する。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
荷吊りユニットを用いて、前記荷吊りユニットの側方に位置する荷材の荷吊り作業を行う際の養生方法であって、
前記荷吊りユニットに支持される養生張出材を、前記荷材の上方を通じて、前記荷材に対する前記荷吊りユニットの反対側まで張り出したのち、
前記養生張出材の張出側先端から垂下する養生幕材の下端の位置を調整し、
前記養生幕材の下端に設けられた閉塞材によって、前記養生幕材と前記荷材との間を下側から閉塞する
養生方法。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
前記養生幕材は、巻回機構に巻き回されており、
前記巻回機構を操作することにより、前記養生幕材の下端の位置を調整する
請求項1に記載の養生方法。
【請求項3】
前記荷吊り作業は、上下方向に積み重ねられた前記荷材を上から順番に撤去する撤去作業であり、
荷吊り対象である上側荷材と前記上側荷材の下に位置する下側荷材との間に、前記荷材に対する前記荷吊りユニット側から挿入される係止用金物を用いて、前記閉塞材を前記下側荷材に係止する
請求項1または2に記載の養生方法。
【請求項4】
前記閉塞材は、前記上側荷材の下側において仮固定材で仮固定された状態で前記係止用金物と連結具で連結される
請求項3に記載の養生方法。
【請求項5】
前記荷吊り作業は、上下方向に積み重ねられた前記荷材を上から順番に撤去する撤去作業であり、
前記閉塞材に設けられた介錯ロープを、荷吊り対象である上側荷材と前記上側荷材の下に位置する下側荷材との間を通じて、前記荷材に対する前記荷吊りユニット側に引き込んだのち、前記荷材に対する前記荷吊りユニット側で前記介錯ロープを固定する
請求項1または2に記載の養生方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、資材の飛散を防止する養生方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
高速道路などには、周辺への騒音低減を目的の1つとして遮音壁が設置される。遮音壁は、例えば特許文献1のように、所定間隔で設けられた支柱と、隣り合う一対の支柱に支持されて上下方向に積み重ねられた遮音パネルと、によって形成されている。こうした遮音壁においては、定期的に遮音パネルの交換作業が行われる。交換作業においては、例えば特許文献1のような荷吊り作業車を用いて、既存の遮音パネルの撤去作用が行われたのち、新設の遮音パネルの設置作業が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-20975号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、遮音パネルの撤去作業においては、上述した荷吊り作業車のほか、遮音壁外側の養生を行うために橋梁点検車が必要とされていた。しかしながら、橋梁点検車を用いた養生は橋梁点検車の手配が必要となるため、橋梁点検車を用いることなく遮音壁外側の養生を行うことが求められていた。なお、こうした要望は、橋梁点検車などの特殊な移動体を用いて養生を行う作業現場に共通するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する養生方法は、荷吊りユニットを用いて、前記荷吊りユニットの側方に位置する荷材の荷吊り作業を行う際の養生方法であって、前記荷吊りユニットに支持される養生張出材を、前記荷材の上方を通じて、前記荷材に対する前記荷吊りユニットの反対側まで張り出したのち、前記養生張出材の張出側先端から垂下する養生幕材の下端の位置を調整し、前記養生幕材の下端に設けられた閉塞材によって、前記養生幕材と前記荷材との間を下側から閉塞する。これにより、荷材に対する荷吊りユニットの反対側を養生することができる。その結果、橋梁点検車の手配が不要となる。
【0006】
上記構成において、前記養生幕材は、巻回機構に巻き回されており、前記巻回機構を操作することにより、前記養生幕材の下端の位置を調整することが好ましい。これにより、巻回機構を操作することで養生幕材の下端位置を上下方向に調整することができる。
【0007】
上記構成において、前記荷吊り作業は、上下方向に積み重ねられた前記荷材を上から順番に撤去する撤去作業であり、荷吊り対象である上側荷材と前記上側荷材の下に位置する下側荷材との間に、前記荷材に対する前記荷吊りユニット側から挿入される係止用金物を用いて、前記閉塞材を前記下側荷材に係止することが好ましい。これにより、養生幕材と上側荷材との間が下側から閉塞された状態が維持されやすくなる。その結果、資材の飛散をより確実に防止することができる。
【0008】
上記構成において、前記閉塞材は、前記上側荷材の下側において仮固定材で仮固定された状態で前記係止用金物と連結具で連結されることが好ましい。これにより、閉塞材が係止された状態をより確実に維持することができる。
【0009】
上記構成において、前記荷吊り作業は、上下方向に積み重ねられた前記荷材を上から順番に撤去する撤去作業であり、前記閉塞材に設けられた介錯ロープを、荷吊り対象である上側荷材と前記上側荷材の下に位置する下側荷材との間を通じて、前記荷材に対する前記荷吊りユニット側に引き込んだのち、前記荷材に対する前記荷吊りユニット側で前記介錯ロープを固定してもよい。これにより、養生幕材と上側荷材との間が下側から閉塞された状態が維持されやすくなる。その結果、資材の飛散をより確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
養生方法の一実施形態を実現する作業システムの概略構成を示す斜視図であって、荷吊りユニットが設置された移動体を示す斜視図である。
移動体の後方から見た吊り下げ機構を模式的に示す図である。
ビームの張り出し動作開始時を模式的に示す上面図である。
ビームの張り出し動作の途中経過を模式的に示す上面図である。
移動体の右側にビームが最大限張り出した状態を模式的に示す上面図である。
養生ユニットの概略構成を説明するための模式図である。
荷吊り対象付近における養生ユニットを示す模式図である。
荷吊り対象付近における養生ユニットを上方から見た模式図である。
係止用金物の他の例を模式的に示す図である。
(a)閉塞材が取り付けられた養生幕材を繰り出している様子を示す模式図であり、(b)閉塞材をH型支柱に仮固定した状態を示す模式図であり、(c)係止機構によって閉塞材が係止された状態を示す模式図である。
(a)次に撤去される遮音パネルを養生ユニットで養生した様子を示す模式図であり、(b)一番下にある遮音パネルを養生ユニットで養生した様子を示す模式図である。
変形例において、養生幕材の模式的に示す正面図である。
変形例において、養生張出材が荷吊りユニットの内側に収納された状態を模式的に示す上面図である。
変形例において、(a)介錯ロープが取り付けられた閉塞材を車線内側に引き込む様子を模式的に示す図であり、(b)閉塞材が車線内側に引き込まれた状態を模式的に示す図である。
変形例において、(a)養生幕材が車線内側に引き込んだ様子を模式的に示す図であり、(b)養生幕材によって養生された状態を模式的に示す図であり、(c)養生幕材の下端が遮音パネルに挟まれた状態を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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