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公開番号
2024084543
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-06-25
出願番号
2022198869
出願日
2022-12-13
発明の名称
架台
出願人
ブラザー工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B66F
9/075 20060101AFI20240618BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約
【課題】オープンキャビン型の車両に固定される架台であって、車両のメンテナンス作業や対象物を保持する作業等の妨げになる可能性を従来よりも低減した架台を提供すること。
【解決手段】架台は、ベース、第一固定部、第二固定部6、第一支持部材、及び第一ロック機構8を備える。ベースは、対象物を保持する保持部を有する。第一支持部材は、第一固定部に連結し、ベースが第一位置と、第二位置と、に変位可能にベースを支持する。第一ロック機構8は、第一ロック位置と第一解除位置と、に変位する第一ロック部材81を有する。第一ロック機構8は、第一ロック部材81が第一ロック位置にある場合に、ベースが第一位置から第二位置に変位することを規制する。第一ロック機構8は、第一ロック部材81が第一解除位置にある場合に、ベースが第一位置から第二位置に変位することを許容する。
【選択図】図18
特許請求の範囲
【請求項1】
第一支柱及び第二支柱を有するオープンキャビン型の車両に固定される架台であって、
対象物を保持する保持部を有するベースと、
前記車両の前記第一支柱に固定される第一固定部と、
前記車両の前記第二支柱に固定される第二固定部と、
前記ベース及び前記第一固定部の各々に連結し、前記ベースが、第一位置と、前記第一位置を基準に前記第一固定部及び前記第二固定部に対して変位する位置である第二位置と、に変位可能に前記ベースを支持する第一支持部材と、
第一ロック位置と第一解除位置とに変位する第一ロック部材を有し、前記第一ロック部材が前記第一ロック位置にある場合に、前記ベースが前記第一位置から前記第二位置に変位する場合の前記ベースの第一軌跡内に前記第一ロック部材が侵入し、前記ベースが前記第一位置から前記第二位置に変位することを規制し、前記第一ロック部材が前記第一解除位置にある場合に、前記第一ロック部材が前記第一軌跡内から退避し、前記ベースが前記第一位置から前記第二位置に変位することを許容する第一ロック機構と、
を備える架台。
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
前記第一支持部材は、前記第一固定部と、前記ベースの第一長手方向に沿った第一方向の前記ベースの第一端部と、の各々に連結し、前記ベースの前記第一長手方向に直交する軸方向に延びる軸を中心に回動可能に前記ベースを支持し、
前記架台は、前記第二固定部に連結し、前記ベースが前記第一位置にある場合に、前記第一方向とは反対側の第二方向の前記ベースの第二端部を支持する第二支持部材を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の架台。
【請求項3】
前記第一ロック機構は、前記第二固定部に固定され、前記第一ロック部材が前記第一ロック位置にある場合に、前記第一軌跡内に前記第一ロック部材が侵入し、前記ベースが前記第一位置から前記第二位置に回動することを規制し、前記第一ロック部材が前記第一解除位置にある場合に、前記第一ロック部材が前記第一軌跡内から退避し、前記ベースが前記第一位置から前記第二位置に回動することを許容することを特徴とする請求項2に記載の架台。
【請求項4】
前記ベースは、前記保持部に連結し、前記保持部から前記第二方向に延びるシャフトを有し、
前記第二支持部材は、前記ベースが前記第一位置にある場合に、前記シャフトを支持し、
前記第一軌跡は、前記ベースが前記第一位置から前記第二位置に変位する場合の前記シャフトの軌跡であることを特徴とする請求項3に記載の架台。
【請求項5】
前記第一ロック部材は、前記第一ロック位置にある場合に、前記第一位置にある前記ベースの前記シャフトと接する当接面であって、前記第一位置から前記第二位置に向かう側ほど、前記第一解除位置から前記第一ロック位置に向かう側に傾斜した前記当接面を有することを特徴とする請求項4に記載の架台。
【請求項6】
前記第一支持部材は、
前記第一固定部に固定され、前記軸方向に平行な方向に延びる壁部と、
前記軸方向に交差する方向に延び、前記軸を中心に前記壁部に対して回動する板部と、
を有し、
前記板部には、前記ベースの前記第一長手方向が前記壁部の面と平行となる位置よりも、前記第二位置から前記第一位置に向かう側に回動した位置に、前記ベースが回動することを許容する切欠きが形成されていることを特徴とする請求項2に記載の架台。
【請求項7】
前記第一ロック機構は、前記第一ロック部材を、前記第一ロック位置と前記第一解除位置との間で前記軸方向に変位可能に支持する第一ロック支持部を有することを特徴とする請求項2に記載の架台。
【請求項8】
前記第一ロック機構は、前記第一ロック部材を、前記第一解除位置から前記第一ロック位置の方向に付勢する付勢部材を有することを特徴とする請求項1に記載の架台。
【請求項9】
前記第一ロック機構は、前記第一ロック部材が前記第一ロック位置から前記第一解除位置に変位する方向と直交する方向に沿って前記第一ロック部材に差し込まれるピンであって、前記第一ロック部材を前記第一ロック位置から前記第一解除位置への変位を規制するピンを有することを特徴とする請求項1に記載の架台。
【請求項10】
前記ベースと前記第一支持部材との少なくとも一方は、前記ベースと共に変位する規制部を有し、
前記架台は、第二ロック位置と第二解除位置とに変位する第二ロック部材を有し、前記第二ロック部材が前記第二ロック位置にあり、且つ、前記ベースが前記第二位置にある場合に、前記ベースが前記第二位置から前記第一位置に変位する場合の前記規制部の第二軌跡内に、前記第二ロック部材が侵入し、前記ベースが前記第二位置から前記第一位置に変位することを規制し、前記第二ロック部材が前記第二解除位置にあり、且つ、前記ベースが前記第二位置にある場合に、前記第二ロック部材は前記第二軌跡内から退避し、前記ベースが前記第二位置から前記第一位置に変位することを許容する第二ロック機構を更に備えることを特徴とする請求項1から9の何れかに記載の架台。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、オープンキャビン型の車両に対象物を取り付けられる架台に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、複数の支柱で支持された屋根によって運転席の上方が覆われた作業機械は、運転席の後方にミストを噴霧するミスト装置を配置する(例えば、特許文献1参照)。ミスト装置は、複数のノズル、水供給装置、及び回路装置を備え、作業機械の左側の支柱と右側の支柱との間に4つのバンド部材により着脱可能に取り付けられる。複数のノズルは、運転席に着座したオペレータに噴射口が向けられたオペレータを囲むように配置され、冷却用のミストを噴射する。水供給装置は、複数のノズルに水を供給する。回路装置は、複数のノズルからそれぞれ噴射される水の流量を個別に制御する複数の流量制御の開度を個別に制御する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-40493号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の作業機械では、ユーザは、作業機械のメンテナンス時等に、ミスト装置を取り外さなければならず、煩雑である。
【0005】
本発明の目的は、オープンキャビン型の車両に固定される架台であって、車両のメンテナンス作業や対象物を保持する作業等の妨げになる可能性を従来よりも低減した架台を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る架台は、第一支柱及び第二支柱を有するオープンキャビン型の車両に固定される架台であって、対象物を保持する保持部を有するベースと、前記車両の前記第一支柱に固定される第一固定部と、前記車両の前記第二支柱に固定される第二固定部と、前記ベース及び前記第一固定部の各々に連結し、前記ベースが、第一位置と、前記第一位置を基準に前記第一固定部及び前記第二固定部に対して変位する位置である第二位置と、に変位可能に前記ベースを支持する第一支持部材と、第一ロック位置と第一解除位置とに変位する第一ロック部材を有し、前記第一ロック部材が前記第一ロック位置にある場合に、前記ベースが前記第一位置から前記第二位置に変位する場合の前記ベースの第一軌跡内に前記第一ロック部材が侵入し、前記ベースが前記第一位置から前記第二位置に変位することを規制し、前記第一ロック部材が前記第一解除位置にある場合に、前記第一ロック部材が前記第一軌跡内から退避し、前記ベースが前記第一位置から前記第二位置に変位することを許容する第一ロック機構と、を備える。
【0007】
本態様の架台の第一支持部材は、ベースを第一位置と第二位置と、に変位させることで、架台が車両のメンテナンス作業や対象物を保持する作業等の妨げになる可能性を従来よりも低減することに貢献する。架台の第一ロック機構は、ベースが第一位置から第二位置に変位することを規制することに貢献する。架台の第一ロック機構は、ユーザが意図しない時に、ベースが第一位置から第二位置に変位することによる不具合を低減することに貢献する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
車両9の斜視図である。
空調機2及び架台3を備える空調システム1と、空調システム1が装着された車両9の一部との斜視図である。
空調システム1と、空調システム1が装着された車両9の一部との背面図である。
空調システム1と、空調システム1が装着された車両9の一部との右側面図である。
状態U1からU3の空調機2の斜視図である。
架台3の第一固定部5、及び第一支持部材7の分解斜視図である。
架台3と、架台3が装着された車両9の一部との正面図である。
架台3の斜視図である。
架台3の底面図である。
架台3の背面図である。
架台3の平面図である。
架台3の正面図である。
架台3の右側面図である。
架台3の左側面図である。
状態U4からU6において第一固定部5及び第二固定部6に対するベース4の前後方向の位置を変更した架台3の斜視図である。
状態U7からU9において第一固定部5及び第二固定部6に対するベース4の左右方向の長さを変更した架台3の平面図である。
架台3の第二固定部6、及び第一ロック機構8の分解斜視図である。
第一ロック部材81が第一ロック位置にある状態U10の斜視図、及び第一ロック部材81が第一解除位置にある状態U11の斜視図である。
状態U12からU14において第一固定部5及び第二固定部6に対するベース4の開度を変更した架台3の斜視図である。
状態U12からU14において第一固定部5及び第二固定部6に対するベース4の開度を変更した架台3の平面図である。
架台103の平面図である。
架台103の第一固定部105の分解斜視図である。
第二固定部6、シャフト43、及び第一ロック機構608の斜視図である。
第一ロック部材88が第一ロック位置にある状態U15の図23のA-A線における矢視方向断面図、及び第一ロック部材88が第一解除位置にある状態U16の図23のA-A線における矢視方向断面図に対応する断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を具体化した一実施形態について、図面を参照して順に説明する。以下説明は図中に矢印で示す左右、前後、上下を使用する。図1から図4を参照して、本実施形態の空調システム1が装着される車両9を説明する。本実施形態の車両9は、オープンキャビン型のフォークリフトである。
【0010】
車両9は、車体91、運転席92、マスト93、フォーク94、柱951、952、第一支柱961、第二支柱962、ヘッドガード98、及びランプ991、992を備える。車体91は、エンジン及び電源バッテリー等の動力を発生する構造を内部に収容し、且つ、四隅にタイヤを保持する。運転席92は、車体91の上部に設けられる。マスト93は、車体91の前端部に設けられ、上下方向に延びる。フォーク94は、マスト93に沿って上下方向に移動可能である。
(【0011】以降は省略されています)
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